Switch 2版『ホグワーツ・レガシー』は他プラットフォームとほぼ遜色なし!Switch 1版の評価を覆すクオリティ

It barely ran on the original Switch, but the Switch 2 does this fan-favorite justice.

Nintendo Switch 2がついに届いて、真っ先に試したのは、Switch 1では動作が芳しくなかったタイトルの新バージョンをプレイし、どれほど改善されているのかを確認することでだ。その中でも特に注目していたのが『ホグワーツ・レガシー』である。本作は非常に野心的なオープンワールドゲームだが、Switch 1では明らかに性能面で限界が見えていた。まずは、当時9点をつけたPS5版の評価部分を引用しよう。

『ホグワーツ・レガシー』レビュー(山田集佳が担当)

魔法を主役に綿密に作り上げられた世界はオープンワールドゲームとしての魅力に満ちており、ホグワーツに入学して魔法の世界に生きたいという願いを本作は間違いなく叶えてくれる。UIや機能面、パフォーマンスに不満を感じる場面はあるものの、ハリー・ポッターファンだけではなく、オープンワールドゲームの入門としてもオススメできる作品。

Switch 2で『ホグワーツ・レガシー』を起動する前に、まずはSwitch 1版で冒頭数時間を再プレイし、どのような動作だったかを改めて確認した。その結果は、正直なところ、かなりひどいものであった。まるで傷を負った獣のような動作で、キャラクターや環境の解像度は極端に低く、フレームレートも安定せず、ファストトラベルするたびに長いロード時間が発生する。

特に残念だったのは、ホグワーツ校内探索の出来だ。他プラットホームでは本作の中でも屈指の楽しさを誇る部分だが、Switch 1版では扉をくぐろうとするたびにロードが挟まれ、テンポが著しく損なわれていた。ひどいときには、扉が反応しないと思って引き返しかけたところで、突然開くようなこともあった。

ほかのプラットフォームとSwitch 1版の性能差はあまりにも大きく、正直なところ、たとえほかに選択肢がなかったとしても、プレイすることはおすすめできない。これほどまでに処理が重く、まともに動作しない状態では、『ホグワーツ・レガシー』が本来持っている魅力や完成度の高い要素を、十分に体験することは到底不可能である。

幸い、Switch 2の大幅に強化されたハードウェアは、こうした問題の多くをしっかりと解消してくれている。もちろん、Xbox Series XやPS5、あるいはハイエンドPCと完全に同等というわけではないが、体感としてはXbox Series S版にかなり近い印象を受けた。4K画質などは望めないにしても、携帯ゲーム機でこれだけ快適に動作するのは驚異的であり、十分すぎるパフォーマンスである。

ポップイン(オブジェクトの急な表示)はあるし、リセットを要するバグに遭遇したことも一度あったが、これはほかのプラットフォームでも見られたような不具合だ。Switch 1版とは比べものにならないほど改善が見られ、TVモードでも携帯モードでも快適にプレイすることができた。

『ホグワーツ・レガシー』を最後にプレイしてから、さまざまな要素が追加されている。特にうれしいのがフォトモードの実装だ。実質的に「ハリー・ポッター異世界ライフシミュレーション」とも言える本作において非常に重要な機能であり、魔法界での生活を記録できるようになった。スキルツリーの選択をリセットできるようになったのもありがたい。これにより、序盤の未熟なビルドに縛られ続けることなく、自由にプレイスタイルを再構築することが可能になった。

個人的に最もうれしかった改善点が、これまでわずらわしかったプラットフォーム限定コンテンツの撤廃である。たとえば、PS5だけに存在していたサイドクエストのような独占要素がすべて取り除かれ、新たなコスメティックアイテムが追加されているのもうれしい。これにより、どのプラットフォームでもより公平かつ充実した体験が楽しめるようになった。

Switch 2版ならではの要素として、新たに「マウスモード」が追加された。この機能では、従来のスティック操作と、Joy-Con片方をマウスのように使った操作方法とを切り替えることができ、好みに応じたエイミングが可能となっている。

マウス操作は意外なほど快適に機能し、戦闘中の照準合わせも問題なく行うことができた。ただし、長時間Joy-Conを横向きに持ち続けるのが少々疲れるため、私は途中で従来のアナログスティック操作に戻ってしまった。そもそもアナログスティック操作に特に不満があったわけでもなく、わざわざ切り替える必然も感じにくい。

とはいえ、このような操作オプションが用意されているのは歓迎すべきで、プレイヤーの好みに応じて柔軟に選べる点は大きな魅力である。

プレイから2年以上経った今でも、『ホグワーツ・レガシー』をこれほど楽しく遊べたことに自分でも驚かされた。ホグワーツは、最も緻密に作り込まれたゲーム舞台のひとつであり、その敷地内をただ歩き回ったり、呪文の練習をしたりしているだけで何時間も没頭できてしまう。戦闘も、映画での描写からは想像できないほどに面白く仕上がっており、杖を振り回しながら敵を空中に打ち上げたり、攻撃を弾いたり、時には許されざる呪文で敵を始末すべきか悩んだりと、非常に戦略的で爽快感のある体験ができる。

一方で、物語の本筋はやはり弱点として残っている。ゴブリンのヴィランはありきたりで魅力に欠け、「古代魔術」に関する話も抽象的で盛り上がりに欠ける。ただ、物語を共にする仲間たち――級友や授業を担当する教授陣――の存在が、その物足りなさを十分に補って余りある。

2年前に感じた不満が今なお解消されていない点も気になった。特に敵のバリエーションは記憶よりも少なく感じられ、異常なほどの頻度で蜘蛛と戦わされるあたりはやや辟易する。一部の技術的な問題も依然として残っており、そこは残念なところである。

それでも、「ハリー・ポッター」ファンとして望んでいたもののほとんどを与えてくれた素晴らしいゲームであることに変わりはない。そして今、それがSwitch 2という、地下鉄の中でも気軽に遊べるデバイスでプレイできるというのは驚きに値する。次に飛行機に乗るときには、また最初からやり直してみたくなりそうだ。