牛丼自作は損?「豚丼」外食以上の味に仕上げる技

経済性だけを見ればチェーン店に軍配が上がるかもしれませんが、家で作るとさまざまなメリットがあります(写真:筆者撮影)

料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回は、SNSで話題になった“定説”を覆す丼ものを取り上げます。

外食では味わえないメリット

先日、SNSで「牛丼。自分で作ると2食分で約900円。牛丼屋に行きますわな」という投稿が一部で話題になりました。だからといって自分で作る意味がない、というわけではありません。

【写真でレシピ確認】たったこれだけで… スーパーの豚バラが「たった2つの工夫」で一気にお店の味に変わった!

出来立てのおいしさであったり、自分好みの味にカスタマイズできることなど、自作するメリットは多々あるからです。

今回は、牛丼ならぬ豚丼の基本的な作り方をご紹介します。牛丼と作り方は同じですが、豚バラ肉を使うことでパサつきにくく、しかも安価に仕上がります。

顆粒和風だしを顆粒牛だしに変えると、また違ったお店の雰囲気になります(写真:筆者撮影)

豚丼 2人分

材料

豚バラ肉しゃぶしゃぶ用 200g

タマネギ    2分の1個

水       300ml

みりん     50ml

しょうゆ    50ml

砂糖      大さじ1

顆粒和風だし  小さじ4分の1

ごはん     適量

紅しょうが   適量

今回のレシピのポイントになるのが顆粒和風だしです。今回は味の素のほんだしを使用していますが、カツオと昆布の出汁が隠し味に入ることで外食風の味に仕上がります。

豚バラ肉は薄切り肉、それもしゃぶしゃぶ用がベスト。薄いほど柔らかく食べられるからです。牛肉を使う場合も同様に薄切り(しゃぶしゃぶ用)を使いましょう。

ひと手間を加えることで極上の豚バラに

16〜18cmの鍋に湯を沸かしておきます。

豚バラ肉を包丁の背で軽く叩きます。線維をほぐすイメージです。この工程は省略することもできますが、ひと手間を加えることで柔らかく仕上がります。

豚バラ肉は10cm幅に切っておきます(写真:筆者撮影)

鍋の湯が沸いたら火を止め、豚バラ肉を加え、10秒ほど湯に通します。これは霜降りという作業。豚の余分な脂を取り除き、仕上がりをさっぱりさせる効果があります。ザルに上げて、水けを切りましょう。

箸でさばきながら火を通します(写真:筆者撮影)

タマネギは、半分は線維を残すように薄切りにします。この切り方をすることで、煮込んでも形が残ります。

鍋に水300ml、みりん50ml、しょうゆ50ml、砂糖大さじ1、顆粒和風だし小さじ4分の1、タマネギの薄切りを加え、中火にかけます。

しょうゆとみりんを1:1の比率で合わせるのは煮物の味付けの基本です(写真:筆者撮影)

沸いてきたら豚バラ肉を加え、弱火に落とし落しぶたをして10分煮込みます。先に霜降りしているので、アクを取る必要はありません。

出来上がり。冷ますと味がなじんでさらにおいしくなります。

冷ますときは、キッチンペーパーをかぶせると味が全体になじみやすくなります(写真:筆者撮影)

あとは炊きたてのごはんに載せるだけです。紅しょうがを添えてぜひお召し上がりください。

自分好みにカスタマイズするのも一興

豚バラ肉は脂が多い部位なので、長く加熱してもパサつきません。このレシピは優しめの味わいに仕上げているので、もしも濃い味付けが好みなら、煮込む段階で薄口しょうゆを大さじ1程度足してもいいでしょう。

経済性だけを見ればチェーン店に軍配が上がるかもしれませんが、家で作るぜいたくは「塩分の加減」をコントロールできること。温泉卵などを添えてもいいでしょう。