DASH島 ~山探索で食の大革命~
「なってるなってる、アキグミ」「他にも色々なってる(はず)」DASH島に広がる、未だ6%ほどしか開拓できていない未知の森。そこにあるかもしれない未知なる食材を求め、いざ探索へ!
「上まで来ると結構興奮しますね」「DASH島のリゾート地」そこは、山の中腹に位置するロープウエーの終点、バンブーデッキ。「この前3時間半かけて上陸した隣の島が見える」

「トマトみたいな木の実もある」図鑑で調べてみると「“ヒヨドリジョウゴ"有毒植物って書いてある」「“ナス科の野草はほとんどが有毒"」
名前と裏腹に、実際にはヒヨドリも食べない有毒植物。ソラニンを含んでおり、誤って食べると嘔吐・下痢・腹痛などを引き起こす。

さらに、山の急斜面には、DASH島で最も危険な植物の一つ、マムシグサの仲間が。シュウ酸カルシウムなどの強力な毒を含み、誤って食べると「口の中から喉まで激痛が走る」
だが、6年前、城島はその根っこを食べていた。猛毒をもつマムシグサの仲間だが、灰で焼き、中和すれば毒が抜けると聞きつけ、3時間、じっくり蒸し焼きに。

そして、ちょうど山の中腹、標高90m地点。「何か青い箱ありますよ」と、その箱の前に「なにこれ、列車とか車のホイール?20kgぐらいかな」
調べてみると、エンジンの回転を安定させるのに使われるフライホイール。かつての住人が、エンジンを使って何かを動かしていたのか?
そして、先ほど見つけた、青い箱は「ジェットコースター?エンジンだ」「(髙地)バイク好きだから(エンジン)直せるんじゃない?」
実は「これ動いたのよ」開拓当初の13年前は、城島が手を入れ復活させることに成功していた。とはいえ、また動かすことができれば開拓の大きな力に。

現在、標高100m地点。歩けそうな獣道は、山頂を目指すルートと、未だ踏み入ったことのない横道に逸れるルート。城島、髙地が山頂ルート、シンタローが未踏ルートへ。
早速、シンタロー「クリスマスの飾りみたいな果実が」調べてみると、その植物はナンテン。咳止めに使われることもあるが、微量な有毒成分が含まれており、注意が必要。

一方、山頂方面に進んでいた城島と髙地は、DASH島では珍しい広い平地に。「人が住んでた形跡がある」ここは、12年前に城島が発見した作業小屋。
その頃はまだ建物が残っていたが、今は基礎部分のレンガが残るのみ。と、髙地が見つけたのが「草刈りの(機械)!船に付けたらスクリューにもなるかも」

とはいえ、新たな食材は発見できず、山の奥深くまで進んでいたシンタローと合流。1人で急斜面を攻めていたシンタロー、45度を超える急勾配を前に、城島・髙地のためにロープを張って待っていた。
さらに森の奥へ進むと、斜面の一部にだけ、これまで見たことのない植物が。「ちょっとネギっぽい匂い」図鑑で調べてみると、「有名な野生のネギ・ノビルかな?」

よく間違われやすいのが、死亡例もある猛毒植物「スイセン」だが、確認すると、これは正真正銘、ノビル。味噌汁の薬味など、様々な食べ方で楽しまれているメジャーな野草。
そうと判れば、食べられる分だけ収穫し、炭で焼けば「美味しい!香ばしくて甘みがあって」「お刺身の上とか、なめろうとかの中に入ってたら薬味として最高」

DASH島に革命を起こす新たな食材の発見は他にも。「これは全部、葛やね」大豆と同じ、マメ科の植物で生命力が強い葛。1日で1m成長することも。
その驚異的な成長スピードで他の植物を覆い、枯らしてしまうことから、アメリカなどでは侵略的外来種に指定される厄介者。

しかし、その根から取れるでんぷん・葛粉は様々な料理や和菓子に利用され、1kg1万円を超える高級品も。そんな葛がDASH島でも大繁殖。「繁殖しすぎると道が通れなくなるから伐採しないと」ならば、「葛餅作りましょうよ!」
葛粉の元・でんぷんは、根に大量に含まれているため、根っこを捜索。
「大元の根っこ見つけた!でかっ」

この一帯が全て、その根から広がっている可能性も。その一箇所だけに狙いを絞り、掘り進めたが、「これ終わりないんじゃ?」
結局、スタッフも総出で2時間以上。掘り出したのは推定5年モノ。長さ1.5m、重さ10kg超えの重量級!この根が、どう、ぷるるん食感の葛餅に変化していくのか?

この根から、含まれるでんぷん・葛粉を取り出すには、まず、短く切り落とし「断面めっちゃ汁出てくる」栄養を溜め込んだ葛根は、切った瞬間から水分と共にでんぷんが流れ出す。
これをハンマーで叩いて繊維状に。繊維が細かいほど、たくさんのでんぷんを抽出できる。10kg分全て潰したら、布で包み、根に含まれるでんぷんを水に溶かしていく。

「すっごい茶色い水…これが葛餅になる?」でんぷんはアクや泥よりも重く、しばらく置くと沈澱。半日ほど待ち、上に残った水を捨て、再び水に溶かして沈殿。
これを繰り返すことで、不純物を取り除く。
7日目になると「白い!もうバリウムじゃん」これをさらに乾燥させ、やっと葛粉に。10kgの葛の根からわずか200gほど。貴重なその一部を使って、無人島で初の葛餅を!

「葛粉に5倍くらいの水を入れて」混ぜながら3分も加熱すると「固まってきた!透明になってきた」葛餅が最も美味しいのは、出来上がりから10分とも。
柔らかいうちに器へ移し、冷まして固めるため、水でさらす。だが、氷もなく水の量も限られているDASH島。鍋の水だけでは冷え切らず、「湯気立ってんじゃん」

とはいえ、この出来立てを、島の新しい味覚・サトウキビから作った黒糖の黒蜜で。
全てDASH島産の葛餅は、「あまーい!」「うまーい!」「やばーい!」
と、多忙な後輩の体を思い、城島が用意していた。「葛の根からは葛根湯も作れる」古くから伝わる漢方・葛根湯は葛の根をベースに漢方を配合。

葛根湯は風邪の初期症状に効くと言われているが、城島は本来の材料ではない体に良さそうなものを集めたDASH島オリジナルブレンド「茂根湯」を後輩二人に。
いつもなら悶絶して終わるシンタローだが、この日は「(リーダーの思いを)ちゃんと受け止めたいっす!」と、果敢に挑戦し、「ん?後味がビーフシチューだ…」
