遺言は「父の意向ではない」。父が遺した公正証書の内容に納得しない兄弟、世帯年収700万・60歳男性がとった冷静な対応とは?

回答者のプロフィール

回答者のプロフィール, 父が遺した公正証書遺言が「父の意向ではない」?横やりを入れてくる兄弟, 無料の法律相談で背中を押され、淡々と遺産分割を進めることに, 兄弟間の会話はないまま分割した遺産を兄弟の口座へ。遺言書の大切さを実感したトラブル

遺言は「父の意向ではない」。父が遺した公正証書の内容に納得しない兄弟、世帯年収700万・60歳男性がとった冷静な対応とは?

ママテナ編集部マネーチームは2026年4月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回紹介するエピソードは、そのアンケートに寄せられたものです。回答者である60歳男性のプロフィールは以下の通り。

回答者本人:男性(60歳)

居住地:大阪府

家族構成:妻(51歳)、子ども(10歳)、母(90歳)

回答者の職業:塾講師(正社員)

配偶者の職業:派遣・契約社員

現在の世帯年収:700万円

回答者個人の年収:650万円

住居形態:戸建て(注文住宅)

現在の金融資産状況:株式投資2000万円、終身保険1500万円、定期預金2000万円

父が遺した公正証書遺言が「父の意向ではない」?横やりを入れてくる兄弟

大阪府で塾講師として働き、51歳の妻と10歳の子ども、そして90歳の母親とともに暮らす60歳の男性。父は他界していますが、父が亡くなった当時、兄弟との間で遺産相続トラブルが発生したと振り返ってくれました。

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遺言は「父の意向ではない」。父が遺した公正証書の内容に納得しない兄弟、世帯年収700万・60歳男性がとった冷静な対応とは?

男性の父は生前、自身の遺産の分け方について「公正証書遺言」を作成しており、男性をその執行人として指定していました。

ところが、父親の死後に遺産分割をすすめようとした男性に、思わぬ横やりが入ります。男性の兄弟が「公正証書の意向は父の意向ではない」と主張し、遺言の内容に納得しなかったのです。

さらに「公正証書を破棄して」とまで求めてきた兄弟。男性が「それは父の意思と違う」と応じなかったところ、兄弟は弁護士を立てて交渉してくる事態に発展しました。

結局、男性はその対応に追われたことで「時間がかかり、遺産分割業務が想定より遅れた」と明かします。

無料の法律相談で背中を押され、淡々と遺産分割を進めることに

父親の遺言に難癖をつける兄弟。それでも、男性は「公正証書の意向が父の意向ではないというのは、おかしい」と感じていました。

そもそも、父親が生前、作成済みの公正証書遺言の内容をおかしいと感じていたのなら「公正証書を再作成すればいいだけであると思っていた」と男性。公正証書遺言は故人の遺志を反映したものであると信じていました。

とはいえ、兄弟間の話し合いが平行線をたどる中、男性にはある大きな懸念が。それは「相続税の申告期限に相続税の納税が間に合わないという時間的制約があった」ことでした。

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遺言は「父の意向ではない」。父が遺した公正証書の内容に納得しない兄弟、世帯年収700万・60歳男性がとった冷静な対応とは?

事態を打開するため、男性は区役所などで行われている無料の法律相談へ。事情を説明すると、担当者から「あなたの主張はおかしくない」という力強い言葉をもらえたと言います。

さらに「それより納税が間に合わないと大変なので、淡々と遺産分割業務をすすめて、換金して、相続税申告と納税を急いだほうがいい」とのアドバイスを受けました。

兄弟間の会話はないまま分割した遺産を兄弟の口座へ。遺言書の大切さを実感したトラブル

法律相談でのアドバイスに背中を押された男性は、遺言執行人としての務めを冷静に果たすことにしました。

兄弟からの要求には耳を貸さず、「公正証書の記載内容を執行して、淡々と父の遺産の分割を進めていった」と男性。

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遺言は「父の意向ではない」。父が遺した公正証書の内容に納得しない兄弟、世帯年収700万・60歳男性がとった冷静な対応とは?

兄弟間の会話はないまま、換金業務を進め「兄弟の口座にお金を入金」。あくまで事務的に手続きを完了させたそうです。

兄弟の主張に耳を貸すことなく、あくまで故人の遺志を尊重し、さらに法律にも則って行った当時の冷静な対応。男性は今も一切、後悔はしていません。

一方で、もし父親の遺言が公正証書でなければ、兄弟の主張に押し切られ、さらに泥沼の争いに発展していたかも……そんな危機感を男性は覚えたようです。

遺言には、法曹資格者などが公証人となる「公正証書遺言」のほかに、「自筆証書遺言」「秘密証書遺言」といった種類がありますが、公正証書遺言以外の2つは後になって法律的な不備が見つかり、無効となるリスクも抱えています。

今回のトラブルを経て、男性は「遺言は公正証書にしないと危ない」と、身をもって学んだと教えてくれました。

 

(文:ママテナ編集部マネーチーム)

※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年4月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。

※写真はイメージで本文とは関係ありません。

記事提供元:ママの知りたいが集まるアンテナ「ママテナ」

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