常軌逸した発信繰り返すトランプ氏、かつての盟友からも正気疑う声「どうすれば罷免できるのか?」

常軌逸した発信繰り返すトランプ氏、かつての盟友からも正気疑う声「どうすれば罷免できるのか?」

【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は挑発的な発言で知られているが、イランの文明を滅ぼすと脅迫するなどの最近の過激で威嚇的な発言をめぐり、その精神状態(認知機能)を疑問視する批判の声が上がっている。

常軌逸した発信繰り返すトランプ氏、かつての盟友からも正気疑う声「どうすれば罷免できるのか?」

米国史上最高齢で就任したトランプ氏は、交戦終結に向けた合意をイランが拒否していることにいら立ちを募らせ、終末論的な発言を強めていた。

トランプ氏による常軌を逸した一連のソーシャルメディア投稿を受け、かつての盟友からも罷免を求める声が上がっている。

トランプ氏はイランの発電所や橋などへの攻撃の猶予期限を米東部時間7日午後8時(日本時間8日午前9時)に設定。期限の12時間前、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「今夜、一つの文明全体が滅び、二度と戻らないだろう」と投稿。

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世界的な警戒感が高まる中、さらにはJ・D・バンス米副大統領は米国にはイランに対して「まだ使っていない手段がある」と警告。トランプ氏が核兵器を使用するつもりなのではないかという臆測が飛び交い、ホワイトハウスは火消しを余儀なくされた。

ニューヨークの不動産王だったトランプ氏はこれまでもしばしば、ディール(交渉)でさらなる譲歩を引き出すために最大限の要求を突きつけるスタイルを声高に自画自賛してきた。

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ジョージ・ワシントン大学メディア学部長のピーター・ロッジ氏はトランプ氏について、「一見すると以前よりも少したがが外れたように見えるかもしれない」が、「いつもの大げさな脅しのパターンにすぎないように私には思える」と語った。

常軌逸した発信繰り返すトランプ氏、かつての盟友からも正気疑う声「どうすれば罷免できるのか?」

「私の推測では、また期限が近づくと勝利宣言をし、『イランを交渉の席に着かせた。あと2週間猶予を与える』と言うだろう」「そして数週間後には、また同じことが繰り返されるだろう」と付け加えた。

■「悪で狂気」

トランプ氏はもともと歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで知られるが、それでもここ数日は、明らかに大統領らしからぬ言葉遣いをしている。

キリスト教のイースター(復活祭)の5日朝にはトゥルース・ソーシャルに、「クソッタレの海峡を開けろ、狂った野郎ども。さもないと地獄に落ちるぞ!」と投稿した。

6日にホワイトハウスの南庭で行われた、色とりどりに塗られた卵をスプーンで転がす恒例の「イースター・エッグ・ロール」でも、トランプ氏はメディアとのやり取りで場違いな発言をした。

数百人の子どもたちに囲まれる中、巨大なイースターバニーとメラニア夫人の傍らで、イランの発電所や民間インフラに対する攻撃は戦争犯罪には当たらないと主張したのだ。

こうした過激な発言を受け、かつての盟友たちからもトランプ氏の正気を疑う声が上がっている。

常軌逸した発信繰り返すトランプ氏、かつての盟友からも正気疑う声「どうすれば罷免できるのか?」

昨年トランプ氏と袂を分かった極右のマージョリー・テイラー・グリーン前下院議員はX(旧ツイッター)で、「一つの文明全体を滅ぼすなどあり得ない。これは悪であり、狂気だ」と述べた。

常軌逸した発信繰り返すトランプ氏、かつての盟友からも正気疑う声「どうすれば罷免できるのか?」

グリーン氏を含むかつての盟友たちは民主党と共に、大統領が職務遂行不能になった場合、特に病気の場合の継承を定めた合衆国憲法修正第25条の発動を求めている。

右派テレビ司会者のタッカー・カールソン氏は、トランプ氏の5日の発言を「核戦争への第一歩」と呼んだ。

元ホワイトハウス広報部長のアンソニー・スカラムーチ氏はトランプ氏を「狂人」と呼び、罷免を求めた。

陰謀論者のアレックス・ジョーンズ氏は自身のポッドキャスト番組「INFO WARS」で「どうすれば合衆国憲法修正第25条で彼を罷免できるのか?」と問いかけた。

2024年大統領選で、民主党のカマラ・ハリス前副大統領の副大統領候補(ランニングメート)を務めたティム・ワルツ氏は、「トランプ大統領は正気を失った」と述べた。

だが、トランプ氏自身は6日にホワイトハウスで行われた記者会見で、AFP記者からのメンタルヘルス(心の健康)に関する質問を一蹴。

「狂った野郎ども」投稿を受けて認知機能検査を受けるべきだとの批判の声が上がっていることについて問われると、トランプ氏は「そんな話は聞いたことがない」「もしそれが事実なら、私のような人間がもっと必要になるだろう」と答えた。(c)AFP

【翻訳編集】AFPBB News