冷たい視線を浴びるノルウェー皇太子妃、酸素チューブ姿で記念式典に出席

冷たい視線を浴びるノルウェー皇太子妃、酸素チューブ姿で記念式典に出席
ノルウェーの建国記念日であり、憲法記念日でもあった2026年5月17日(現地時間)、肺繊維症という難病を患うメッテ=マリット皇太子妃(52)が、久しぶりに公の場に姿を見せた。鼻に酸素チューブを装着していた皇太子妃は、2018年にこの病気と診断されている。
メッテ=マリット皇太子妃は、ハーラル国王とソニア王妃、夫のホーコン皇太子と息子のスヴェレ・マグヌス王子と首都オスロにあるノルウェー王宮のバルコニーに登場。そのほかオスロ市外にある皇太子一家の住まい「スカウグム」でも、皇太子と息子のスヴェレ・マグヌス王子とともに、集まった人々の前に姿を現した。
「憲法記念日」であり、「(5月17日を意味する)シッテンデ・マイ(Syttende Mai)」や、デンマーク語で「建国記念日」という意味の「グルンノヴスダーゲン(Grundlovsdagen)」とも呼ばれるこの日は、国民の祝日。ナポレオン戦争中はデンマークの支配下にあったノルウェーはその後、スウェーデンとの同君連合に移行。1905年5月17日に、その同君連合の解消と独立を宣言した。

ペットのラブラドゥードル「モリー」と一緒にスカウグムの外に姿を現した皇太子一家 Per Ole Hagen / Getty Images

スカウグムの外で、イスに座ってホーコン皇太子とスヴェレ・マグヌス王子と並ぶ皇太子妃 Per Ole Hagen / Getty Images
メッテ=マリット皇太子妃が患う肺線維症は、肺の組織が線維化して呼吸がしにくくなる進行性の疾患。完治は困難とされている。王室は2025年、皇太子妃の症状が大幅に悪化しており、主治医らが肺移植手術に向けた準備を開始したことを明らかにしている。
また、2026年3月に受けたノルウェー公共放送NRKのインタビューで皇太子妃は、体調について次のように語っている。
「今ではこの重い病気に、日々の生活を左右されています。自分が果たすべき役割を果たせるかどうかということさえ、その日の症状次第です」
ただ、このときのインタビューでの質問は主に、少女らへの性的虐待などで起訴され、勾留中に死亡したアメリカの富豪、ジェフリー・エプスタイン元被告と皇太子妃の過去の交友関係に関するものだった。アメリカ司法省が1月に関連資料を追加で公表して以降、ノルウェーではこの問題が大きく報じられている。

ノルウェー王宮のバルコニーに姿を見せたロイヤルファミリー Per Ole Hagen / Getty Images
いっぽう、建国記念日の式典には、ロイヤルファミリーの全員が姿を見せたわけではなかった。メッテ・マリット皇太子妃の連れ子、ホーコン皇太子との結婚前にモーテン・ボルグ氏との間にもうけた長男のマリウス・ボルグ・ホイビー被告(29)は、レイプなど合計40件の罪で起訴されており、現在も勾留中。オスロ地方裁判所での裁判は3月にすでに結審しており、6月15日に判決が言い渡される予定となっている。
被告はレイプの罪4件について無罪を主張しているが、40件のうち最も重い罪で有罪となり、検察側の求刑どおりの判決が下されれば、7年7カ月の拘禁刑となる可能性がある。
そのほかホーコン皇太子とメッテ=マリット皇太子妃の長女、王位継承権第2位のイングリッド・アレクサンドラ王女も、式典には出席しなかった。王室はこの日、オーストラリアのシドニー大学に留学中の王女がノルウェーの民族衣装をまとった写真と、王女からのメッセージを公開している。
「親愛なる皆さんへ。今日はいつもより少し余計に、ホームシックを感じています。誰もがいつもより少しおしゃれをして、パレードに参加し、憲法を祝福することができる日があるというのは、とても素晴らしいことです」
「私は5月17日をここシドニーで祝いますが、ノルウェーにいても外国にいても、すべての人が素晴らしい一日を過ごされることを願っています。お誕生日おめでとう、ノルウェー!」
王女のメッセージは、王室のウェブサイトにも掲載されている。
From TOWN&COUNTRY
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