和華蘭(わからん)を呼吸する。【前編】町田啓太とホテルインディゴ長崎グラバーストリート

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町田啓太、世界の扉に立つ〝初めて〟尽くしの旅先とは

その日、町田啓太は真っ赤なランタンに飾られた長崎にいた。台北で行われたファン・ミーティングから約2カ月が過ぎていた。

「実は長崎を訪れるのは初めて。ただただ新鮮で刺激を受けています。僕は群馬県出身ということもあり旅先で昔ながらの風景を見ると心が落ち着きます。とはいえ人生の半分以上は、東京で生きてきたので新しいもの、はやっているものに目を向けるのも好きです。その点、長崎は両方を体験できる土地ですね」

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江戸時代、約200年の鎖国が続いた期間も唯一、外交が許された港町、長崎。その間、オランダ、中国などに貿易が開かれていたことから世界の扉とも呼ばれ〝日本初〟のものにあふれている。ちゃんぽんやカステラといった食文化、ボウリングやビリヤードなどの遊戯、鉄道や国際電話もそうだ。

こうした背景から日本、中国、阿蘭陀(オランダ)の文化が入り交じった特有の和華蘭文化が生れた。「わ・か・らん」と読むミックスカルチャーで、現在も受け継がれている。

今回、撮影地となったホテルインディゴ長崎グラバーストリートは、和華蘭文化をコンセプトに据えたヘリテージ(遺産)ホテルだ。

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「元は1898年に建築された修道院だった建物。ホテルになる前は児童養護施設だったそうです。本館の外壁を残しつつ大規模改修したその潔さも僕は好きですし、伝統的建造物を残す試みが素晴らしいですね。完成後、本施設で育った方々や関係者が感動されていたと聞き、僕もうれしくなりました。それに和華蘭文化ですと言われても理解できない〝解らなさ〟もいいですね。感じればいい。なにより初めてなのに空間、食、彩りのなかに懐かしさと安心感を得られるホテルです」

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町田啓太(まちだ・けいた)

1990年生まれ、俳優。映画『チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』『ミステリと言う勿れ』、テレビドラマ『失踪人捜索班 消えた真実』(テレビ東京)、大河ドラマ『光る君へ』『青天を衝け』(NHK)など話題作に多数出演。Netflixシリーズ『グラスハート』やNetflix映画『10DANCE』、連続ドラマW 池井戸潤スペシャル『かばん屋の相続』に続き、4月2日にはNetflixシリーズ『九条の大罪』が配信予定。4月11日からスタートする、日本テレビ系4月期新土曜ドラマ『タツキ先生は甘すぎる!』では主演を務める。

「アエラスタイルマガジンVOL.60 SPRING / SUMMER 2026」より転載

Photograph: Toru KumazawaStyling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)Hair & Make-up: KOHEY(HAKU)Text & Coordinate: Satsuki Izumi