まるでイギリス!日本にいながら英国情緒が感じられるスポット10選

まるでイギリス!日本にいながら英国情緒が感じられるスポット10選
ロンドンをはじめとする都市の歴史が息づく街並みや王室文化、湖水地方に広がる絵本の世界のような風景、それからスコットランドなどに残る古城…。「いつかは行きたい」あるいは「もう一度行きたい」国として、イギリスを挙げる人は多いのではないでしょうか。とはいえ、距離を考えると、そう簡単なことではありません。
そこで本記事では、日本にいながらイギリスの魅力を存分に感じられるスポットをご紹介。英国的な雰囲気を追求したマナーハウスやホテル、イングリッシュガーデンをご覧ください。
旧岩崎邸庭園/東京

旧岩崎邸庭園の洋館は1961年、撞球室と共に重要文化財に指定された。 写真提供:公益財団法人東京都公園協会
1896年に岩崎彌太郎の長男で三菱第3代社長を務めた久彌の本邸として建てられた旧岩崎邸庭園。かつては約5万㎡の敷地に、約20棟もの建物が並んでいましたが、現在残っているのは洋館と撞球室、そして和館大広間の3棟です。

トスカナ式の特徴が見られる列柱とミントンのタイルの組み合わせが、邸宅の重厚感を高める。 写真提供:公益財団法人東京都公園協会
なかでも木造2階建てで地下室付きの洋館は、鹿鳴館を手掛けたことでも知られる英国人建築家、ジョサイア・コンドルの設計による、近代日本住宅を代表する西洋木造建築です。館内の随所に(17世紀英国で流行した)ジャコビアン様式の装飾が施されていて、同時期に多く建てられた西洋建築にはない繊細なデザインが、往時の様子を思い起こさせます。
洋館南側は列柱の並ぶベランダで、1階はトスカナ式、2階はイオニア式の特徴を備えています。1階のベランダには英国ミントン製のタイルが美しく敷き詰められている点にも注目ください。

洋館の2階に入る客室の壁には貴重な金唐革紙が張られている。 写真提供:公益財団法人東京都公園協会
住所/台東区池之端1-3-45
佐倉マナーハウス/千葉

佐倉マナーハウスの外観。ティーハウスとショップが入る。 Hearst Owned
佐倉マナーハウスは、英国の陶磁器ブランド、バーレイやストーンウェアブランド、デンビーの輸入を手掛けるタスマンインターナショナルのショールーム兼ショップで、2011年にオープンしました。
千葉・佐倉の静かな住宅地から見上げる丘の上に佇むレンガづくりの建物は、英国のアンティーク資材でつくられた邸宅。内部に足を踏み入れると、暖炉に火が灯り、ゆったりとしたBGMが流れていて、英国のマナーハウスへトリップしたような気分になります。

開放感のあるティールーム。スイーツや軽食のほか、 完全予約制でアフタヌーンティーをオーダーすることもできる。 Hearst Owned
ティールームでは、バーレイの食器でお茶やケーキを味わえます。こだわりのテーブルウェアが気に入ったら、ぜひショップへ。バーレイやデンビーのコレクションに加え、ビンテージのテーブルウェアやアンティーク雑貨や家具なども販売されています。日常を忘れ、贅沢なひとときを過ごせること間違いなしです。

ショップでは、ビンテージの食器も豊富にそろえられている。 Hearst Owned
住所/千葉県佐倉市上志津1329
横浜市イギリス館/神奈川

かつて英国総領事公邸だった横浜市イギリス館 の南側(庭園側)には、船窓を思わせる丸窓が左右対称に組み込まれている。 Hearst Owned
横浜市イギリス館が竣工したのは、1937年。上海の大英工部総署による設計のもと、英国総領事公邸として建てられました。広い敷地に立つ鉄筋コンクリート2階建ての公邸は、建物の規模という点からも、東アジアにある領事公邸の中でも上位に格付けされていました。
館内では、主屋の1階の南側には、西からサンポーチ、客間、食堂が並び、広々としたテラスは屋外の芝生に連続。2階へ上がると寝室や化粧室が配置され、広い窓からは手入れの行き届いた庭や港の眺望を楽しめます。

創建当時、領事夫妻が使用していたとされる寝室。隣接する休憩室(スリーピングポーチ)と一緒に利用でき、快適な夜を過ごせるように配慮されていた。 Hearst Owned
玄関脇にはめ込まれた王冠入りの銘版(ジョージ6世の時代)や、「British Consular Residence」と記された正面脇の銅板が、旧英国総領事公邸であった由緒を示しています。
現在、1階のホールはコンサート、2階の集会室は会議等に利用されており、2002年からは、2階の展示室と復元された寝室を一般公開しています。

現在は展示室として公開されている、2階のゲストルーム。当時、西洋から持ち込まれた家具を修理したことから始まった、横浜発祥の西洋風家具である「横浜家具」を展示。 Hearst Owned
住所/横浜市中区山手町115-3
横浜イングリッシュガーデン/神奈川

