資産2億円の会社員ハルさん「お金が増えると散財するか?」飲み会を断り極端な節約からの億り人もいるが…

 お金持ちになってぜいたくをしたい人は山ほどいる。では、投資で億単位の資産を築くと金銭感覚はどう変わる? 会社員で資産2億円超のハルさんは、こうだ。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2026春号」から抜粋しています】

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 資産が増えて金銭感覚が変わったかというと、今でも興味がないものや価値を感じないものにお金を使うことはなく、そういった意味では大きな変化はありません。

 たとえば、もともと時計や車には興味がなく、大きな家に住みたいという願望もなかったので、今も「いい時計が欲しい」「高級車に乗りたい」「もっと広い家に住みたい」と思うことはほとんどありません。

 世間では「お金持ちほど倹約家が多い」という説も語られます。

 飲み会を断り、日々の支出を極限まで削って投資に回し、大きな資産を築いた投資家をSNSで見かけることもあります。

■「使わない判断」の積み重ね

 私自身は若い頃から徹底した節約家だったわけではありません。20代の頃は飲み会が好きでよく参加し、国内外の旅行にも積極的に出かけました。

 アップル製品も大好きで、新型のMacやiPhoneが出れば購入していました。

 30代になり子どもが生まれると、飲み会の楽しさの度合いは相対的に下がりました。

 早く帰って子どもの顔を見たいという気持ちが勝ち、参加回数は減り、飲み会の支出も自然に減りました。

 一方で、子どもの習い事や食費、生活費など、家計の中で不可避の支出が増え、独身時代より出費の総額は大きくなりました。

 それでも変わらない軸があります。株式投資も含め、「自分にとって価値があるもの」と「将来のリターンが見込めるもの」にお金を使いたい、そうでないものには徹底して使わない、という考え方です。

 ここだけを切り取れば、私は確かにケチなのかもしれません。

 しかし会社員として働きながら今の資産を築けたのは、まさにその「使わない判断」を積み重ねてきたからだと思います。資産ができても基本姿勢は変わりません。

 ただ、金銭感覚でいえば大きく変化したことがあります。

「挑戦してみたい」「何かを試してみたい」と思った瞬間に、10万円程度までなら迷わず支払えるようになったことです。

 お金がない頃は、挑戦したい気持ちがあっても「お金がかかるからやめておこう」と諦める場面がありました。

 今は小さく素早く試せます。

 失敗しても致命傷にならない範囲で投資し、得た学びを次に生かす。そういった好循環が生まれた点は大きいです。即断で挑戦できると経験が増え、視野が広がり、新しい価値や機会につながる。

 資産の増加はぜいたくのためというより、こうした好循環を回すための余裕を与えてくれたのだと感じています。

取材・文/中島晶子(AERA編集部)、安住拓哉

橘ハル(たちばな・はる)億り人会社員。米国の高配当株やS&P500、全世界株式の投資信託などへの投資で、若くして億り人に。優待株も楽しむ。4人家族。X(旧ツイッター)@haru_tachibana8

編集/綾小路麗香、伊藤忍

『AERA Money 2026春号』から抜粋

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