【台湾グルメ】台北で焼きそばを食べるならここ! 絶品炒麺が楽しめる穴場の名店3選

 台湾の焼きそば(中国語で炒麺)は、名前こそ“焼きそば”ですが、実際は炒め煮に近い仕上がり。太めの麺にたっぷりのスープが絡む、日本のちゃんぽんのようなスタイルが一般的です。

 いわゆる日本の焼きそばをイメージして注文すると、「ちょっと違う……」と感じる人も少なくありません。旅行中の食事チャンスは限られているだけに、定番の魯肉飯や鶏肉飯が優先され、意外と食べたことがないという方も多いのではないでしょうか。

 そこで今回は、専門店ではないけどなぜか炒麺が絶妙においしい、知る人ぞ知るおすすめ店をご紹介します。

餃子専門店で味わう台湾トップクラスの炒麺

◆老牌山東水餃大王

看板は通りの反対側からなら見つけやすいものの、同じ側を歩いていると木や屋根付き歩道に隠れて見逃してしまうことも。通り過ぎないようご注意を。

 雙城街の屋台街にほど近い、農安街沿いの路面店。多くの人がこのエリアを訪れる際は、屋台や老舗台湾料理レストラン「欣葉」創始店(本店)などを目当てにし、やや見過ごされがちな立地なのですが、炒麺好きなら外せない一軒です。

 店内は、大きな円卓と4人掛けテーブルがいくつかあるほどの広さ。奥の円卓は、従業員が餃子づくりに使っていることがあるので利用できない場合もありますが、客の回転は比較的速め。これまで満席で並ぶという状況に遭遇したことはないので、待たされることはほとんどないでしょう。

休憩なしの通し営業なので、思い立ったときに立ち寄れる利便性のよさもポイント。

 実はこのお店、店名にもある通り餃子の専門店。しかも、そのレベルがかなり高い!  水餃子は軽めでもちもち。さらに、珍しく揚げ餃子もあり、こちらは脂っこさがなくあっさりとした仕上がりでおいしい。一口サイズなので、10個くらいはぺろりと完食してしまいます。

お一人様におすすめなのが、水餃子10個+揚げ餃子10個のセット。これだけでしっかり満腹に。

 餃子だけでじゅうぶん満足、という方も多いと思いますが、ここで外せないのが炒麺。台湾ではあまり見かけない、日本の焼きそばを思わせるビジュアルと仕上がりで、味も文句なしの抜群なおいしさ。ぜひ餃子とセットで味わってみてください。

少しお腹に余裕があるときや、2人で訪れた際は炒麺もぜひ!

 餃子専門店に来るとどうしても餃子に目が行き、サイドメニューはつい見逃しがちですが、こちらの炒麺は特筆もの。これまで台湾で食べた中で一番おいしいかもしれません。

 一般的な台湾の炒麺とは異なり、ここのは汁気ゼロのしっかり焼き上げた一皿。現地のスタイルに慣れた日本人に「焼きそばって本来こうだよね」と思い出させてくれる、まさに“THE 焼きそば”です。ちなみに、味はソースではなく濃厚な醤油味です。

老牌山東水餃大王

所在地 台北市中山區農安街31號

電話番号 02-2585-2547 

営業時間 11:00~21:00

アクセス MRT中和新蘆線中山國小駅出口1より徒歩約5分

台湾式居酒屋「熱炒」老舗人気店の隠れた名物炒麺

◆鵝肉城活海鮮

このギラギラとした外観も“台湾らしさ”として人気。SNSでも数多く投稿されているはず。

 以前、別特集「台湾パワー炸裂の「熱炒店」で ディープな台湾料理を満喫!」でもご紹介した、“台湾らしさ”のある店構えとエネルギッシュな店内の盛り上がりで知られる老舗。フォトジェニックなスポットとしても注目されていますが、実は炒麺のおいしさは知る人ぞ知る魅力。

 注文は、店外の新鮮な魚のコーナーで行います。少しユニークな日本語が記載された写真付きメニューが掲示されています。もちろん日本語メニューも用意されているので、初めての方でも安心です。

