HS40m/sで飛ばせる“軽量ドライバー”はどれが買い? ゼクシオ、テーラーメイド、キャロウェイ、ピンを試打比較

クラブの総重量と長さをチェック!

 今回試打するのは、メーカー各社から発売中の軽量ドライバー4モデルです。国内メーカーはダンロップ「ゼクシオ14」、海外メーカーはテーラーメイド「Qi4D MAX LITE」、キャロウェイ「クアンタム MAX FAST」、ピン「G440 K HL」をチョイスしました。まずは、カタログ上でのクラブスペックをチェックしておきましょう。

【ゼクシオ14】総重量:281グラム(R)※今回試打するフレックスSは推定286グラム長さ:46インチバランス:D3

【Qi4D MAX LITE】総重量:274グラム(SR)長さ:45.5インチバランス:D1.5

【写真】ロフトを立てた構えで失敗するゴルファー多数! これが正しく構えた時の景色です

【クアンタム MAX FAST】総重量:285グラム(SR)長さ:46インチバランス:D0

【G440 K HL】総重量:275グラム(FUJIKURA SPEEDER NX GREY 40)長さ:46インチバランス:D3

プッシュのミスを防いで初速で飛ばせる「ゼクシオ 14」, いちばん軽快に振りやすい「G440 K HL」, 食いつきのある打感と打音を備える「クアンタム MAX FAST」, 軽量でも“振りごたえ”がある「Qi4D MAX LITE」, 【取材協力】フライトスコープジャパン

左からダンロップ「ゼクシオ14」、ピン「G440 K HL」、キャロウェイ「クアンタム MAX FAST」、テーラーメイド「Qi4D MAX LITE」

「G440 K HL」には30グラム台後半のシャフトも用意されていますが、今回の試打では40グラム台前半のシャフトを選択しました。軽量モデルだけあって、すべてのモデルがクラブ重量274~286グラムの幅に収まっています。

 ただし、クラブの長さやスイングウェイトが異なるので、実際に打ったときに体感として差が出てくるはずです。また、弾道にはどんな違いがあるのかを確かめながら試打しました。ヘッドスピードは40m/sを基準に揃えています。

プッシュのミスを防いで初速で飛ばせる「ゼクシオ 14」

 今回試打した4モデルのなかで、いちばんフックフェースに見えるのが「ゼクシオ14」でした。構えた瞬間に球をつかまえられる安心感があるので、右へのミスが多くて困っている人には使いやすいモデルになるでしょう。標準シャフトは、フレックスSでヘッドスピード40m/sにジャストマッチ。ゴルファーが力を加えたぶんだけ応じてくれるシャフト特性になっていて、ヘッドスピードを自然と上げてくれる印象を持ちました。

プッシュのミスを防いで初速で飛ばせる「ゼクシオ 14」, いちばん軽快に振りやすい「G440 K HL」, 食いつきのある打感と打音を備える「クアンタム MAX FAST」, 軽量でも“振りごたえ”がある「Qi4D MAX LITE」, 【取材協力】フライトスコープジャパン

左から「ゼクシオ14」、「G440 K HL」の構えた見た目

 ヘッド性能として特筆すべきは、ボール初速を出しやすいところです。オフセンターヒットでもボール初速があまり落ちない「ゼクシオ 14」のヘッド性能は驚異的ともいえます。弾道には左右ブレが少なく、スピン量にも安定性を感じられました。右方向へのミスや打点ズレで飛距離をロスしているアマチュアにとっては、とても頼もしいモデルだと思います。

いちばん軽快に振りやすい「G440 K HL」

 意外にも思えますが、もっとも軽く感じられてラクに振り切りやすかったのはピン「G440 K HL」でした。投影面積の大きなヘッドに46インチのクラブ長さは重そうなイメージが沸きますが、実際に打ってみると印象が激変。まるで羽根のような軽さで振り切れます。標準装着のシャフトは大きくしなり、ヘッドスピードを上げつつ球をつかまえる手助けをしてくれるタイプ。特筆すべきは、「G440 K HL」が他のモデルよりもボール初速を出しやすかったところです。ボール初速は飛距離に直結するので、ここが「G440 K HL」の大きなアドバンテージに感じられました。

 あえて難点を挙げるなら、このスペックだと適正ヘッドスピードは38m/sぐらいまで。40m/sで振るとシャフトがアンダースペックになり、逆にヘッドスピードを上げづらく感じました。シャフトがよく動くせいか、スピン量の増減が激しいのも少し気になりました。

