創業120年「日本一の旅館」加賀屋解体の日が迫っている 能登半島記者の取材日記「3月4日~7日」
2024年1月の能登半島地震から再び立ち上がる人々の姿、能登の日常風景を、能登9市町を担当する記者たちがつづります。
◆名古屋大会<3月4日>

ごいたを楽しむ全国の参加者たち=名古屋市で
パチン、パチン。竹駒を打つ気持ちのいい音が響きます。石川県能登町宇出津(うしつ)発祥の伝承娯楽「ごいた」の名古屋大会が開かれました。
運営方法は能登町の大会とほぼ同じ。会場は名古屋駅前にもかかわらず、宇出津にいるかのような気分でした。名古屋は地理的にも全国から集まりやすく、「また来たい」という声もありました。
ごいたが名古屋で浸透し、能登を身近に感じる人が増えてほしいです。名古屋出身の能登町民として願います。(能登通信部・猿渡健留)
◆不変<6日>

赴任中、眺めるのが好きだった七尾市の街並み
転勤のため2月末で七尾市を離れました。赴任中、よく訪れたのは七尾城跡や小丸山城跡。眼下に広がる風景が好きでした。
特に地震後。解体などでどんどん変化していく市街地。増えていく空き地やブルーシートが張られたままの家屋を見て「再建まで時間がかかりそうだな」と思うことも。
ですが、目線を高くすれば、地震前から変わらない美しい自然がいつも気分を晴らしてくれました。今も能登の不変の魅力に心奪われたままです。(前七尾支局・染谷明良)
◆その時を待つ<7日>

護岸工事を進める重機と、4月から公費解体が始まる加賀屋
海べりにそびえ立つ「日本一」の旅館は、もうすぐ見納めです。七尾市・和倉温泉にある加賀屋の解体が4月に始まります。
創業120年、最高のおもてなしを誇る老舗。大地震の後、一度も明かりがともることなく、お客さんを迎えることなく役目を終えます。
護岸工事の見学用に建てられた物見台から、シャッターを切りました。ショベルカー越しの姿はどこか寂しげで、それでいて悠然と、その時を待っているように見えました。(七尾支局・浜中創太)
※日付は北陸中日新聞能登版掲載日。

創業120年「日本一の旅館」加賀屋解体の日が迫っている 能登半島記者の取材日記「3月4日~7日」
【関連記事】"90歳を超えても現役、ナマコを手際よくさばいて高級珍味に… 能登半島記者の取材日記「3月1日~3日」
【関連記事】"戸塚と能登、信頼関係育む 明治学院大学の学生ボランティア団体・SBCが大賞 横浜アクションアワード
【関連記事】"災害公営住宅建設「まだまだこっから…」現場監督の責任感 能登半島記者の取材日記「2月22日~27日」