港区・虎ノ門に出現「超豪華フードホール」の衝撃

2023年に続き…虎ノ門にフードコートが誕生, フードコートがあるとは思えない、高級感あふれる施設, 屋外のテラスやコンビニの外観にも高級感が漂う, 高級感と「オフィス街らしさ」を両立したフードホール, 弁当や総菜を販売する店舗も, 「虎ノ門勤め」になりきって、メニューを選んでみる, 牡蠣とビールで、昼飲みを楽しむ, ここに来るためだけに虎ノ門を訪れる価値がある

虎ノ門のオフィス街に誕生したフードホール「虎ノ門マルシェ」を訪問(写真:筆者撮影)

フードコート愛好家の鬼頭勇大さんが、さまざまな街のフードコートを訪れる本連載。
今回は、虎ノ門にあるフードコート「虎ノ門マルシェ」を訪問する。

2023年に続き…虎ノ門にフードコートが誕生

官公庁を中心に、多くの企業がオフィスを構えるオフィス街の東京・虎ノ門。これまでであれば、平日にオフィスワーカーが多く滞在する一方、土日は縁のない人も多かった街といえるが、ここ最近、フードコートが充実してきている。

【写真を見る】筆者が「虎ノ門勤め」になりきって選んだメニュー!十割そばや濃厚な牡蠣を楽しんだ

筆頭は2023年にグランドオープンした「T-MARKET PUBLIC TABLE」だ。森ビルが手掛ける虎ノ門ヒルズの地下2階に広がる、全27店舗がひしめく「T-MARKET」内にある。

2023年に続き…虎ノ門にフードコートが誕生, フードコートがあるとは思えない、高級感あふれる施設, 屋外のテラスやコンビニの外観にも高級感が漂う, 高級感と「オフィス街らしさ」を両立したフードホール, 弁当や総菜を販売する店舗も, 「虎ノ門勤め」になりきって、メニューを選んでみる, 牡蠣とビールで、昼飲みを楽しむ, ここに来るためだけに虎ノ門を訪れる価値がある

公式的には「フードコート」ではない、T-MARKET(筆者撮影)

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さすが森ビル、とうならされる空間が広がる(筆者撮影)

140席ほどの共有スペースで、T-MARKET内の飲食店が手掛ける商品をモバイルオーダーで楽しめ、昼はいわゆるフードコートスタイル、夜は席まで商品を運んでくれるフルサービスのレストランスタイルを採用する。従来型のフードコートというよりも、ハイブリッド型であり、新たな価値を訴求するという意味で「フードホール」に該当する。

都内でふだんは予約が絶えない、もしくは行列店に関連するメニューをリーズナブルに楽しめるT-MARKETは、平日は近隣で働く人たちのランチスペースとして、週末はちょっと贅沢な時間を過ごす場所として、これまでにない虎ノ門の楽しみ方を提案している。それに続けと、25年11月には新たなフードホールが目と鼻の先に誕生した。

それが今回紹介する「虎ノ門マルシェ」である。

フードコートがあるとは思えない、高級感あふれる施設

虎ノ門マルシェが位置するのは、25年2月に竣工した「虎ノ門アルセアタワー」の1階だ。

同タワーは虎ノ門はもちろん、霞ヶ関や赤坂エリアにも至近であり、中高層部をオフィス、さらに虎の門病院や国立印刷局などを含む大規模な再開発で生まれた。

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虎ノ門アルセアタワーを見上げる…!(写真:筆者撮影)

お世辞にも庶民的……とはいえないエリアだけあって、タワーに一歩踏み入れると高級感あふれる空間が広がる。

他のオフィスビルでも、ロビーに座ってちょっとした作業をするような場所はあるが、さながらホテルかと見まごうほどのしっかりした椅子、テーブルが何個も並んでいるのは圧巻だ。

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ホテルかと見まごうほどの豪華な空間(写真:筆者撮影)

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リッチになった気分(写真:筆者撮影)

屋外のテラスやコンビニの外観にも高級感が漂う

館内だけでなく、屋外にも同様に座る場所が充実している。2階にあるファミリーマートも、非常につつましい外観で高級感を漂わせていた。まさかこの施設に、フードコートがあるとは思えない(まあ虎ノ門マルシェはフードホールだけども)。

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座る場所が充実していて嬉しい(写真:筆者撮影)

エスカレーターを降りて、いよいよ虎ノ門マルシェに向かおう。

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いよいよ虎ノ門マルシェに向かう(写真:筆者撮影)

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通路を囲うように全11の店が連なる(写真:筆者撮影)

虎ノ門マルシェ全体は、細長い空間になっている。入り口からメインの通路が奥に伸びていく形で、その通路を囲うように全11の店が連なる。オープン時のリリースによると、共用席と店舗専用席、さらにテラス席を合わせて昼は263席、夜は306席を用意している。

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落ち着きつつ、どこかポップな空間だ(写真:筆者撮影)

高級感と「オフィス街らしさ」を両立したフードホール

まず出迎えてくれるのが「キャプテンカンガルー」。大阪発祥のハンバーガー店で、現在は沖縄などにも店舗を展開している。食べログでハンバーガーの「百名店」に何度も選ばれたことがある名店だ。

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キャプテンカンガルー(写真:筆者撮影)

その横には「kitchen183 by 町村農場」。北海道の牧場が展開する業態で、乳製品を中心にデザートも楽しめる。

対面には江戸時代に創業して200年超の歴史を持ち、麻布十番に本店を構える「更科堀井」の新業態「総本家 更科堀井 青」。つなぎに小麦粉を使わない十割そばで「ねむくなりにくいそば」を標榜しているのがユニークで、オフィス街らしくもある。

