眞子さんはまるで「ディズニー・プリンセス」? 庶民派スーパーの買い物で「幸せオーラ」全開の「小室一家」が米国で絶賛されるワケ

米国のタブロイド紙「ニューヨーク・ポスト」が4月19日付の記事で、米国弁護士事務所に勤務する小室圭さん(34)と、その妻・眞子さん(34)の近影を掲載した。当初は、子どもの性別がわかる記載であったため、日本でも話題になった。一方、日本では批判が強かったふたりだが、現地では好感をもって迎えられている。その背景には、あのロイヤルカップルの存在もある、と世界の王室事情に詳しいジャーナリストが解説する。
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「Japan’s Princess Mako, who gave up royal life to marry a commoner, spotted with little heir(一般人と結婚するために皇籍を離脱した日本のプリンセス眞子、小さな後継者とともに目撃される)」
天皇の姪である「プリンセス・マコ・コムロ」は、夫と子どもと一緒に、庶民派スーパー「ターゲット(Target)」のショッピングバッグをもって、近所のスーパーやチーズ店、パン屋で買い物をして過ごした、と「ニューヨーク・ポスト」は写真付きで報じた。
さらに、小室家がコネチカット州郊外に68万ドル(およそ1憶1千万円)で購入したタウンンハウスに住んでいると記事で触れ、皇位継承順位1位の文仁親王(秋篠宮)の長女は、シンプルな黒のトップスにジーンズ、クリーム色のカーディガン、ニューヨーク市で国際貿易弁護士として働く夫は、緑色のTシャツと茶色のズボンというカジュアルな服装で買い物を楽しんでいることを伝えた。
小室さんはスリングで赤ちゃんを抱っこ。その赤ちゃんは、黒いネコのぬいぐるみを手に持つなど、なごやかな様子だった。
この報道、日本ではちょっとした騒ぎになった。

というのも、宮内庁は25年5月に、秋篠宮ご夫妻の長女、小室眞子さんに第1子が誕生したことを明らかにしていたが、誕生日や性別など詳細は非公表。
ところが、配信当初の記事では、性別が特定できる表現を複数個所で用いられていたからだ。
配信からしばらくして、性別を特定した単語は、「baby」や「child」に修正されていた。

日本では、安定的な皇位継承に向けた議論を進めるなかで、「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ案」と「旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案」の2案が焦点となっている。
皇室典範改正の議論に関係した研究者の一人は、こう話す。
「眞子さんはもう皇室から離脱した民間人ですし、ご本人も皇室に関わりたいとは考えていらっしゃらないでしょう。ましてや、お子さんが男子であっても『女系』ですから、議論とは確かに無関係です」
しかし、女性皇族が結婚しても皇室にとどまり、公務を担うという案が現実味を帯びる一方で、配偶者や子どもの身分についての課題は多い。
「宮内庁というか、秋篠宮家が子どもの性別を明かさないという異例の対応をしたのは、万が一にもこうした議論に巻き込まれる事態を避けたいということでしょう」(先の人物)
日本国内では、複雑に受け止められた小室夫妻の報道。しかし、米国ではそうした事情はさておき、元プリンセスの素朴な生活は、好感をもって迎えられているようで、ニューヨーク・ポストの記事のコメントは、夫妻への好意的な意見であふれた。
「家の伝統ではなく、自分の幸せを追求する勇気を持った彼女を称賛します」
など、日本を離れ米国で新しい家族との人生をスタートさせた眞子さんを応援するメッセージが多い。

なかでも目立つのは、「庶民出身の夫と幸せに暮らしている」「質素な暮らしぶりは、どこかの王室とまるで違う」といった声だ。
自宅こそ1億円超えではあるものの、コメントには、「質素」「庶民」といった言葉が並ぶ。ラフな服装で庶民派スーパーに通うというごく平凡な生活のひとコマで幸せそうにほほ笑む、小室夫妻——。そんなふたりに現地の多くの人々は好感を持っているようだ。
そして、ふたりの好感度をさらに押し上げたのが、何かと話題のロイヤル夫婦の存在だった。
「あの王子と女性とは大違いだ」
コメントが指す王子と女性とは、もちろん、英王室のヘンリー王子と妻のメーガンさんのことである、と話すのは、海外の王室事情に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんだ。