横浜イングリッシュガーデンのエントランス。ここを抜けると、横浜市の花である「バラ」を中心につくり上げたイングリッシュガーデンが広がる。 Hearst Owned
イングリッシュガーデンとは、自然風景を可能な限りそのままの状態で取り込む、イギリスで確立された庭園様式。横浜イングリッシュガーデンでは、2,200品種のバラと共に、そんな庭園の魅力を堪能できます。香りの高い四季咲きのバラをふんだんに使い、横浜の気候風土にあった草花や樹木をちりばめて、春の芽吹きから枯れゆく秋の自然の風景を育てています。

5月中旬頃、満開になる「ローズトンネル」は、圧巻。 Hearst Owned
施設内には、「ローズ&ペレニアルガーデン」を含む5つのテーマのガーデンを用意。このほか、バラの開花時期限定でオープンする「ときめきガーデン」や、5月に春バラが頭上を覆う「ローズトンネル」も必見です。
お庭づくりのモチベーションが上がったら、ショップへ足を運んでみてください。バラに関する小物や雑貨のほか、ガーデニング用品や、外の苗売り場では花苗も販売されています。

さりげなく置かれた木製のベンチが、イングリッシュガーデンの雰囲気とよく合う。 Hearst Owned
住所/横浜市西区西平沼町6-1 tvk ecom park内
ロックハート城/群馬

ロックハート城は、1829年、エジンバラの南西約50kmの位置に建てられた城。ヨーロッパの城を移築する試みは、日本初のことだった。 Hearst Owned
雄大な自然に囲まれたロックハート城は、スコットランドより、移築・復元された歴史ある本物のお城。10万㎡の敷地内には石造りの教会やショップ、レストランが中世の街並みが再現されています。
スコットランドの名家出身で、州の下院議員などを務め、産業を興すなど地域貢献も果たしたウィリアム・ロックハートによって1829年に建てられたロックハート城は、シベリア鉄道を経由し、日本に到着。1993年4月、群馬県高山村に復元されました。

小説「シャーロック・ホームズ」の部屋をイメージした一室など、フォトスポットも満載。 Hearst Owned
城内では、「ヒストリーミュージアム」や「ロックハートミニシアター」で城の歴史を知ることができるほか、優雅なドレスをまとって記念撮影などをする「プリンセス体験」をはじめとする「古城」ならではのプログラムを楽しむこともできます。施設内にはレストランもあるので、アフタヌーンティーを味わいながら、城の豊かな歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
住所/群馬県吾妻郡高山村5583-1
英国大使館別荘記念公園/栃木

中禅寺湖を望む英国大使館別荘記念公園。 Hearst Owned
明治中頃から昭和初期にかけて、各国の大使館や多くの外国人別荘が建てられ、国際避暑地としてにぎわった中禅寺湖畔に佇む英国大使館別荘記念公園。英国の外交官で明治維新に大きな影響を与えたアーネスト・サトウの個人別荘として1896年に建てられ、その後、英国大使館別荘として長年使われてきた建物を復元しました。

中禅寺湖畔に花開いた国際避暑地の文化体験ができるスペースも。 Hearst Owned
別荘2階では、サトウが活躍した時代の英国文化を紹介。当時の英国はヴィクトリア朝時代であり、文化・芸術が花開いた黄金期。この時代をテーマに、手仕事の復興と産業デザインの改良を目指すアーツ・アンド・クラフツ運動にまつわる展示が行われています。また、英国文化交流室「南4番Classic」では、駐日英国大使館シェフの監修を受けたスコーンと紅茶のセットを味わうことができるので、中禅寺湖の眺望と共にお楽しみください。

2階の広縁からは、サトウが愛した中禅寺湖畔の「絵に描いたような風景」を満喫できる。 Hearst Owned
住所/栃木県日光市中宮祠2482
川奈ホテル/静岡

豊かな緑と紺碧の海に映える、川奈ホテルの白壁と屋根瓦。 Hearst Owned
大倉財閥二代目総帥の大倉喜七郎が、留学先の英国貴族たちが楽しむカントリーライフに憧れ、「いつしか自分も英国貴族のような城をもちたい」という夢をもったことをきっかけに生まれた歴史あるホテル。
当初は牧草地をつくる計画でしたが、土壌の問題から牧草の育成に適さず、ゴルフ場建設へと変更されました。こうして、ゴルファーの大谷光明による設計で1928年に「大島コース」を開業。上流階級の社交場として人気を博し、1936年に宿泊施設として川奈ホテルがオープンしました。当時はゴルフコースと共に、約7,273㎡の建物に客室62室とプール、テニスコート、約15万㎡の庭園で多くのゲストを迎えていました。

