最強級カメラスマホ6機種で撮り比べ! 日米と中韓で傾向が違う

ハイエンドモデルのカメラはそれぞれ個性が出る, Galaxy S25 Ultra/サムスン電子, 標準撮影はいずれも高精細だが色合いに違い, 超広角でもゆがみなく高品質の撮影が可能, 技術の違いが画質にも現れる出る夜景撮影, 10倍ズームは性能に加え撮影のしやすさに差が出た, 【まとめ】各社が得意とする技術が写真の個性にも現れている

最強クラスのカメラ性能を備えたハイエンドスマートフォン。今回は写真の6機種で撮影して比較してみる

ハイエンドモデルのカメラはそれぞれ個性が出る

 スマートフォンの最重要機能の1つと言っても過言ではないカメラ。それだけに多くのメーカーがカメラの開発にとても力を入れており、中でもハイエンドモデルはその傾向が顕著だ。

 実際、最近ではデジタルカメラを凌駕し、プロユースにも耐え得るとも言われるとの評価を受ける機種が増えている。一方でその値段は20万円近いものが増えるなど非常に高く、撮り比べできる場所も限られることから、各機種の違いや特徴を知り、どの機種のカメラが自分のニーズに合っているのかを見極めるのは難しい。

 そこで本記事では、2024年秋以降に発売された比較的新しいスマートフォンを対象に、実際に撮影して比べてみたいと思う(ロケはXperia 1 VII発売前なのでXperia 1 VIIは入っていない)。

 今回対象とする機種は以下の6機種であり、それぞれのカメラの特徴を簡単に記しておく(アルファベット順)。

AQUOS R9 Pro/シャープ

 1インチ超の大型イメージセンサーを採用し、ライカの監修を受けている点は従来と変わらないが、カメラの構成が広角・超広角・望遠の3眼に変化し、撮影しやすくなった。14chスペクトルセンサーの搭載で見たままの色味を再現できるのに加え、新たにシャッターボタンを搭載したのも大きなポイントだ。

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「AQUOS R9 Pro」のカメラ。前機種「AQUOS R8 Pro」からデザインも変わり、カメラの数も増えたことで幅広いシーンでの撮影がしやすくなった

Galaxy S25 Ultra/サムスン電子

 広角・超広角に加え、光学3倍・5倍相当という2つの望遠カメラを搭載。望遠カメラを駆使して最大10倍までのロスレスズームが可能であるなど、ズーム性能に力が入れられているほか、超広角カメラも約5000万画素に進化。「Sペン」や「Galaxy AI」の活用による写真の加工も特徴だ

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「Galaxy S25 Ultra」のカメラ。10倍までのロスレスズームができるなど、定評のあるズーム撮影に加え、超広角カメラも強化が図られている

iPhone 16 Pro Max/アップル

 従来のProシリーズ同様、広角・超広角・望遠カメラという3眼構成ながら、超広角カメラのイメージセンサーが4800万画素、そして望遠カメラが光学5倍相当に進化。撮影シーンの幅が広がっただけでなく、新しいインターフェース「カメラコントロール」による操作も大きな特徴となっている。

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「iPhone 16 Pro Max」のカメラ。カメラのデザインや配置は従来と大きく変わらないが、超広角・望遠カメラの性能が大幅に向上している

OPPO Find X8/オッポ

 老舗カメラメーカーのハッセルブラッドが監修した約5000万画素の3眼カメラを搭載。望遠カメラには独自の「W型プリズム」を採用し、光学3倍相当の望遠を実現しながら薄さも両立しているうえ、200枚の高速連写ができる「ライトニングスナップ」といった機能も備えている。

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約3年ぶりのハイエンドモデル国内投入となった「OPPO Find X8」のカメラ。ハッセルブラッドが監修し、薄型ながら光学3倍相当の望遠撮影可能なカメラも搭載している

Pixel 9 Pro/グーグル

 いずれも4800万画素超のイメージセンサーを採用した広角・超広角・望遠の3眼カメラと、グーグルが得意とするAI技術の活用により、暗い場所や望遠撮影などでも綺麗な写真を簡単に撮影できる。「編集マジック」などAIを活用した写真編集機能が充実しているのも大きなポイントだ。

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「Pixel 9 Pro」のカメラ。ハード面での進化は少ないが、バー状だったデザインが変化し、グーグルが得意とするAIによる画像処理が一層強化されている

