日本最高層ホテル「7000円デイユース」正直な感想

5000円から予約できる贅沢なデイユースプラン, リゾートホテルの佇まいにアパホテルの内装, ホテル内にはドラッグストアなど店舗が多数, 肉料理が盛りだくさんで満足度の高いランチビュッフェ, 炭水化物系メニューもたっぷり, 至福な満腹後の昼寝と温浴の時間, プランニングの工夫で贅沢な時間を過ごせる

ビジネスホテル好きの間で「コスパ最強」と有名な、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉の「デイユース」を利用してみた(写真:筆者撮影)

日本一のタワーホテルが千葉県の幕張にある。そのホテルとは、「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」だ。高さは180メートルで地上50階建て。1棟まるまるホテルとして営業している。公式サイトによると「ホテル単体として日本最高層」だそうだ。

【写真を見る】7000円デイユースで利用したビュッフェに部屋、温泉の様子

出張や旅行でアパホテルを利用する機会が多い筆者は「どんなホテルなのか見てみたい!」と以前から思っていた。しかし、幕張に行く予定はほとんどない。「このためだけに時間とお金を使うのはどうかな……」とためらっていたが、そんな時に見つけたのがデイユースのプランである。

平日の最安価格は5000円。多少の割高感はあるが、この価格帯であれば内容によっては手が届きそうだ。そう思い、公式サイトでプランを見てみることにした。

5000円から予約できる贅沢なデイユースプラン

まずは、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉が提供しているデイユースのプランを見ていきたい。正式名称は「湯ったり日帰りプラン」。そのコンセプトは、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉にある大浴場を楽しんだ後にホテルでのんびりできること。10種類あるデイユースのメインのプランをまとめると以下の通りだ。

・スタンダードなデイユースプラン 5000円〜
・1階レストランのランチビュッフェかピザ店のランチ付きプラン 7000円〜
・50階にあるレストランでのランチビュッフェ付きプラン 9070円〜
・鉄板焼きレストランでのランチ付きプラン 1万3030円〜

ホテルでの滞在時間は6時間。基本的に利用できる時間帯は「11時から17時まで」だ。ただし、スタンダードプランのみ「15時から20時まで」と「17時から22時まで」の時間帯もある。

なお、ホテルの大浴場は以下の3つである。奇数日や偶数日により、入れる大浴場が異なり、体験できるサウナの種類も変わる。時間制限も細かく設定されているため、事前の確認とプランニングが必須だ。

・玄要の湯

ドライサウナが特徴の「粋美の湯」とスチームサウナを備える「喜楽の湯」がある。奇数日は「粋美の湯(ドライサウナ)」が男性専用になり、「喜楽の湯(スチームサウナ)」が女性専用。偶数日になると男女の浴室が入れ替わる。営業時間は14:00から26:00まで。

・飛翔の湯

ドライサウナのある「白砂の湯」とスチームサウナの「星彩の湯」がある。偶数日は「白砂の湯(ドライサウナ)」が男性専用になり、「星彩の湯(スチームサウナ)」が女性専用。営業時間は5:00~14:00、19:00~26:00。日帰りで使用する場合、11:00~14:00の間に入る必要がある。

・若紫の湯

女性専用の大浴場。ドライサウナとスチームサウナを完備。営業時間は6:00~10:00と16:00~26:00。日帰りで使用する場合、16:00~18:00に使用する必要がある。

ここで不安なのが、1日5000円からという価格設定。公式Webサイトを見てもどのお風呂に入れるのか直感的に理解できない上に、この価格帯でゆったりできる本格的なスーパー銭湯は多数ある。「価格に対してどんな体験をできるのだろうか?」と思ったが、それを消し去ってくれたのがランチ付きのプランだった。

7000円のランチ付きプランでは、なんとランチビュッフェを堪能できるのである。つまり、日本一のタワーホテルを探索した上で、ランチビュッフェで動けなくなるほど満腹になり、ホテルの客室で休憩をして、大浴場に入ることができるのだ。価格を2000円プラスすることで、一石四鳥のプランに進化するのである。

「これだけ体験できれば損はないはず!」と思い、アパホテルに行ってみたところ心から満足できる時間を過ごせた。その内容を紹介していきたい。

リゾートホテルの佇まいにアパホテルの内装

JR京葉線の海浜幕張駅を降りて、幕張メッセの方に歩いて行くと赤と黒を基調としたいつものアパホテルが現れる。その奥にはバブル期に建てられたリゾート地で見るような高層タワー。これが全2007室の「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」だ。

