「10年前の紙からショウガの香りがするよ!」“夏休みの自由研究”から生まれた《フードペーパー》に興味津々! ジャン=ポール・エヴァンさんも夢中になる越前和紙の魅力とは
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「贈りもの」を探しに福井を旅した、世界的ショコラティエのジャン=ポール・エヴァンさん。今回は、越前和紙の工房を訪ねました。
和紙
高い品質と優雅な風合いが特徴の越前和紙。約1500年にわたって受け継がれる、手漉きの技と職人の真心

五十嵐匡美さんの次男・優翔さんが小学生の頃行った、食べ物を使った紙漉きの自由研究を見るエヴァンさん。ショウガを使った和紙に鼻を近付け、「10年経ってもまだショウガの香りがする! 驚きだ」。
1919年創業の「五十嵐製紙」を率いるのは、4代目の五十嵐匡美さん。
壁紙を中心とした創作和紙で新たな可能性を引き出す。

乾燥を終えた和紙。

和紙の原料とトロロアオイの抽出液を合わせ、漉桁でくみ上げてはゆすり流して紙を漉く。

トロロアオイを水に浸し、紙漉きに不可欠な粘り成分“ネリ”を抽出。
山の水と、和紙の原料となる植物、楮、三椏、雁皮、トロロアオイなど自然の素材から生み出される和紙の美しさと、素朴で静かな情熱を湛える職人の姿に深い感銘を受けたエヴァンさん。

優翔さんが中学生の頃行った、和紙の配合や製法の詳細な比較研究にも感嘆。「“知りたい”とは、こういうことだね」。
野菜や果物から作られる「Food Paper」のもととなった、匡美さんの次男・優翔さんによる研究にも興味津々だ。

三次元の美しさを放つ創作和紙も。
フランスの友人たちへの贈りものとして団扇などを購入し、大きな和紙は芸術家である友人へ。
その作品はチャリティで販売され、売上金は小児ガン患者の支援団体に寄付される予定だという。
五十嵐製紙
所在地 福井県越前市岩本町12-14
電話番号 0778-43-0267
営業時間 8:00~17:00
定休日 土・日曜
●一般見学は不可。ショールームでの購入は可
https://wagamiya.com/
ジャン=ポール・エヴァンさん
ショコラティエ
1957年、フランス・マイエンヌ生まれ。「ホテル・ニッコー・ド・パリ」シェフ・パティシエを経て、「ペルティエ」東京店のシェフ・パティシエに就任。86年、フランス国家最優秀職人章(MOF)を受章し、88年に独立。カカオ生産者の支援にも注力し、卓越した創造性と技術、情熱で、世界中の人々を魅了する。
嬉しかった贈りもの:父と庭のリンゴでカルヴァドス酒を造ったのはいい思い出。
続きは「CREA」2026年冬号でお読みいただけます。