多賀さんによれば、このニューヨーク・ポストの記事に対して、米オンラインニュースサイト『デイリービースト』の王室担当記者も反応しており、『小室夫妻は明らかにヘンリー王子夫妻と対照的だ』と指摘しているという。
「二組のカップルは、どちらもプライバシーを求めて王室と皇室から飛び出し、米国に新天地を求めました。しかし、ヘンリー王子と妻のメーガンさんは、とにかく英王室の暴露というスキャンダルを売りにして生活をしてきたという側面があります」
ふたりはテレビインタビューと回顧本で王室での苦悩を赤裸々に暴露。つい最近も、メーガンさんは自身のインスタグラムで、「最もつらかった7年間」と意味深なメッセージを投稿し、話題を集めた。
生活も派手だ。大手動画配信サービス、ネットフリックスとは5年で約160億円ともいわれる巨額契約を結び、メーガンさん自身のライフスタイルブランド『アズ・エヴァー(As Ever)』と提携させた。
ネットフリックスとの契約更新は成らず、『アズ・エヴァー』との提携は終了したが、海国にも販路を拡大する計画をほのめかすなど、話題は尽きない。

「また、王室離脱後は『サセックス公爵』の称号を使用しないと故・エリザベス女王と約束したにもかかわらず、インスタグラムやウェブサイトのアカウント、イベントなどあらゆる場面で堂々とその肩書を用いています」(多賀さん)
では、日本のふたりはどうか。小室さんは結婚前、米ニューヨークのフォーダム大学ロースクールに入学した直後に、大学が公式ウェブサイトで「ケイ・コムロ 日本のプリンセス・マコのフィアンセ(婚約者)が入学へ」とメッセージを発表したり、新設の奨学金枠で授業料全額免除の待遇を受けたことがあった。
また、渡米からまもない2022年には、メトロポリタン美術館(MET)の日本館に展示されている沖縄の画家、山田真山による掛け軸のオンライン版の解説文を眞子さんが実名で執筆したことがあった。
こうした動きに対して、日本では「皇室利用では」と騒がれることもあったが、米国では経歴を武器にすることはそこまで「下品」とは見られないという。
特に、ヘンリー王子とメーガンさんという、飛びぬけて目立つ比較対象が存在したことが幸運だったともいえるようだ。

「とにかく、ヘンリー王子夫妻は、反発を招くような行動をしてくれますからね」
とは、前出の多賀さん。
4月に英連邦王国のひとつ、豪州を訪問しました。昨年から露骨なアフィリエイトビジネスで成功報酬を得ていたメーガンさんだが、豪州でも訪問中に着用した高額なブランド服をショッピングアプリで紹介して報酬を稼ぎ、さらなる反発を招いてしまった。
「それに比べれば、お手頃価格とひと目でわかる服を着て、庶民派スーパーで幸せそうに買い物をする日本の元ロイヤルは、どうしたって好感をもって迎えられますよね。実家に絶縁されながらも、慎ましく暮らすプリンセス・マコ。つらい境遇に耐えながらも運命を打破し、自ら幸せをつかむという昔のディズニーのプリンセス映画のようなわかりやすい物語は、アメリカ人の同情と共感を得やすいのでしょう」(多賀さん)

昨年11月末、秋篠宮さまは、60歳の還暦を迎えた。誕生日を前にした記者会見で、記者から「初孫の誕生」について質問が飛ぶと、秋篠宮さまは、
「第一報を聞いた時はとてもうれしい気持ちになりました。それと同時に、おじいさんになったんだなという、そんな若干複雑な思いもいたしました。そして、もし日本に来る機会があれば、是非会いたいと思います」
と感慨深げに語った。

秋篠宮さまは、長女の眞子さんが世間の祝福を得られない結婚を強行した代償として、「納采の儀」を行わずに皇室から離脱させるという苦渋の決断をした。
長い間、娘とも対面できず、初孫を抱くこともできない。皇嗣という公人としての決断と、ひとりの親としての愛情との間で板挟みになっている夫妻の胸の内が伝わるような言葉は、国内でも共感する声は、少なくなかった。
そうはいっても、小室夫妻が帰国すれば、その後に起こるだろう混乱は想像に難くない。秋篠宮ご一家と小室さん一家が対面を果たす日はいつになるのだろうか。
(AERA 編集部・永井貴子)
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