安くて長く使える3~4万円の格安なスマホは今どんな製品がある? 選び方の注意も紹介

 スマートフォンの価格は以前よりもだいぶ高くなったが、一方で高性能化が進んだがおかげで3~4万円程度の格安な機種でも実用上あまり問題がなくなってきた。そこで、現時点で比較的安価に入手できて“使える”スマートフォンだと、どんな製品があるのか。選び方の注意を交えながら紹介したい。

約3万円で全部入り、メモリーも8GBと潤沢な

モトローラ「moto g66j 5G」がコスパでも機能でもベストだろう

 選び方の説明をする前に、まずは筆者が考える基準を示しておきたい。現時点で3~4万円程度までと比較的購入しやすい機種のなかで、コストパフォーマンスが一番高いと、筆者が考えるのがモトローラの「moto g66j 5G」だ。本連載でも昨年7月の時点で詳しく紹介している(「moto g66j 5Gが出た今、3万円くらいで買えるSIMフリースマホはどれがいい?」)。

お手頃価格帯のスマホにおいて、不満なく長く使える条件とは, 競合機種としてはどんな製品が挙げられるか, MNP特価となると、もう少し価格が上の機種も狙える, 機種により特長は異なるので最良の選択を

約3万円でここまで機能が揃っていていいの? とすら感じるモトローラ「moto g66j 5G」

 このmoto g66j 5Gがなぜ一番なのかの理由をもう少し詳しく示しながら、選び方を説明していきたい。その理由とは以下のとおり。メイン機種として、長く不満なく使えるための最低条件を満たしている。

・強力な防水

・FeliCa対応

・NFC対応(マイナカード関係のサービスが使える)

・大きな不足がない処理性能を持つSoC搭載

・メモリーが8GB以上

・発売からあまり時間が経過していない

 これらをすべて満たす機種はお金を出せばいくらでもある。しかし、それを脅威の約3万円で実現しているのがmoto g66j 5Gであり、これがイチオシの理由だ。

お手頃価格帯のスマホにおいて、不満なく長く使える条件とは, 競合機種としてはどんな製品が挙げられるか, MNP特価となると、もう少し価格が上の機種も狙える, 機種により特長は異なるので最良の選択を

安っぽさを感じないデザインも人気の理由だ

お手頃価格帯のスマホにおいて、不満なく長く使える条件とは

 moto g66j 5Gが持っている数々のスペックは、いずれもメイン機種として使うにはいずれも必要なものだろう。たとえば、防塵防水には多くの機種で対応しているが、水没までサポートするIPX6まで満たしていないと、安心して一緒に連れていけるスマートフォンとは言えない。水に濡らさなくても夏場に滝のような汗まみれになったときにも防水性能は意味がある。

 FeliCa対応は、スマートフォンだけで都市部の電車に乗れるという点で必須条件。ただし、タッチ決済やQRコードで乗れる仕組みが急速に普及しており、数年後にはFeliCaなしでも問題ない世の中になるかもしれない。

 FeliCaが必要ない時代になったとしても、NFC対応は必須だろう。マイナンバーカードに関係するサービスの利用に不可欠だからだ。今以上に日常生活に関係する手続きの面で、大きなハンデを背負う可能性が生じるかもしれない。NFC対応といってもマイナポータルアプリに対応するかどうかは別なので、そこも確認しておきたい。

 そして処理性能。できれば最新か1~2世代前までのミドルクラス以上のプロセッサはおさえておきたい。

 処理性能と密接に関係してくるのがメモリーの容量。ミドルクラス以上では8GBが標準になってきているが、エントリークラスを中心に4GBの機種はまだ存在する。PCを長く使っている人なら体で覚えていると思うが、スマートフォンでもメモリー不足だとアプリの起動や切り替え、アプリ間の連携などに影響する。

 現時点では問題がなくても、スマートフォンを使っているうちにOSやアプリは常に更新されてサイズが大きくなる。その際にも対応しやすいのはメモリー容量が大きい機種が長く使える有利な機種となる。

