「ママは普通とは違う…」ネットで情報を得た息子のひと言で気づいた、自分の「意外なクセ」

【スナック千代子へいらっしゃい #134 クセ親】

家族の中で当たり前に行われていたことが、あとになって、一般的なことではなかったと気づくことってありますよね。

ママのための情報プラットフォーム「ママタレセレクト」が実施した371名のママを対象にした調査(2025年4月実施)によると、「今だから思う“家族の変だった行動”はありますか?」という質問に対し、65%が「はい」と回答。

具体例として、「カレーはお箸で食べる。外食のときに周りの人に『スプーン使わないの?』と聞かれます」「トーストはお皿ではなく、チラシの上にのせて食べていた」といったコメントが紹介されています。

2児の母でイラストーレーターの横峰沙弥香さんも、大人になってから、自分の「家族のクセ」について気づいたのだそう。そして先日、小学5年生の息子さんから、自分の日頃の行いに対して「普通とは違う」という指摘を受けてしまい……。

横峰さんが子育ての切なさや面白さを、架空のスナック「スナック千代子」のピスタ千代子ママとしてつぶやく4コマ漫画連載「スナック千代子へいらっしゃい」(毎月第1・3日曜日に配信)。今回は、そのときのエピソードをマンガとともに綴ってもらいました。

「ママは普通とは違う…」ネットで情報を得た息子のひと言で気づいた、自分の「意外なクセ」

我が子からジャッジされる時代!?

子どもにとっての親は、神に等しい存在なのかもしれません。衣食住をはじめとする生活の全てを親に頼らないと生きていけないのですから。

だから、私は自分の匙加減ひとつで我が子の生活全てを壊すことすらできてしまう力を持っている、と自分に言い聞かせて、その力を振りかざすことはおろか、うっかりちらつかせることもダメ絶対、と厳守。

叱るときもそういった「明らかな力関係」は完全排除して接するよう、言葉選びにはけっこう気を遣っている……つもりです。

でも、私はそもそも人と話すことが(技術として)下手くそなため、気づかぬうちに意図せぬことを会話の端々に滲ませてしまっているかもしれません。子どもたちに変なプレッシャーを与えていたらどうしよう。折に触れ、「今日は大丈夫だったかな」なんて考えては悩む毎日です。

例えば、進学や就職などで生まれ育った家を出て初めて「自分の育ってきた家庭のクセ」を実感する人が多いと聞いたことがあるけれど、私がそれに気づいたのはずいぶんと遅く、家庭を持って10年近く経ってからでした。

子どもと接しているときに、ふと違和感が襲ってきました。

「あれ、もしかしてうちの親、けっこうパワハラ気味だった?」

時代や地域性、家系などいろいろな要素が絡まりあってのことかもしれませんし、それに関してはもう過去のことですからどうでもいのです。

しかしSNSなどもなく、物理的な距離ができて初めて「体感」で気づいた私とは違って、我が子は指先一つでどんな情報にもアクセスできる時代を生きています。現に「毒親」という言葉も知っている。

そんな息子が突然、「僕はママのやり方が普通だとばっかり思っていたけど、違うみたいだね」なんて言い出したものですからもう、恐怖ですよね。口から飛び出ようとする心臓押し戻すのに必死。

蓋を開けたら、「ママのキャラだいぶクセ強い」というオチだったことには胸を撫で下ろしましたが。ただ、その理由を聞いたときに、「他の家のママは毎年ハロウィンで顔を白塗りにはしない」「足の指でスマホを持って他撮り風の自撮りをしない」という指摘には少し申し訳ない気持ちになりました。

これからはネットなどで聞き知った情報由来のバイアスが入った目で我が子からジャッジされる可能性も視野に入れる必要も出てきたということ……!? どこまでいっても、人生ってハード。