Xiaomi 15 Ultra/シャオミ

 ライカカメラと共同開発した4眼カメラを搭載しており、広角カメラには1インチセンサーを搭載するほか、望遠カメラの1つに2億画素超のイメージセンサーを採用。遠方の被写体をより綺麗に撮影できるようになったほか、別売りの「Photography Kit」でよりカメラらしい撮影も可能になる。

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「Xiaomi 15 Ultra」のカメラ。ライカ監修の4眼カメラを搭載し、望遠カメラの1つに2億画素超のイメージセンサーを採用。遠方の被写体もより綺麗に撮影できるようになった

 なお、撮影比較は以下の4つのシーンで実施。6機種ともにOS、アプリを執筆時点で最新の状態にアップデートしたうえで、同じ場所・同じ時間帯で“標準のカメラアプリを初期設定”の状態で用い、撮影するというシンプルな方法を取っている。

4つの作例×6機種

・標準(等倍)

・超広角

・夜景

・10倍ズーム

標準撮影はいずれも高精細だが色合いに違い

 まずは標準状態で撮影した写真の作例を比較してみよう。各機種のメインとなる広角カメラを用いた撮影となることから、各社のカメラ性能と個性を確認できるだろう。

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標準(等倍)で撮影した写真(AQUOS R9 Pro)

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標準(等倍)で撮影した写真(Galaxy S25 Ultra)

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標準(等倍)で撮影した写真(iPhone 16 Pro Max)

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標準(等倍)で撮影した写真(OPPO Find X8)

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標準(等倍)で撮影した写真(Pixel 9 Pro)

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標準(等倍)で撮影した写真(Xiaomi 15 Ultra)

 撮影当日は曇天ということもあり、Pixel 9 Proがやや暗めに見えるのだが、総じて綺麗に撮影できている。いずれのカメラも性能が高く、ソフトウェア処理にも力を入れているだけに、格子や遠方の葉っぱなど、細かな部分のつぶれなどは生じておらず、色飛びも見られない。

 ただ、色合いには違いがあり、日米メーカーは自然な色合いを重視し画作りもソフトな傾向にあるのに対し、中韓メーカーは明るい色合いでくっきりした画作りを好むという従来の傾向は、これら6機種にも影響している。とりわけ色合いが強い花などはその傾向が強く、あくまで筆者の主観となるが、Galaxy S25 UltraやOPPO Find X8などは花の色合いが際立つ感がある。

 一方で、同じライカ監修のAQUOS R9 ProとXiaomi 15 Ultraは色合いや絵作りが比較的近い印象を受けるが、それでもはやり赤が強い花などは、Xiaomi 15 Ultraの方がより強い色合いとなっており、微妙な性格の違いを見て取ることができるだろう。

超広角でもゆがみなく高品質の撮影が可能

 続いて超広角カメラでの撮影写真の比較をしてみたい。こちらは機種によって超広角カメラの画角と倍率に違いがあり、同じ場所から撮影しているのだが、必ずしも同じ画角になるわけではないことをご了承頂きたい。

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超広角で撮影した写真(AQUOS R9 Pro)

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超広角で撮影した写真(Galaxy S25 Ultra)

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超広角で撮影した写真(iPhone 16 Pro Max)

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超広角で撮影した写真(OPPO Find X8)

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超広角で撮影した写真(Pixel 9 Pro)

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超広角で撮影した写真(Xiaomi 15 Ultra)

 超広角カメラで主に気になるのは側面の歪みだが、さすがハイエンドモデルだけあって、いずれのカメラも大きな歪みは見られない。OPPO Find X8の歪みが小さい印象があるが、そのぶん画角も狭いことは考慮する必要があるだろう。

 また最近のハイエンドモデルでは、超広角カメラに5000万画素クラスの高性能なものを採用するようになってきている。それゆえ各機種とも、広角カメラと画質や色合いなどの傾向は大きく変わらない。

 実際AQUOS R9 Proは比較的ソフト、OPPO Find X8などはシャープで明るい印象に仕上がっている。細部の表現はiPhone 16 Pro Maxがよりドライでくっきりしているぶん、表現に優れている感もあるが、どの機種も総じて悪くない印象だ。

技術の違いが画質にも現れる出る夜景撮影

 3つ目は夜景の撮影写真比較だ。こちらも等倍での撮影となるため、最も性能の高い広角カメラで、暗い場所における撮影性能を見極める参考になるだろう。

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標準(等倍)夜景を撮影した写真(AQUOS R9 Pro)