5000円から予約できる贅沢なデイユースプラン, リゾートホテルの佇まいにアパホテルの内装, ホテル内にはドラッグストアなど店舗が多数, 肉料理が盛りだくさんで満足度の高いランチビュッフェ, 炭水化物系メニューもたっぷり, 至福な満腹後の昼寝と温浴の時間, プランニングの工夫で贅沢な時間を過ごせる

天をつくようなタワーホテル(写真:筆者撮影)

アパホテルの社長・元谷 芙美子氏の著書『強運 ピンチをチャンスに変える実践法』によると、もともとは西武鉄道が運営する幕張プリンスホテルだったという。経営が傾いたことをきっかけに入札が行われ、2005年にアパホテルグループが買収。改装して2006年にオープンし、2014年には500室のウエストウィング、2016年には500室のイーストウィングを増築した。ドラマのようなV字回復を果たしたホテルだ。

早速、館内に入ってみたい。まず驚いたのが、天井の高いロビーだ。その奥にはホテルを上下するエレベーターの動く様子が見られた。

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一流オフィスのようなごつごつとした雰囲気(写真:筆者撮影)

「高層階に風景を見れる場所はあるのかな?」と思い、エレベーターで最上階へ。飛行機で離陸する時のような耳の詰まりを感じながらワクワクしていると、数十秒で地上180メートルの高さに到着した。

しかし、展望フロアはまったくなし。エレベーターを降りたところで待ち構えていたのは高級レストランの看板とメニュー表のみだった。

ここのレストランの平日のランチビュッフェは4070円と高級ホテルのビュッフェよりも少し安い価格帯だ。ディナーのメニュー表をめくってみると1万円以上する料理がいくつも並んでいた。いい風景を堪能するには、対価を支払う必要があるみたいだ。

遠目にレストランの入り口の隙間を覗いてみると少しだけオーシャンビューを体験することができた。絶景で食事を味わえるのは間違いなさそうだ。

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わずかな隙間からのオーシャンビュー(写真:筆者撮影)

ホテル内にはドラッグストアなど店舗が多数

再び1階に戻って館内の案内を見てみると、マツモトキヨシ・ローソン・コインランドリー、マッサージ店もあることがわかった。ホテル内に店舗を多く構えているのはいかにもなリゾートホテルである。

これは予約段階から感じていたことだが、ホテルの雰囲気に統一感がない。リゾートホテルなのか高級ホテルなのかビジネスホテルなのか明確にしてほしいところだ。

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店舗数の多い館内はリゾートホテルのようだ(写真:筆者撮影)

さて、チェックインの手続きをするためにウエストウィングへ。足元が大理石の床になり、天井にはシャンデリア。いつものギラギラしているアパホテルが現れた。

チェックインカウンターでは「湯ったり日帰りプラン」の専用カウンターがあり、高齢の夫婦や若いカップルが手続きを進めている。堅実な人気を持つプランのようだ。

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(写真:筆者撮影)

肉料理が盛りだくさんで満足度の高いランチビュッフェ

チェックインを済ませたのでランチビュッフェに向かうことにした。店舗名は都内のアパホテルでも見かける「ラ・ベンダ」。営業時間は11:30から14:00までで、制限時間はなし。料金は平日2750円、デイユースと合わせると750円お得に利用できる(シニアは2200円)。席数は400席あり、筆者の訪れた平日は子連れの主婦グループや高齢者夫婦の姿が見られた。イベントのない日だったので、店舗は広々としていた。

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席数の多いレストランの時間はゆったりと流れていた(写真:筆者撮影)

提供しているメニューの数はざっと数えただけでも30種類以上あった。この日の看板メニューは、目の前で揚げてくれる天ぷらとカットしてくれるローストビーフ。「ビュッフェと言えばこれ!」と言いたくなる王道メニューだ。

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次から次へとローストビーフが量産されている(写真:筆者撮影)

ここのビュッフェの魅力的なのはコッテリメニューが豊富なこと。ローストビーフのほかに、豚バラの煮込み、鶏肉のソテーも備わっていて、肉料理が盛りだくさんだ。また、ホールのシフォンケーキなどのスイーツもあり、お腹にたまるメニューがそろっていた。