 店内は、お酒を楽しむ地元の方々の熱気でごった返し、同じ席の人の声も聞き取れないほどの迫力。五感のすべてで、台湾ならではの活気を体感してみてください。

お酒の持ち込みは無料! ハイボールやサワーなどの割り物のドリンクは提供されていないので、飲みたい場合はボトル持参もOKです。氷はお店で用意してもらえますが、炭酸はコンビニで購入して持ち込みを。

 メニューの数が豊富で、なかなか炒麺までたどり着かないかもしれませんが、ここに来て炒麺を頼まないのは正直もったいないと思うほどのおいしさです。

 見た目は伝統的な台湾炒麺ですが、麺はのびておらず、ほどよく歯ごたえが残っています。汁気はほとんどなく、しっかりとした味付けで、一口食べた瞬間に思わず「うまっ」と声がもれてしまいます。

台湾の“おいしい”を証明する「茶色度」が高めで濃厚な味わいの炒飯も、炒麺と同じくらいおすすめ。注文したおかずをトッピングすれば味変も楽しめ、さらにおいしくなるから不思議。

鵝肉城活海鮮

所在地 台北市中山區遼寧街77號

電話番号 02-2751-6922

営業時間 16:30〜翌1:00

アクセス MRT南京復興駅出口2より徒歩約4分

予約推奨! 地元の美食家が通う広東料理店の炒麺

◆香港鑫華茶餐廳

学生に長く愛されてきたお店が、永康街の中心エリアへ移転。ショッピングの合間にも立ち寄りやすい、より便利なロケーションに。

 さまざまな中華料理を楽しめるのもグルメの宝庫・台湾の醍醐味で、香港を中心に発展した広東料理もその一つ。

 香港では香港の味、台湾では台湾らしいアレンジが加えられた「台湾風広東料理」。「本場の味ではないのでは?」と構えず、旅の一食として気軽に取り入れてみてください。

 こちらは清潔感のあるモダンな空間へとリニューアルした一軒。地元の美食家たちが足繁く通う人気店で、行列ができることも多いので事前予約がおすすめです。

 料理は一皿のポーションが控えめで、少人数でも複数品をシェアしながら楽しめるのがうれしいポイント。入店後は手書きのオーダー票を渡されますが、まずはメニューをもらいましょう(残念ながら写真はなし)。

予約なしで訪れるなら、午前・午後ともに閉店30分前あたりが狙い目です。

 驚くほど豊富なメニューがあり、麺類も充実。ここでは、迷ったときにぜひ選んでほしい、一押しの炒麺をご紹介します。

 一品目は「香式炒麺」。かた焼きそばに海鮮五目あんをたっぷりかけた一皿です。素材のうま味が凝縮されたあんをしっかり麺に絡め、最初はパリッと、次第にやわらかく変化していく食感も楽しみながら味わってみてください。

1人でもじゅうぶん食べきれるサイズ。1皿200元はやや高めに感じるかもしれませんが、納得のおいしさです。テーブルにお酢はないのですが、お店の方にお願いして加えれば、さらに味わいが引き立ちます。

 2品目のおすすめは「干炒牛肉河」。きしめんのような平打ち麺に牛肉を合わせた、もちもち食感の炒麺です。見た目の濃い茶色そのままに、味わいも濃厚。数々の調味料が織りなすうま味が食欲を刺激します。パンチの利いた“ワンパク”なおいしさを楽しみたい方はこちらをどうぞ。

こちらも「香式炒麺」と同サイズ・同価格(200元)。食感も味わいも異なるので、ぜひ食べ比べてみてほしい2品です。

香港鑫華茶餐廳

所在地 台北市大安區愛國東路101號1樓

電話番号 02-2391-2022

営業時間 11:00〜14:30、17:00〜20:30

アクセス MRT東門駅出口5より徒歩約4分

矢作 晃之(やはぎ てるゆき)

埼玉県出身。お会いした方から「日本語上手ですね」と言われますが、100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て、中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、2006年に台湾で会社を立ち上げ、現在に至ります。TVロケや雑誌取材のコーディネーターとして、たくさんの方に台湾の魅力を知ってもらえるよう、一生懸命新たな情報を探しながら紹介しております。CREA WEB読者の皆さんに「喜ばれる」「使える」「役に立つ」情報を発信させていただこうと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします!!