大河「豊臣兄弟!」長政(中島歩)&信勝(中沢元紀)に「あんぱん」の悲劇重ねる朝ドラファン「弟が千尋から次郎さんになった」

浅井長政(中島歩)、織田信長(小栗旬)(C)NHK

5日に放送された大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合など)の第13回で、義弟・浅井長政(中島歩)との絆を深めた織田信長(小栗旬)が、謀反を企てたために殺さざるを得なかった実弟の信勝(中沢元紀)を思い返す場面が描かれた。中島と中沢といえば、2025年に放送された連続テレビ小説「あんぱん」で共演しており、多くの朝ドラファンがともに悲劇的な最期を遂げた若松次郎(中島)と柳井千尋(中沢)を思い出した。

浅井長政(中島歩)(C)NHK

「豊臣兄弟!」とは?

織田信長(小栗旬)、浅井長政(中島歩)(C)NHK

天下人となる豊臣秀吉(池松壮亮)を補佐役として支えた弟の秀長(仲野太賀)の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。

織田信長(小栗旬)、浅井長政(中島歩)(C)NHK

「あんぱん」で涙誘った2人が信長に謀反

長政は義に厚く知勇に優れた北近江の青年武将。隣国の岐阜、尾張を治める織田家と同盟を結び、その証として信長の妹である市(宮﨑あおい)を妻に迎えた。浅井家で冷遇されていた市を心から気遣い、政略結婚と割り切っていた彼女と思いを通じ合わせた。市は娘の茶々を産み、長政の前妻の子で嫡男の万福丸(近江晃成)もわが子のようにかわいがり、親子4人仲睦まじく暮らしている。市を快く思わぬ義父の知政(榎木孝明)の嫌がらせで、信長から贈られた市の銅鏡がたき火のなかに捨てられた際、長政が火傷もいとわず火中から拾い出したことを知った信長は、長政への信頼を深めた。

この日の放送で、信長は、近江の常楽寺で長政との相撲に興じ、何度も投げ飛ばしては手加減しただろうと言いがかりをつけて「もう一番じゃ」と取り組みを繰り返し、楽しそうに笑った。そして「またこうして弟と相撲がとれるとは思ってもみなかった」とこぼし、自分の握り飯を長政に譲った信長の脳裏に、かつていたずらのお仕置きで父に縛られた自身に、握り飯を差し入れてくれた信勝との幼少期の思い出がよみがえった。

中島とNHKで真っ先に思い出されるのは「あんぱん」の次郎。朝ドラファンから「次郎さん」の愛称で親しまれ、ヒロイン柳井のぶ(今田美桜)が戦中に結婚した相手だ。結婚後も教師を続けたいというのぶの思いを受け入れ、戦時下の世相と自らの在り方の間で板挟みとなり苦悩する妻に寄り添う姿は多くの共感を集めた。一等機関士として働き、外国と接する機会が多かった次郎は日本の敗戦を予見。反発する妻を包み込む姿も大きな反響を呼んだが、肺病を患い、物語の中盤で天国へと旅立った。早すぎる退場で視聴者の間に「次郎さんロス」が吹き荒れた。

また、中沢が演じた千尋は、子供のころから優秀で弱者を救うため弁護士になることを決意。京都帝大に進学したが、戦火が激しくなるなか、卒業が半年繰り上げになり海軍予備学生に志願した。敵の潜水艦のスクリュー音を探知して爆雷を投下する任務に就き、少尉となった千尋は、出征前に、その後のぶの夫となる兄の嵩(北村匠海)に会いに福岡・小倉を訪問。兄同様、幼なじみののぶに小さい頃から恋心を抱いていたことを明かし、「生きて帰れたら、もう誰にも遠慮はせん。今度こそのぶさんを捕まえる」と熱い思いをぶつけていたが、戦死し、夢は叶わなかった。

「あんぱん」で涙を誘った2人が、いずれも信長に謀反を起こし、返り討ちに遭う2人の弟を演じるというキャスティングにドラマファンが反応。SNSには、

「千尋の次の弟(義弟)が次郎さん」

「そうか、弟が千尋から次郎さんになったんだな」

といったコメントが並んだ。

また、史実を踏まえてこの先の悲しい展開を想像し、

「『この戦が終わったら、また相撲を取ろう』やめろぉぉ」

「兄上、それはフラグでございまする」

「あー、信勝と重ね合わせとる…」

「弟が好きすぎる信長公 未来が暗示されるからやめてくれ…」

「またこうして弟と」

「弟にまた裏切られちゃったらノッブどうなっちゃうの…」

などと、信頼し合う義兄弟のたどる末路を案じる人も少なくなかった。