管理業務にAI導入で、年122時間労働節減も=グーグル研究

米グーグルは25日、英国で実施した試験的な研究に関する報告書を公表し、管理業務に人工知能(AI)を活用することで、英国は4000億ポンドの利益を得る可能性があり、労働者がAI使用の訓練を受ければ、労働時間を年間平均122時間節減できるとした。写真はロンドン市内の風景、今年1月撮影(2025年 ロイター/Chris J. Ratcliffe)

[ロンドン 25日 ロイター] - 米グーグルは25日、英国で実施した試験的な研究に関する報告書を公表し、管理業務に人工知能(AI)を活用することで、英国は4000億ポンド(5330億ドル)の利益を得る可能性があり、労働者がAI使用の訓練を受ければ、労働時間を年間平均122時間節減できるとした。

報告書は、労働者にAIの使用を許可し、数時間のトレーニングを受けさせるといった簡単な手順を踏むだけでAIの採用が倍増し、ひいては経済成長を押し上げる可能性があると指摘した。

この研究でグーグルと提携したコンサルタント会社パブリック・ファーストの分析によると、労働者の3分の2、特に社会経済的地位の低い年配の女性は仕事で生成AIを一度も使用したことがなかった。

AIを業務に使用することが合法的あるいは公正でないとの懸念がAIの活用を阻んでいるため、使用を許可して安心感を与えることが重要だという。

報告書によると、こうした簡単な介入で、研究参加者の間でAI採用の差が縮まった。トレーニング前は55歳超の女性のうちAIを毎週使用していた人は17%にとどまったが、3カ月後には56%が毎週、29%が毎日使用するようになった。