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標準(等倍)夜景を撮影した写真(Galaxy S25 Ultra)

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標準(等倍)夜景を撮影した写真(iPhone 16 Pro Max)

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標準(等倍)夜景を撮影した写真(OPPO Find X8)

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標準(等倍)夜景を撮影した写真(Pixel 9 Pro)

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標準(等倍)夜景を撮影した写真(Xiaomi 15 Ultra)

 実はいずれの機種も夜景モードを使用していないのだが、それでもこれだけ明るい写真を撮影できているのには改めて驚かされる。イメージセンサーの性能が大きく向上しているうえ、各社ともに暗所での撮影にはかなり力を入れているだけに、これくらいの明るさであればもう夜景モードの必要はなくなっているようだ。

 そのうえで特徴を比較すると、最も明るいと感じさせるのがPixel 9 Proだ。1インチセンサーを搭載しているわけではないのだが、それでもここまで明るい夜景が撮影できるのは、やはりAIの力が大きく影響しているだろう。

 一方で、AQUOS R9 ProやXiaomi 15 Ultraの作例を見ると、暗い場所をしっかり暗く表現しながらも、明るい場所とのコントラストが明確な場所でも色飛びが少なく、より自然な仕上がりとなっている。こうした点は、1インチ超のイメージセンサーを搭載するハード性能が光るところだ。

10倍ズームは性能に加え撮影のしやすさに差が出た

 最後に、10倍ズームでの撮影による作例比較をしてみよう。ちなみに撮影したのは下のような場所であり、そこから遠方にある鉄塔の先端を10倍ズームで撮影している。

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撮影場所から等倍で撮影したのがこちら。ここから各機種ともに10倍ズームで鉄塔の先端を撮影する

 その結果は以下の通りだ。

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10倍ズームで撮影した写真(AQUOS R9 Pro)

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10倍ズームで撮影した写真(Galaxy S25 Ultra)

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10倍ズームで撮影した写真(iPhone 16 Pro Max)

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10倍ズームで撮影した写真(OPPO Find X8)

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10倍ズームで撮影した写真(Pixel 9 Pro)

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10倍ズームで撮影した写真(Xiaomi 15 Ultra)

 広角、超広角カメラは性能充実が進んでいる一方、搭載のハードルが高い望遠カメラはまだ開拓の余地が大きい領域でもあることから、10倍ズームとなると撮影のしやすさにも差が出やすい。実際、AQUOS R9 Proは他機種と比べ写真に手ブレの影響が出やすかったほか、Pixel 9 Proは撮影時、手ブレの影響から被写体を中央に定めて撮影するのがやや難しかった。

 またiPhone 16 Pro Maxは、ズームを特定の倍率に合わせるのが難しく、正確に10倍に合わるのが意外と大変だった。被写体が綺麗に撮れる倍率に合えば数値の違いを気にする必要はない、というのがアップルの考えなのだろうが、今回のように倍率を固定して撮影する場合は難儀するというのが正直なところでもある。

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 そうした撮影のしやすさも含めて評価すると、やはりズームに強いGalaxy S25 Ultraは撮影のしやすさ、そして細部の表現なども含め高く評価できる。ズームに力を入れているOPPO Find X8や、Pixel 9 ProもAI技術による補正が効いて画質は高いが、同じくズームに強いXiaomi 15 Ultraは高精細であるものの、赤の色合いが強くなり過ぎている印象を受けた。

【まとめ】各社が得意とする技術が写真の個性にも現れている

 今回撮影比較をしてみた結果、いずれの機種も基本的なカメラ性能は非常に高く、どれを選んでも損はしないというのが率直な感想になる。そのうえで性格の違いを表すと、AQUOS R9 ProやXiaomi 15 Ultraは1インチセンサー、Galaxy S25 Ultraは望遠撮影、Pixel 9 ProはAIによる補正といったように、各社が強みとする機能がそれぞれのシーンで存分に活かされ、それが写真の個性にもつながっている印象だ。

 ただ先にも触れたように、大まかな傾向として日米と中韓メーカーとでは色の表現や画作りに性格の違いがあり、それは今回の6機種にも影響している部分も感じられた。ただ、それは好みの違いという領域でもあることから、カメラに重点を置いて機種選びをするのであれば、それぞれの作例を参考にしながら自分の好みに合ったものを選んだ方が、満足度が高いのではないだろうか。

 また、今回の作例を使った生放送も実施したので、下のアーカイブも合わせてご覧いただきたい。

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