アメリカがイラン核施設攻撃に使用したバンカーバスターとは?…初めて実戦で使われた大型地中貫通弾

2018年8月、ミズーリ州北西部上空を飛行するアメリカ空軍のB-2スピリット。
- ドナルド・トランプ大統領は6月21日、アメリカ軍の航空機がイランの核施設を空爆したと発表した。
- 空爆はフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンにある施設を標的とした。
- アメリカは、この作戦で14発の大型地中貫通爆弾GBU-57を使用したことを認めた。
アメリカの「大規模な精密攻撃」により、イランの3つの核施設に対して、戦闘で初めて大型地中貫通爆弾GBU-57が使用された。
6月22日の朝に行われた記者会見で、統合参謀本部議長であるダン・ケイン(Dan Caine)将軍は、フォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの施設を標的とした作戦において、アメリカ軍は合計で約75発の精密誘導兵器を発射したと述べた。これらの兵器には14発のGBU-57が含まれていた。
GBU-57は、特に地下深くに存在する施設を貫通するように設計されており、アメリカの兵器の中で最も重く、最も強力な通常爆弾の一つだ。
以下に、その概要を記す。

アメリカ空軍は、この爆弾は「厳重に警備された施設にある大量破壊兵器」を標的とするように設計されていると述べている。
GBU-57は全長約6.24メートル、直径約80センチ、重量約3万ポンド(約13トン)で、B-2スピリット爆撃機だけが搭載することができる。
アメリカ空軍によると、この爆弾は「厳重に警備された施設に設置された大量破壊兵器」を標的とするように設計されており、爆発前に地下最大60メートルまで貫通可能だ。ただし、貫通深度は、貫通する物質の強度によって異なる。

ミズーリ州にあるホイットマン空軍基地のB-2兵器搭載訓練機の爆弾倉には、大型貫通弾の模型が設置されている。
イランのフォルドウ施設は、同国の核濃縮の重要拠点だと考えられているが、その場所は山奥深くの地下にあるため、イスラエルは単独で破壊する火力を保持していない可能性が高いと、戦略国際問題研究所(CSIS)の防衛・安全保障部門シニアフェロー、ヘザー・ウィリアムズ(Heather Williams)は述べている。
しかし、GBU-57を数発撃ち込めば、破壊することは可能だと同氏は述べている。
6月21日の夜、フォルドウ施設に「全弾を投下した」と述べたドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、アメリカ軍の攻撃を「大成功だ」と称賛した。

アメリカ軍の攻撃では、GBU-57バンカーバスターが14発使用された。
トランプ大統領はアメリカ軍の核施設への攻撃の後、和平を呼びかけた。
今回の攻撃は、現在進行中の紛争を大幅に激化させるものだ。6月初め、イスラエルはイランの核能力の低下を目的とした激しい空爆を開始した。核開発は民生目的だと主張するイランは、イスラエルに対して、大規模なミサイルとドローンによる攻撃で報復した。
トランプ大統領はアメリカ軍の関与を検討していると述べ、イランの核施設への空爆に関する決定を2週間かけて検討すると示唆していた。しかし、より短い期間で判断を下したようだ。
イランは、アメリカがイスラエルとイランの紛争に介入した場合、アメリカとその中東の部隊に対して報復攻撃を行うと述べていた。アメリカ軍は、この不安定な地域に大規模な部隊を駐留させており、国防総省は「アメリカの利益を保護し防衛するため」と説明している。