権力の誇示だったパレード、希望は欠如

北京で3日行われた軍事パレードで行進する中国軍の兵士
中国の軍人家庭で育った私にとって、盛大な国家パレードは常に楽しみだった。皆でパレードを見るために、長征に参加した退役軍人の未亡人である祖母はパーティーを主催してくれた。友人を招き、北京の長安街を行進する部隊の足音で大地が震える中、皆の心が高鳴るのを感じたことを覚えている。行進の規律正しい動きは、誇りと希望、そして可能性の源泉だった。
先週のパレードを見て、その感覚は消え去っていた。
代わりに感じたのは、もろく、不必要とも思える権力の誇示だった。表面上、パレードはかつてないほど見事だった。技術的成果と軍事力の目を見張るような展示だった。しかし、多くの中国人が過去に感じていた希望は不安に取って代わられていた。パレードの主な目的は、国家の進歩の歩みから、一人の指導者の権威の強化へと変化したように見えた。
第2次世界大戦での日本の敗北から80周年を記念する今回の軍事パレードは、習近平氏が主催する2回目のパレードだった。習氏が権力の座に就いて約3年後に行われた2015年のパレードでは、他の幹部も同席していた。2025年には、共産党上層部のメンバーを脇に追いやった。代わりに、習氏は、ロシア、北朝鮮、イランなど、志を同じくする国々から招いた指導者たちを両側に配した。
そのメッセージは明白だ。習氏は、伝統的に党の団結の場であったパレードを、自身のワンマンショーに変えた。前例のない3期目に入り、後継者も見当たらない中、再び権力掌握を誇示した。ロシアのウラジーミル・プーチン氏との会話で習氏が将来の世代は150歳まで生きるかもしれないと述べているのがマイクに拾われており、72歳の習氏は自身の長寿をほのめかしているようにも見えた。
ある中国の評論家は皮肉を込めてこう述べた。「われわれの指導者は米国主導の国際秩序を変えることはできなかったかもしれないが、党の規則は確実に覆した」
絶望の叫び
習氏にとってはすべてが華やかな祝賀だが、一般大衆にとってはすべてが順調というわけではない。
光輝く弾道ミサイルとステルス戦闘機が天安門広場を通過する一方で、ニュースの見出しは若者の失業率上昇、不動産市場の崩壊、そしてもはや世界の羨望の的ではなくなった経済の失速を伝えている。
厳しい雇用市場に直面し、多くの大卒者は配車サービスの運転手やデリバリーサービスの配達員として働くことを余儀なくされている。大学教育が明るい未来への切符だった過去の時代の約束とは対照的な、絶望の叫びだ。
多くの人々は、当時の最高指導者、鄧小平氏が主催した1984年の建国記念日のパレードと比較せずにはいられない。それは、毛沢東氏の統治下での貧困と混乱から中国が抜け出したことを力強く宣言するもので、鄧氏の実用主義的な指導の下での近代化、軍事力、そして国家の団結を緻密に演出した展示だった。当時の国民感情は、芽生えつつある希望と興奮に満ちていた。
その日、最も象徴的で印象的な瞬間は、大学生のグループが突然「小平你好」(こんにちは、小平)と書かれた手書きの横断幕を掲げた時だった。それは政治的なスローガンというよりも、友好的なあいさつに似た、指導者に対する自然な、心からの敬意と親しみの表現だった。
1984年のパレードを見るために祖母の家に集まった家族の友人は、今年のパレードは見送ったと私に語った。「最近は娘の職探しで忙しい」と、その友人は言った。
大地を揺るがす力は存分に誇示されたが、私の友人、そして何百万もの人々にとって、希望は遠ざかってしまった。

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