東京科学大の合格者数が多い「首都圏中高一貫校」ランキング 1位となった男子校は?

 首都圏に300校以上ある中高一貫校。教育方針や校風、偏差値など、志望校選びの判断基準は多々ありますが、なかでも大学合格実績は重視される要素の一つです。各校がどんな大学に強いのかを知るために、首都圏の中高一貫校をさまざまな切り口の大学合格実績でランキングにしました。本稿では、東京科学大の合格者数ランキング(2025年)を紹介します。

■東京科学大の合格者数が多い学校は?

 首都圏の中高一貫校の大学合格実績といえば、どうしても東大の合格者数が注目されがちですが、ほかの難関大学の合格実績に目を向けることで、学校の特徴や強みが見えてくることがあります。

 東京科学大は、いずれも伝統ある理系難関国立大学だった東京医科歯科大と東京工業大が2024年10月に統合して発足しました。理系受験生にとっては、首都圏の大学のなかで東大に次ぐ難度の大学です。

「旧東京工業大にあたる理工学系は、東大の理科一類や二類に次ぐ理系の難関です。旧東京医科歯科大である医歯学系のうち、医学部医学科は東大の理科三類に次ぐ難度となっています。また、歯学部歯学科は東大と京大には設置されていないため、大阪大などと並ぶ最難関クラスです」(大学通信情報調査・編集部の雫純平さん)

 首都圏の中高一貫校で東京科学大に多く合格者を出しているのはどこなのでしょうか。今回は首都圏の中高一貫校の、東京科学大合格者数(2025年)のランキングを紹介します。

■1位の麻布の合格者数は23人

 1位は麻布(東京都港区)で、合格者数は23人です。男子御三家の一つとして知られる同校はほかにも、東大83人、京大20人、一橋大14人(いずれも2025年)など、最難関クラスの国立大に多くの合格者を出しています。

 2位は開成(東京都荒川区)で、合格者数は22人です。同校は東大合格者数ランキングで毎年1位を誇り、2025年は150人が東大に合格していますが、東京科学大にも多数の合格者が出ています。

 3位には、市川(千葉県市川市)、早稲田(東京都新宿区)、浅野(横浜市)の3校が合格者数20人で並びました。6位は千葉・県立(千葉市)と渋谷教育学園幕張(千葉市)で、ともに合格者は18人です。8位は筑波大附(東京都文京区)で17人、9位は聖光学院(横浜市)で16人、10位は武蔵(東京都練馬区)で14人が合格しています。

 麻布や開成など、東大合格者数ランキングでも上位の学校が並ぶ一方、3位の市川や6位の千葉・県立などは、そこまで東大合格者が多いわけではありません。雫さんは「市川と千葉・県立には、一橋大の合格者も多いという共通点がある」と分析します。

 文系受験者にとって、一橋大は東大に次ぐ難度とされる大学です。市川は12人、千葉・県立は14人の一橋大合格者を出しています。「これらの学校では、一橋大や東京科学大の受験生のなかに、東大にもチャレンジできるだけの学力がある生徒が一定数いたのではないでしょうか。東大にこだわらず、より広い視野で志望校を選択した結果と言えるかもしれません」(雫さん)

■理工学系(旧東京工業大)と医歯学系(旧東京医科歯科大)のどちらに強いのか

 東京科学大の入学試験は現在、理工学系(旧東京工業大)と医歯学系(旧東京医科歯科大)とで別々に実施されています。しかし、東京科学大の合格実績だけでは、その学校が理工学系に強いのか、それとも医歯学系に強いのかはわかりません。「学校によっては公式ウェブサイトなどでその内訳を公表していることもあるため、可能であれば内訳まで確認しておきたいところです。なお、募集定員は理工学系1108人に対し医歯学系276人と差があるため、多くの学校では理工学系の合格者のほうが多くなっています」(雫さん)

 また理系大学というと、男子学生の多いイメージが今も根強いですが、ランキングには11位の豊島岡女子学園(東京都豊島区)や12位の桜蔭(東京都文京区)など、女子校も4校ランクインしました。

「東京科学大の理工学系では、東京工業大だった2024年入試から、一部の入試方式で女子枠を導入しています。今後さらに女子学生の比率が高まるのか、またそれに伴ってランクインする女子校も増えるのか、今後の動きに注目したいところです」(雫さん)

(文/白井裕子)

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