食いつきのある打感と打音を備える「クアンタム MAX FAST」

 クアンタム シリーズのドライバーは、AIによってデザインされた三層構造フェースを採用しているのが特徴です。その影響もあって、ボールがフェースに食いつくような打感のモデルに仕上げられています。軽量設計のモデルでもそれは変わらず、上級者好みのフィーリングが味わえます。

プッシュのミスを防いで初速で飛ばせる「ゼクシオ 14」, いちばん軽快に振りやすい「G440 K HL」, 食いつきのある打感と打音を備える「クアンタム MAX FAST」, 軽量でも“振りごたえ”がある「Qi4D MAX LITE」, 【取材協力】フライトスコープジャパン

左から「クアンタム MAX FAST」、「Qi4D MAX LITE」の構えた見た目

 構えたときのフェース向きはスクエアですが、「クアンタム MAX FAST」はアップライトに感じられるライ角によって、球をつかまえやすそうな印象を与えてくれる点も特徴です。実際に打ってみても右方向へのミスが出づらく、中~高弾道を打ちやすくなっています。球が上がりづらくて困っている人や、キャリーで球を飛ばしたい人にオススメできます。

 標準シャフトには走り感があって、今回試打した4モデルのなかで最もヘッドスピードを上げやすかったです。ただし、打ち手によってはシャフトが動きすぎて当てづらいと感じる人がいるかも知れません。※このモデルだけ試打クラブのロフト角が10.5度だったので、弾道計測数値は参考値とさせてください。

軽量でも“振りごたえ”がある「Qi4D MAX LITE」

 いちばんシャフトにしっかり感があったのは、テーラーメイド「Qi4D MAX LITE」でした。ヘッドスピード40m/sがジャストマッチだと思いますが、42m/sでもシャフトがへこたれることなく安心して打っていけます。硬めのシャフトを好む人なら38m/sでも問題なく使えそうです。

 ヘッド性能としては、オフセンターヒットに強く、構えたときの印象よりも球をつかまえやすいドライバーに仕上げられています。スクエアなフェース向きで構えやすく、打感がいいのも長所。構えたときに他のモデルよりもロフトが見えづらく感じましたが、実際には打ち出し角が適度に出てくれます。

 第一印象で気になったのは、グリップが太いこと。打っているとすぐに慣れましたが、このモデルはシャフト自体が一般的なものよりも太くなっているのも特徴です。

どのヘッドも高性能! 優先すべきは自分にとっての当てやすさ

 4つのモデルを打ち比べてみましたが、はっきり言ってどのモデルも高性能でした。とくにヘッド性能については、どのモデルもミスヒットに強く、ほどよく球をつかまえやすく、飛ばしやすい適正スピン量に収まってくれていました。甲乙を付けがたいです。

プッシュのミスを防いで初速で飛ばせる「ゼクシオ 14」, いちばん軽快に振りやすい「G440 K HL」, 食いつきのある打感と打音を備える「クアンタム MAX FAST」, 軽量でも“振りごたえ”がある「Qi4D MAX LITE」, 【取材協力】フライトスコープジャパン

今回試打した軽量ドライバーの装着シャフト。上から「Qi4D MAX LITE」のREAX 40 Mid Rotation Blue、「クアンタム MAX FAST」のSPDSTAR 40、「G440 K HL」のSPEEDER NX GREY 40、「ゼクシオ14」のMP1400

 また、カタログ上のスペックではクラブ重量や長さにおいて多少の差がありますが、体感的に気になるほどではありませんでした。スペックは、それほど重視すべき項目ではないようにも感じました。

 では、何を重視してモデルを選ぶべきかというと、やはり個人のスイングに合った“振りやすさ”と“当てやすさ”だと思います。そこに大きく関係してくるのが標準装着されているシャフトのしなり感や動きです。今回は、筆者が感じた各モデルのシャフト特性についても書いていますが、できればご自身でも打ち比べてみて、自分がいちばん振りやすくて当てやすくモデルを探し出してみてほしいです。

試打・文/鶴原弘高つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka

【取材協力】フライトスコープジャパン

プッシュのミスを防いで初速で飛ばせる「ゼクシオ 14」, いちばん軽快に振りやすい「G440 K HL」, 食いつきのある打感と打音を備える「クアンタム MAX FAST」, 軽量でも“振りごたえ”がある「Qi4D MAX LITE」, 【取材協力】フライトスコープジャパン

「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボール

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。公式サイトhttps://flightscope.co.jp/

鶴原弘高

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