中川郁子氏、夫・昭一氏「酩酊会見」内幕証言で「なぜ今」「闇深すぎ」怒濤の拡散

中川郁子氏
イタリア・ローマで2009年に開かれたG7後の「酩酊会見」から17年。会見でろれつが回らず、記者との質疑応答にも支障をきたすなど異様な様子を見せた当時の財務相で「日本の恥」とまで批判され、後に急逝した中川昭一氏(享年56)の妻、中川郁子氏が自身のフェイスブックで29日に投じた一石が、ネット上で物議をかもしている。昭一氏「酩酊会見」をめぐる内幕を証言し、投稿直後からX(旧ツイッター)などで「信じがたい」「闇が深すぎ」といった驚きとともに、「なぜ今のタイミングなのか」と疑問の声が噴出しているのだ。

中川昭一氏
女性記者から「薬」、実名告発の衝撃

高橋洋一氏
「夫は、帰国して成田空港を出て、わたしと電話で話をするまで、ローマの記者会見について、日本のテレビやネットで大炎上していたことを知らなかった…同行していた財務省の方々が、なぜ、夫に伝えなかったのか。今でも疑問に思います」
郁子氏の投稿は、この一文から始まる。IMFへの1000億ドル融資という功績を成し遂げながら、会見では酩酊しているような表情で見せたことで批判を集めた中川氏。しかし、帰国するまで、自分が炎上していることを同行した財務省幹部らは一言も伝えなかったというのだ。
郁子氏の証言は、スマートフォンやSNSが普及していなかった当時、昭一氏が「情報の檻」に閉じ込められていた可能性を示唆することになった。
投稿の核心は、問題の会見に中川氏が登壇するまでの内幕だ。郁子氏は、当時の財務省幹部と全国紙および民放テレビの女性記者らが介在した「非公式ランチ」の存在を実名記載で告発。財務省幹部から「会見はなくなったから」と告げられ、記者からは「この薬を飲んでゆっくり休んだら?」と「薬」を手渡されたという。一方で女性記者が周囲に「おもしろいことが起こるわよ」と漏らしていたとも。 ネット上では、この「実名告発」の重みに戦慄が走っている。
ではなぜ今、郁子氏から衝撃的な証言がもたらされ、ネット上で議論の機運が一気に高まったのか。
1つはネット技術の急速な発達に伴うメディア環境の逆転があるだろう。2009年と比べて現在はSNSの普及により、1人のコメントが一瞬で多くのユーザーに拡散されるようになった。郁子氏の思惑通りかはさておき、Xでは30日に「中川郁子氏が夫の『酩酊会見』裏側を証言 陰謀疑惑再燃」といった文脈でトレンドニュース化。同日午後2時の段階で、35万件を超えるポストが寄せられている。
「弟分」小野寺まさる氏、「財務省出身」高橋洋一氏ら反応
そのインパクトは一般ユーザーのみならず、北海道議会議員を3期務めた経験を持ち、昭一氏の「弟分」としても知られる日本保守党の小野寺まさる氏、元大蔵・財務官僚で経済評論家の高橋洋一氏、元総務相の原口一博氏、作家の門田隆将氏といった識者も反応し、高い関心を寄せている。
さらに見逃せないのが、政治的な「代替わり」だ。今年2月8日投開票の衆院選では、昭一氏のおいである中川紘一氏が、かつて「中川王国」と呼ばれた北海道11区(十勝)で初当選。地盤を引き継ぎ、自民党の議席を奪還した。若き継承者の誕生により、「中川家」が再び国政の表舞台に立った今だからこそ、17年前の「霧」を晴らす準備が整ったということか。
もっとも、これらはあくまで郁子氏側による「証言」であり、現時点で名指しされた関係各所からの反論やコメントは出ていない。17年前、実際に何が起きたかと盛り上がるネット上の喧騒は、解決されない「戦後政治のミステリー」に対する国民の渇望の現れといえるかもしれない。
(zakⅡ編集部・井上悟)
■中川郁子氏が17年目の衝撃投稿、中川昭一氏「酩酊会見」の裏側に「薬物混入」