「猫」を外に連れ出すのはやめて! 「人間側ではなく、猫本位でのイベントを企画してほしい」

先日、多くの愛猫家たちの反対を受け、静岡県の施設が企画した「猫」を外に連れ出すことを推奨するイベントが中止を発表した。

環境省も「猫は室内で飼いましょう」と推奨しているように、猫の逸走を防ぐため、「通院」や「引越し」など、どうしても移動が必要な場合以外は「猫を屋外に出さない」ことが望ましい。

そんななか、体験型ミュージアムでペットを同伴できるイベントが開催される。当日は館内に猫、犬、それ以外のペットを同伴することができ、館内のフォトスポットにて「ケージなどから出して撮影することが可能」と同企画の公式HPに記されている。

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撮影スポットではペットをカートやキャリーから出して撮影できるという。周囲に撮影待ち中の他の猫ちゃんやキャンキャン吠える犬さんがいても、あなたの猫ちゃんは大丈夫?

猫を「外」に連れ出す企画はやめて

同イベントの「注意事項」を確認したところ、

①施設内において、ペット自身及びペットを起因として不測の事故、トラブルが発生した場合、施設は責任を負わない 

②客同士のトラブル発生した場合、仲裁は行うが施設は一切の責任は負わない 

③ペットによる器物破損・損害クレームは飼い主の責任において対応すること。また、賠償請求することもある

といった内容が記載されており、カートなどからペットを出すことが許可された場所であっても、館内でのトラブルはあくまでも「飼い主の責任」であることが明記されている。

これを受け、公式X(旧Twitter)アカウントには、「猫を危険にさらすためのイベントですか?」「猫を安易に外に連れ出すような企画はやめて」といった反対の声が殺到している。

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件のイベントの注意事項には、ペットが高額な美術品などを破損した場合「賠償請求することもある」と記載されている

2度と会えない別れになることも

猫の外飼いや安易に外に連れ出す行為については、「猫を危険にさらしている」として、環境省も公式HPを通して注意喚起を行っている。

こういった「猫を連れ出すこと」について、現在7匹の保護猫たちと暮らす愛猫家で、第一種動物取扱業を取得している整体院、キュベレイの店長(@cybele_nakano)さんも苦言を呈する。

「大切な猫と一緒に出かけたい気持ちもわかりますが、猫は基本的に自分の縄張り(自宅)から出ることはストレスになります。また、万が一脱走されてしまうと今生の別れになってしまう可能性もあります。ですので、猫とイベントに出かけることは猫のためにも、飼い主のためにもならないと思います」(猫整体 キュベレイさん)

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猫を外に連れ出すイベントに批判の声が殺到。「猫は液体」。例えハーネスをつけていても容易に抜け出せてしまう

逸走した猫の末路「野良猫」

逸走してしまった猫が辿る末路は、いわゆる「野良猫」。これまでにキュベレイの店長さんが保護してきた猫の中には、過酷な外暮らしを経て保護された元野良猫もいる。

「愛猫家の中には、家の中に閉じ込めると猫がストレスを感じるのではないか、と思っている人もいますが、ある程度の広さと、キャットタワーなどの縦移動ができる環境、そして、隠れ場所などがあれば、むしろ屋内の方がストレスなく過ごせます。

例えば、2023年のペットフード協会のデータだと、猫の平均寿命は完全室内飼いで16歳、野良猫は5歳ぐらいと言われています。それだけ外の世界は猫にとってリスクが高いので、少しでも危険を回避するために、やはり極力完全室内飼いをすべきだと思います」(猫整体 キュベレイさん)

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予期せぬ大きな音などに驚きパニックを起こした猫は、飼い主であっても捕まえるのは困難だ

「猫」コンテンツはビジネスになる?

先日、2026年の「ネコノミクス(猫の経済効果)」が約2兆9488億円に上るという試算が発表された。

SNS上でも「猫」は大きな影響力があり、企業側もあの手この手で「猫」というコンテンツをビジネスに反映させようと画策しているのだろう。

「ほとんどの猫飼いは『猫の幸せ』を願っているので、人間側ではなく、猫本位でのイベントを企画してほしいな、と思います。多分、すでに批判がたくさん寄せられていることは理解していらっしゃると思いますので、ぜひ次の企画に活かしてしていただければ、と。

まぁ、これはあくまでも個人としての意見なのですが……猫飼いのほとんどは、猫を自己顕示欲や収益に利用する人間を軽蔑しているので、今後も猫関係のイベントをする方々はぜひそのことを念頭に置いてほしいですね」(猫整体 キュベレイさん)

今回、多くの愛猫家たちから反対の声が寄せられている件について、イベントを運営する会社に見解を求めたが、2026年2月19日現在、回答は得られなかった。

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悲しい思いをしないためにも「猫」は安易に外に連れ出さないで

◼︎環境省「猫は室内で飼いましょう」

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)

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