大河「べらぼう」“鱗の旦那”片岡愛之助退場!蔦重(横浜流星)との和解場面「いいシーンになった」【コメント全文】

鱗形屋孫兵衛役(片岡愛之助)。大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第19回の場面から(C)NHK

NHKは18日、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で鱗形屋孫兵衛役を演じた歌舞伎俳優、片岡愛之助のコメントを発表した。

天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期を舞台に、親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから歌麿、北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見いだし、写楽を世に送り出して“江戸のメディア王”として時代の寵児にとなった快男児「蔦重」こと、蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の物語。鱗形屋は、「金々先生栄花夢」で黄表紙(大人向けの絵本)のパイオニアとなった江戸を代表する日本橋や深川の地本問屋の主。蔦重(横浜流星)に初めて本格的な本づくりの仕事を任せるなど、商売の基礎を指南したが、やがて本格的に本屋業に乗り出した蔦重とライバル関係となり、激しい争いを繰り広げた。第19回「鱗の置き土産」では、経営難から廃業を決断し、大事な商売道具だった板木を蔦重に譲る粋な振る舞いを見せ、蔦重の呼び方に倣って「鱗の旦那」と呼んで親しんでいた多くの視聴者から惜しまれつつ“退場”した。

蔦屋重三郎(横浜流星)、鱗形屋孫兵衛役(片岡愛之助)。大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第19回の場面から(C)NHK

片岡愛之助 コメント

――第19回の蔦重と和解するシーンがクランクアップだったそうですが?

蔦屋重三郎(横浜流星)、鱗形屋孫兵衛役(片岡愛之助)。大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第6回の場面から(C)NHK

「なんだか感動しました。最初からずっと蔦重の成長の物語で、彼が何者でもないところから驚異的な存在になってくるわけですから。いろんな思いがあったということを蔦重本人に伝えられて、僕の中ではいいシーンになったと思いましたし、クランクアップがあのシーンで良かったと思いました」

――愛之助さんが思う「鱗形屋孫兵衛」とは?

「鱗形屋さんはすごく先見の明があると思います。いろんなことが上手いんだけど、ただ一つ、商売が下手(笑)。ものすごいことをやるんだけど、自分の店は全然売れてないという。

やっぱりこの時代みんな生き抜くことはとても難しい。こちらから見るとものすごい悪人に見えるけど、違う角度から見ると『この人がいるから成り立っている』みたいな感じって、今の社会でもどこでもあるわけです。彼も悪いことをやろうと思ってやっていたわけではなく、すごく人間くさい人物だったと思いました」

――印象に残っているシーンは?

「牢屋に入れられたシーンですね(笑)。捕まって、しばかれて…これはしばかれる人がうまくないと痛々しくも見えないし、難しいんです。歌舞伎でも刀で斬る役はあっても、斬られる役をやることがほぼないので、やられるということの難しさがわかって、勉強になりました」

朋誠堂喜三二(尾美としのり)に、蔦屋重三郎(横浜流星)の耕書堂と組まずに、自分のところだけで青本を書いてほしいと懇願する鱗形屋孫兵衛役(片岡愛之助)とその家族。大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第12回の場面から(C)NHK

――「べらぼう」を去ることについて

「とても寂しいですね。これから先どうなるのか、僕も台本をもらってないので知らないんです。蔦重がどういうふうな足がかりでメディア王になっていくのか、皆さんと一緒に楽しみながら見守りたいと思います」