 そして最後が「発売からあまり時間が経過していない」ことだ。これは、OSのアップデートなどの対応期間は、新しい機種ほど後の時期まで対応されるからだ。

 たとえば、Androidは現在の最新は16だが、将来の17、18、19のどこまで対応するかは、メーカー次第もあるが、基本的には発売が新しい機種のほうが有利だろう。セキュリティのアップデートが終わってしまえば、事実上の使用停止になるのでこの点でも同様。ちなみにmoto g66j 5Gは2025年8月の発売だ。

競合機種としてはどんな製品が挙げられるか

 ここまでmoto g66j 5Gをイチオシにしてきたが、競合としてどんな製品があるだろうか。

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moto g66j 5Gとそのライバルたち(2026年2月)

 まず、OPPOが昨年6月に発売した、日本向けのカスタマイズモデルの「OPPO Reno13 A」を挙げたい。実売価格は4万円前後とmoto g66j 5Gよりも価格は高めだが、近いスペックを持つ。OPPO Reno13 Aの優位点といえば、eSIMにも対応しながら物理SIMの2枚挿しも可能な点だろう。

お手頃価格帯のスマホにおいて、不満なく長く使える条件とは, 競合機種としてはどんな製品が挙げられるか, MNP特価となると、もう少し価格が上の機種も狙える, 機種により特長は異なるので最良の選択を

OPPOの日本向けモデルの「OPPO Reno13 A」。物理SIM2枚の利用も可能なのは格安SIM好きにはうれしい

 防塵防水性能を諦めるなら、シャオミ「REDMI 15 5G」もライバルになる。REDMI 15 5Gの防塵防水はIP64と水没には対応していない。またバッテリー容量が7000mAhと巨大なのはいいが、横幅は80mm超えで、重量は217gと少々重い。なお、メモリーが4GBと8GBの2モデルがあるが、数千円の価格差があっても8GBモデルを買っておきたい。

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シャオミのFeliCa対応エントリー機「REDMI 15 5G」。メモリーが4GBと8GBの2タイプがあるので注意したい

 強力な防水防塵を諦めるなら(IP54)、Nothing Phone (3a) Liteも選択肢に入る。楽天モバイルで買うなら回線契約不要で3万2890円。オシャレな外見まで含めるとかなりコスパのいい選択だ。

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デザイン面の魅力に加え、コスパも強力な「Nothing Phone (3a) Lite」。ただし、防水はやや弱め

MNP特価となると、もう少し価格が上の機種も狙える

 そのほかの注目機種では、現在回線契約で特価提供されていることが多いFCNTの「arrows We2 Plus」がある。新品を単体購入すると5万円程度だが、格安SIM大手であるmineoやIIJmioで、MNP加入時に購入すると約2万円になる。特にIIJmioでは12GBメモリーと通常モデルより増量されているので、これを狙うのもいいだろう。

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2024年発売のミドル機だが、日本のユーザー向けに機能てんこ盛りで人気の「arrows We2 Plus」

 スペックはSnapdragon 7s Gen2にメモリー8GB。防塵防水性能がIP68。そして182gの軽さは最近のスマホでは良い点。少々問題があるとすれば、発売が2024年8月で、すでにAndroidのバージョンが14から15へとアップされている。ほかの機種よりもアップデート提供の終了の日まで短い可能性がある。

 それでも、FCNTは元富士通(現在はレノボ傘下)ということで国内メーカー派の人も納得の選択。ちなみにmineoでは割引額が大きいこともあって品切れと入荷を繰り返すほどの人気になっている。

機種により特長は異なるので最良の選択を

 発売から半年ほど経つものの、いまだにmoto g66j 5Gの強さはさほど変わっていない。moto g66j 5Gを選んでおけば大きく外すことはないと思うが、人によっては合う、合わないもある。できるだけ実機に触ってから購入することをお勧めする。

 また、MNPで特価提供中のarrows We2 Plusを紹介したが、時期が変わると別の機種が同様に大幅安になることがある。スマートフォン購入時に回線契約や乗り換えをする予定があるのなら、各キャリアが展開する特価販売にも目を光らせておきたい。