【大人のバー探訪】エンタメの街・マカオを楽しむ憧れのホテルバー

【大人のバー探訪】エンタメの街・マカオを楽しむ憧れのホテルバー

海外旅行をより楽しむ過ごし方のひとつとしておすすめしたいのが、ラグジュアリーホテルのバーめぐり。バーは少しハードルが高い、海外で夜遅くまで出歩くのは不安……という人でも、ホテルのバーなら安心です。なかなか泊まれない憧れのホテルも、バーなら気軽に利用でき、一流のおもてなしが受けられるのも大きな魅力です。

今回は2026年2月号の本誌で紹介したマカオ特集の番外編として、マカオでおすすめのホテルバー3軒をご紹介します。

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モード界の巨匠がデザインしたファッショナブルなバー

まずご紹介するのは、シャネルを率いたファッション界のカリスマ、カール・ラガーフェルドがデザインしたホテル「ザ・カール・ラガーフェルド・マカオ」のバーです。

ロビーに入った瞬間に目を奪われるのが、巨大なシャンデリアとレセプションの壁を飾るカメオのアート。ただ豪華なだけでなく、細部まで美意識が息づいているのが感じられ、その世界観に心を奪われます。

バーがあるのは、ポルトガル料理レストラン「メーザ・バイ・ジョゼ・アビリス」内。店内に入ると、ブラックゴールドを基調にしたファッショナブルな空間が広がり、一瞬にして非日常の世界へ。ひときわ煌びやかなバーカウンターも絵になります。

バーでは、カクテルの世界大会でチャンピオンに輝いたミクソロジスト・馬銘康(フレデリック・マー)を中心に、世界クラスのバーテンダーによる芸術的なカクテルが楽しめます。

おすすめを聞いてオーダーしたのは、シグネチャーカクテルの「フルーツタルト」。その名の通り、グラスにフルーツタルトをのせた遊び心のある一杯です。

2杯目は、世界チャンピオンに輝いたカクテル「ウィンズ・オブ・プロスペリティ」を。マデイラワインを使った香り高い一杯で、スモーキーでキャラメルを思わせる味わいが印象的でした。

ほかにも、自家栽培のハーブを使ったカクテルなど、ここならではの一杯が揃います。

嬉しいのは、バーでも星付きシェフが監修したポルトガル料理をオーダーできること。レストランでもカクテルを楽しめるので、ランチタイムに利用するのもおすすめです。

メーザ・バイ・ジョゼ・アビリス

シンガポールの老舗バーの名を受け継ぐジンバー

巨大リゾートが集まるコタイ地区は、グルメやエンタメが凝縮され、朝から夜まで楽しみが尽きないエリア。その中心的存在が、世界屈指の規模を誇る複合型リゾート「ギャラクシー・マカオ」です。一つ屋根の下に9つのラグジュアリーホテルが集まり、個性豊かなバーも点在。なかでも、2023年に誕生した「ラッフルズ・アット・ギャラクシー・マカオ」には、シンガポールの「ラッフルズ・ホテル」にある伝説的バーの名前と伝統を受け継ぐ「ロング・バー」があり、話題を集めています。

開放的な雰囲気が魅力の本家ロング・バーに対し、マカオのロング・バーは洞窟をイメージした隠れ家スタイル。ホテルのロビーに入り口があるとわかっていても、簡単には見つけられず、「本当にここ?」と思うような一角に入り口が隠されています。扉を開けると、本物の洞窟のような薄暗い空間が現れ、長い廊下を奥まで進むとバーにたどり着きます。

視界が開けた先には、活気に満ちたバー空間が出現。

レコードが壁一面に飾られた一角で、DJがターンテーブルを回しながらムードを盛り上げます。音楽は60~70年代のロックが中心で、大人の夜にちょうどいい高揚感をプラスしてくれます。

シンガポールのロング・バーといえば、世界的に有名なカクテル「シンガポール・スリング」発祥の店として知られていますが、マカオでは、そのオマージュである「マカオ・スリング」(写真右)が味わえます。ここだけのシグネチャーカクテルは、ひと口目は華やかに、そして後味にスパイシーさが重なって、エキゾチックな余韻が続きます。

カウンターでは、華やかな受賞歴を持つトップクラスのバーテンダーたちが腕を振るうことも。それでいて気さくで心地よい距離感なのも、さすが“ラッフルズホテル”のホスピタリティです。メニューブックをめくると、ビートルズやジミ・ヘンドリックス、ディープ・パープルなどの名曲のタイトルを冠したカクテルがずらり。その中から、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」をオーダー。味わいやグラスの演出にまで楽曲の世界観が投影されていました。メロディーを口ずさんだりしながら、二つの意味で名曲に“酔う”体験ができるのも、このバーならではの魅力です。

さらに、バーには開放感あふれるテラス席も用意。マカオを象徴する近未来的な夜景を眺めながら、グラスを傾ける時間も格別です。

Long Bar

(インスタグラムはこちら)

歴史地区の夜景を一望するルーフトップバー

最後にご紹介するのは、マカオ半島の歴史市街地の中心部に立つ「新中央酒店(Hotel Central)」。いまから約1世紀前の1928年に開業し、約8年におよぶリノベーションを経て、2024年にリニューアルオープンした街のランドマークです。

当時のマカオでは最高層を誇り、さらに初めてエレベーターが設置されたビルとしても知られる存在だったそう。リニューアル後もクラシカルな雰囲気はそのままに、フロアごとに異なる時代をテーマにし、1920~1940年代のマカオを旅する気分が味わえます。

2025年7月にはルーフトップバーも誕生。11階建てビルの最上階に位置し、世界遺産が点在するマカオ歴史市街地を360度見渡せる絶景スポットです。

ホテル北側には、ライトアップされ幻想的に浮かび上がる「聖ポール天主堂跡」の姿が。マカオ歴史地区の遺跡のひとつとして世界遺産に登録された、マカオのシンボル的存在です。

南側に見えるのは、高さ338mのマカオタワー。

眼下には歴史市街地区のメインストリートであるアルメイダ・リベイロ通りを見下ろせます。歴史的建造物と現代のランドマークを一度に見渡せるのも、ルーフトップバーならではの醍醐味です。

バーではオリジナルカクテルをはじめ、モクテルや中国茶といったノンアルコールドリンクに、軽食も充実。屋上は展望台としても開放しているので、ドレスコードを気にせず、ふらりと寄れる気軽さも魅力です。

ホテルのすぐ目の前はセナド広場で、周辺には聖ドミニコ教会(写真)をはじめとする歴史的建造物に、マカオグルメが楽しめる飲食店や雑貨店が密集。見どころが多い旧市街地の観光拠点にも最適なロケーションです。

新中央酒店(Hotel Central)

日本からマカオへは、成田空港や関西国際空港から毎日運航しているマカオ航空の直行便を利用するのが便利。フライト時間は約4~5時間とアクセスも良好で、時差がたったの1時間というのも大きな魅力です。そのため、週末を利用したショートトリップでも世界遺産やグルメを満喫して、夜はバー巡りを楽しむ――そんな欲張りな旅が叶うマカオは、大人の女子旅におすすめです!

photograph: Aya Sunahara text: Chiaki Tanabe

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