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ランチビュッフェでは珍しいホール型のシフォンケーキ(写真:筆者撮影)

炭水化物系メニューもたっぷり

ひとつだけ賛否が分かれそうな点を挙げるとすれば、炭水化物系のメニューがやたらと多いこと。メインのおかずゾーンには5種類の料理が並んでいたが、その中にはフライドポテト・パスタ・ご飯。なんと半分が炭水化物だ。さらに、パン・ちらし寿司・うどん、アパ社長カレーも登場する。

ご飯好きな筆者としては大歓迎だが、料理を少しずつ食べたい人や高級ホテルのランチビュッフェを期待する人にとっては不満の残る内容かもしれない。ホテルの内装や価格帯は高級ホテルの雰囲気をまとっているが、実際は温泉旅館やリゾートホテルで提供しているバイキングに近いように思える。

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スパイスの辛さに甘味が混ざって意外とおいしいアパ社長カレー(写真:筆者撮影)

さて、目についたものを好きなだけ盛っていくとファーストロットが完成した。サラダ、天ぷら、カレー、肉まん、ローストビーフと見た目の派手さに興奮する。

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茶一色の布陣が完成(写真:筆者撮影)

メインのローストビーフは赤身が多くて、ほどよい旨味もあり、何度もおかわりしたくなる味だ。鶏肉のソテーは味がしっかりついていて、ご飯との相性が抜群だった。全ての料理に安定感があり、食べ応え十分。家の近くにあると定期的に通ってしまいそうだ。

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ローストビーフは脂身が少なくて食べやすい(写真:筆者撮影)

さらに、2周目、3周目と皿を進めて、最後はスイーツの盛り合わせを楽しむと胃袋の容量が120%を超えた。「もう動けない。いますぐ寝転びたい!」と思ったため、デイユースで予約した部屋へ移動することにした。

至福な満腹後の昼寝と温浴の時間

ふわふわとした気持ちでウエストウィング3階の部屋に入ると、すぐにベッドに倒れ込んでしまった。カーテンは遮光性が強くて、昼間なのに光が入ってこない。館内は人も少なく、真夜中の商店街のように静かだ。電気を消してポチポチとスマホをいじっていると瞬く間に睡魔に襲われたので、欲望のままに意識を失うと至福に包まれた。

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いつも見るアパホテルの部屋(写真:筆者撮影)

30分ほど昼寝をして目覚めると心の奥底から活力が湧いてきた。まだまだ時間はあるため、身体を温めに行きたい。筆者が訪れた日の大浴場は、ドライサウナつきの「玄要の湯(粋美の湯)」だ。大浴場は、お風呂・サウナ・水風呂・露天風呂と中規模の銭湯のような広さ。「宿泊したホテルにこのお風呂があるとうれしくなる」と思うような設備だ。

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(画像:アパホテル 公式ホームページ より)

お風呂で身を清めて、マイルドな設定のサウナ室に入るとテレビで「相棒」の再放送が流れていた。それを見ていると豪華な時間の使い方をしている気持ちになり、1日の満足感が高まった。

身体を温めた後は館内にあった「まるで無重力!」とキャッチコピーがつけられたマッサージチェアへ。100円硬貨を投入すると10分で全身の凝りがほぐれていく。完全なリラックスモードになり、個室に戻って2時間ほどゴロゴロして過ごすと終了時刻が訪れた。

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スーパー銭湯でよく見かける「あんま王」も!(写真:筆者撮影)

プランニングの工夫で贅沢な時間を過ごせる

高さ日本一のタワーホテルで味わうランチビュッフェ付きのデイユースプランは、とことんまで自分を甘やかせることができるプランだった。ただ、アパホテル・東京ベイ幕張のデイユースプランは、メニューが多く、価格も変動するため、初見の人は利用しにくいのが難点だ。また、大浴場も日によってはドライサウナを利用できないため、注意が必要である。情報を集めずに「湯ったり日帰りプラン」を利用すると満足度に欠けるかもしれない。

しかし、ランチビュッフェをつけた「まんぷくゴロ寝プラン」として使うと満足度が跳ね上がる。幸せな気持ちとともに、アパホテルを後にすることができた。

【写真を見る】本編で紹介しきれなかった写真も!炭水化物も揚げ物もたっぷり、フルーツにスイーツで締めて大満足なビュッフェの様子