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kitchen183 by 町村農場(写真:筆者撮影)

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総本家 更科堀井 青(写真:筆者撮影)

この他にも寿司に魚河岸料理、ピザ、エスニック料理など、有名チェーン店を外しつつもバラエティー豊かなラインナップがそろっている。

弁当や総菜を販売する店舗も

最奥部には弁当や総菜を販売する「知久屋」が控えており、イートインはもちろん昼ご飯を買いに来るニーズにも合致しているのは、これまたオフィス街にあるフードホールらしい特徴だ。

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エスニック料理も楽しめる(写真:筆者撮影)

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お総菜も充実(写真:筆者撮影)

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お弁当も(写真:筆者撮影)

「虎ノ門勤め」になりきって、メニューを選んでみる

一般的なフードコートだと、歩きながらジロジロと他人が食べているものを見るのははばかられるが、店舗専用席もある、いわばフードコートとレストランのハイブリッド型フードホールは、そのハードルが低いのが良い。

加えて、虎ノ門マルシェを歩いていて感じるのが、それぞれの店舗のカウンターの「低さ」。通路から厨房の中が見えやすく、食欲をかきたてられるとともに圧迫感が少なく、歩いていて楽しい。

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圧迫感が少なく、歩いていて楽しい(写真:筆者撮影)

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テラス席も良い感じ(写真:筆者撮影)

11時半からの営業で、オープン直後に訪問したのだが思いのほか客足が多く、屋内のソファ席は満員。共用席はやや少ない印象を受けた。テラス席も良いが、この日はちょっと寒いので外が見えるカウンター席に腰かけ、モバイルオーダーでメニューを眺めていく。

ラーメンに寿司、そばにスープカレー、はたまたベトナム料理など充実しているのでなかなか決められない。こういうときは、地域の特性に合わせて誰かになりきるのが得策だ。そこで今回は、虎ノ門に勤めるオフィスワーカー気分になってみよう――。

普段は忙しくて昼ご飯をゆっくり外に食べに行くこともできず、知久屋の弁当を買ってデスクで食べることが多い。弁当を買いに来るたび、ゆっくりと食事をしている人たちがうらやましかったが、プロジェクトが一段落して、今日は午後から半休。仕事を切り上げ、ふだんは食べられないものをゆっくり楽しもう。

こんなときは、やっぱり「昼飲み」したくなる。オイスターバーの「8TH SEA OYSTER Kitchen」で「牡蠣飲みセット」を頼んでみよう。あとは、前から気になっていた総本家 更科堀井 青の「ねむくなりにくい鶏むねせいろ」。

たまのぜいたくに、ちょっと寿司も食べてみようか。「鮨と酒 『魚ヒ日』」のメニューを見ると、ランチのばらちらしが目を引く。これの「竹」にしてみよう。

牡蠣とビールで、昼飲みを楽しむ

と、こんな感じでメニューを決めて、しばし待つ。モバイルオーダーした商品ができあがると、メールとSMSで知らせてくれる。

まず届いたのが、牡蠣飲みセット。前菜と牡蠣が2ピース、さらにアルコールが1杯ついてくるセットだ。アルコールは白か赤ワイン、もしくはスパークリングワイン、あるいは生ビールから選べる。続いて、そばも到着した。

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筆者が「虎ノ門勤め」になりきって選んだメニュー(写真:筆者撮影)

到着した前菜は、ジュレ醤油らしき物体が乗った、刺身のカルパッチョ(たぶんカンパチ)。添えられているミニトマトとソースの酸味が、刺身の脂を引き立てる。もう1品は、ローストビーフ。大きめの1枚で、たっぷりのチーズが乗っており目にも豪華だ。

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豪華な前菜(写真:筆者撮影)

これだけで酒が十分進むが、メインは牡蠣。この日は岩手県赤崎産と、広島県坂町産の真牡蠣。いずれも磯の旨味が詰まっており、特に広島県産のほうはクリーミーな後味が強く大満足のスターターである。

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メインには牡蠣をチョイス(写真:筆者撮影)

ちょうどよくあたたまったところで、そばをいただく。つゆから柚子の良い香りがほとばしっており、食欲をそそる。十割そばなのでごわごわしているかと思いきや、口当たりは滑らか。鶏むね肉は噛むほどに旨味が広がり、さすが名店の手掛ける新業態とうならされる。

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名店の手掛ける新業態(写真:筆者撮影)

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つゆから柚子の良い香りが…(写真:筆者撮影)

食べていると、ばらちらしも到着。シメ……というにはややボリューミーだが、これまたたくさんの具が乗っており豪華絢爛。おおぶりの海老にアナゴ、ネギトロに加えてさまざまな刺身が乗っかっている。まだ残していたビールと魚のペアリングを楽しみつつ、あっという間に完食した。

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ビールと魚のペアリングを楽しんでいく(写真:筆者撮影)

ここに来るためだけに虎ノ門を訪れる価値がある

オフィス街のど真ん中に誕生した虎ノ門マルシェは、Wi-Fiとともに席によってはコンセントも設置していることから、カフェ的な利用にも良いだろう。

虎ノ門エリアで働く人たちのパワーランチや仕事終わりの一杯はもちろん、このフードホールを訪問するためだけに虎ノ門に足をのばしてみる価値がある、そう強く感じたひと時であった。