現在も変わらず大切に守られている「第1ロビー」。革を張り替えながら、開業当時より使い続けているソファにも注目。 Hearst Owned
「バロン」と呼ばれた大倉喜七郎のこだわりで、イギリスの城をテーマに設計された川奈ホテル。メインロビーの暖炉の上に掲げられた鷲のエンブレムや左右対称に配置されたイタリア製の大理石の柱など、特注品の意匠の数々が大倉の情熱を今に伝えます。

趣向を凝らしたデザインの照明も当時のまま、ダイニングを照らし続けています。 Hearst Owned
住所/静岡県伊東市川奈1459
ブリティッシュ・ヒルズ/福島

ブリティッシュ・ヒルズ内「マナーハウス」の外観。このなかに、メインダイニングやライブラリーが入る。 Hearst Owned
海抜1,000mの森のなかに位置するブリティッシュヒルズは、1994年、語学研修施設としてスタートしました。約24万㎡の敷地に広がるのは、非日常の世界。英国がもっとも繁栄し世界に影響力をもった中世に台頭した荘園領主の館(マナーハウス)を中心とする”街”を忠実に再現し、来場者に英国文化のルーツを体感してもらいます。

「マナーハウス」のレセプションエリア。ヴィクトリア時代の壮麗な空間がゲストを迎える。 Hearst Owned
夏は涼しく、冬は白銀の世界を楽しむことができる羽鳥湖高原は、スコットランドのハイランド地方に近い風土を持ち、朝・晩に出る霧まで、英国の雰囲気を感じさせます。
ブリティッシュヒルズでは、さまざまな過ごし方ができます。宿泊はもちろん、日帰りプランもおすすめ。レストランやギフトショップ利用のほか、ローズガーデンへの訪問や、英語カルチャーレッスンやマナーハウスツアー、季節ごとに行われるイベントへ参加も可能です。

ブリティッシュ・ヒルが抱える書籍のコレクションは19世紀の刊行物を中心に約1,600点を数え、このライブラリーを含めた2部屋に収納されている。 Hearst Owned
住所/福島県岩瀬郡天栄村大字田良尾字芝草1-8
グラバー園/長崎県

世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産にも指定されている、旧グラバー住宅。 Hearst Owned
19世紀半ば頃より、長崎の大浦・南山手・東山手周辺に設けられた外国人居留地。南山手に位置するグラバー園には、1859年に長崎へ来航したスコットランドの貿易商人、トーマス・ブレーク・グラバーが親子二代にわたり暮らした邸宅を含む3棟の国指定重要文化財と長崎市内に点在していた貴重な伝統的建造物が移築・復元されています。

旧グラバー住宅で、大食堂として使われていた部屋。昭和初期の「古写真」を参考に再現展示している。 Hearst Owned
旧グラバー住宅は、現存する日本最古の木造洋風建築。日本瓦や土壁・漆喰を使った和の技術を使用している一方で、イギリス式暖炉とレンガでできた煙突が取り入れられた、和洋折衷のつくりです。
当初はL字型のバンガロー(通しのよく、広いベランダを備える建築様式)として設計されたものの、その後、明治中期に至るまで増改築を繰り返し、現在の形となりました。

かつて居留地に住んだ外国人たちを魅了した眺望を、その目で確かめてみては? Hearst Owned
また、幾何学的に整えられた花壇をはじめとする庭園も見どころ。稲佐山を背景に長崎港を一望できる絶好のロケーションと共に堪能してください。
住所/長崎県長崎市南山手町8-1
グランヴェルデリゾート/大分

グランヴェルデリゾートは、湯布院と別府の間に位置する、天間草原に位置する。 Hearst Owned
英国の丘陵地帯を思わせる約25万㎡の広大な敷地には、グランピングエリアとキャンプエリアの2エリアがあり、美しい風景に囲まれながらゆったりと過ごしたり、快適かつ本格的なアウトドア体験を楽しんだりすることができます。
そんなグランヴェルデリゾートにオープンしたばかりなのが、英国の邸宅をモチーフにした一棟貸しの「ザ・ロイヤル・ヴィラ」。寝室は4部屋、バスルームが4つ、トイレは7ヵ所にあり、これらに加えてサウナやフィットネスルーム、ビリヤード台、大画面のシアターなども備えています。

敷地内にオープンした「ザ・ロイヤル・ヴィラ」は、最大8名様までの1日1組限定のヴィラ。 Hearst Owned
ここから車で20分ほどの湯布院には、コッツウォルズ地方の街並みを再現した湯布院フローラルヴィレッジも。豊かな緑が広がる九州で英国を感じてみてはいかがでしょうか。
住所/大分県別府市大字天間字松塚2-2
関連記事
まるでフランス!日本にいながらフランス情緒が味わえるスポット9選
建築家・森山善之さんは自宅の「寝浴一体型」ベッドルームがよい眠りの秘訣。あの人に聞くよい眠りのためのナイトルーティン
【写真で見る】旅の目的地にいかが?日本にいながら北欧の魅力を味わえるスポット10選!