「かつ丼でも食いな」取調べ中に刑事が出す例のアレ。と思っていると刑事も一緒にかつ丼食べだして困惑【漫画家インタビュー】

頑固そうなお爺さん刑事から取調べを受けている青年。「腹減っただろ、食いな」と言って出されたのはかつ丼。青年がお礼を言ってかつ丼を食べようとすると、目の前のお爺さん刑事も箸を割ってかつ丼を食べ始める。「ドラマとは全然違うなあ」と思っていると、さらに他の刑事たちもぞろぞろと…。

今回は裏社会を潜り抜けていないと気づけない4コマ漫画を集めました。漫画家・イラストレーターとして活躍する雪のヤドカリ(@yukinohotel)さんが送る「癖になる文学的なオチ」を楽しんでみてください。

取調室

取調べを受けている青年に頑固そうで皺だらけの元祖ジジイが「腹減っただろ、食いな」と言ってかつ丼を出してくれます。刑事ドラマでよく見るシーンです。かつ丼を食べながら涙ながらに「刑事さん!おれ、とんでもねえことやっちゃいました!」と自白するシーンが目に浮かびます…しかし、よく見るとどうやら刑事さんも箸を割ってかつ丼を食べるようで「こういう時、刑事さんも食うんだ」と心の中でそっとツッコミ。いやそれどころか他の刑事もぞろぞろやってきて…という4コマ漫画でした。

雪のヤドカリさんは月面刑務所「ルナマックス」に懲役300年だったところを脱獄した、と小耳に挟んだことがあります。あの話は本当だったのでしょうか?もし本当だったら脱獄方法を教えてください。

雪のヤドカリさん(以下、雪のヤドカリ):脱獄した、というのは私の知人の話ですね。トランポリンを50枚重ねて本気で屈伸したらいけたそうです。

 ちなみに私の場合は割と正規のルートで出獄していまして...。刑務所内では刑期を賭けたチンチロが行われているので、それで勝ちまくって期間を130年まで縮めたんです。2年前に刑期満了で出所しました。

事故物件

新居を探す青年と、予算に照らし合わせて家を紹介する不動産会社の女性のやりとりが描かれています。「この予算ですと案内できる部屋が、一件だけあるにはあるんですが…」そう言って案内されたのはある205号室。聞くと、5年前にこのあたりで連続殺人事件があったようで、青年は「なるほど、ここは事故物件なのか」と考えます。しかしドアを開いてその予想は一変。中にはなんと…という4コマ漫画でした。

雪のヤドカリさんが体験したことのある家の霊障を教えてください。(こういう時にふざけると幽霊が怒るので、くれぐれも真面目に教えてくださいね…)

雪のヤドカリ:大学進学のために上京して初めて住んだ家の、壁の床から1mくらいのところに人の顔のようなシミがついてたんです。白い壁だったんで結構気になっちゃって、本棚を置いて目隠ししてました。それで、最初の方は授業も真面目に出てたんですけど、私初めての都会に浮かれて遊びまわっちゃって...。恥ずかしい話なんですけど、出席を取る授業に顔を出すくらいしかしてなかったんです。

 7月になって、そろそろテスト勉強しなきゃマズいよなってことで、本棚の1段目に入れっぱなしだった統計学の教科書を開きました。真新しい教科書をグッと押して折り目をつけたとき、ぐにっとした触感と、「ギャッ」っていう、小さい叫び声みたいな音が聞こえて。大きめの虫でも潰しちゃったのかな?と思って、教科書をめくったんですけど、何もいませんでした。

 次に教科書のカバーを外してみると、やっぱり何もなかったんですけど、カバー裏には、壁にあったのとおんなじ人の顔のシミが浮かんでて。私、すぐに本棚を傾けて壁のシミがどうなったか見てみました。

 壁のシミは消えていました。

 ただのシミだと思ってたんですけど、統計学の教科書に移ったんだなって思うと、もう持ってるのが気持ち悪くて。急いで大学の近くの古本屋に行って、顔の形のシミのことは何にも言わずに、買い取ってもらいました。だましているようで申し訳なかったですけれど...。

 家に帰ってもう一度、本棚の裏の壁を確認してみても、人の顔のシミは消えたままでした。

 ああよかった、さっきのは悪い夢だったんだと切り替えて、テスト勉強を再開することにしました。一番テスト日程が早かった、ミクロ経済学入門の教科書を開いて、1ページ目をめくると、左下の隅っこに落書き文字がありました。

 初授業の前に、新品を買ったはずなのに。

 すごく小さくて、汚い文字で、

うれしいうれしいうれしいうれしい

 って書いてありました。

 本は全部売りました。

 え?なんで売っちゃったのか、ですか?

 いや、捨てたら可哀そうじゃないですか(笑)

 移れないし

Tips!

黒メガネに黒スーツ、いかにも怪しげ、いかにも裏社会風の男が4つの拳銃を突きつけられています。「ぐっ、囲まれた」「逃げようにも逃げられねえ」と溢します。すると左下にTIPSおじいさんが現れて「こういうのを袋のネズミと言うんじゃ!」と豆知識を教えてくれます。なるほど、ためになるなあ…と思っていると、囲まれていた男がひらめきます。彼の能力は「指定した人物と立ち位置を入れ替える能力」だったのです。TIPSおじいさんが何かに気づいた時には時すでに遅し…という4コマ漫画でした。

以前から、マンガやアニメなどで突然左下に出てくる「これは●●なんじゃ!」とか訳知り顔で解説する奴が嫌いだったのでスッキリしました。雪のヤドカリさんもそういった憎しみがあって作ったのでしょうか?

雪のヤドカリ:博士なのに研究そっちのけで知識マウント取ってきますからね。でも最近はそんなに嫌いじゃないです。センター試験(おっと、今は共通テストと呼ぶのでしたね笑)を受験しているときに、視界の左下に出てきて「全部"ウ"にするのじゃ!」と言ってきたときはシバきまわそうかと思いましたが。

手作りあんぱん

自作のあんぱんを振舞ってくれる大学生の女友達。彼女曰く、なんと材料から全部自分で育てたんだと豪語していました。そこであんぱんをもらった人が無邪気に「もしかして上に乗ってる粒々も~?」と質問。「もちろんだよ」と回答する女友達。しかし4コマ目で事態は急展開。あんぱんの上に乗っている粒々、あの正体をみなさんはご存じでしたか…?というちょっと怖い4コマ漫画でした。

薬物取締法違反は、昨今の芸能界でも大変話題になっているものだと思います。炎上覚悟でひとこと、いやふたこと、欲を言ってみこと何か切り込んでください。

雪のヤドカリ:情報あるにはあるんですが...文春とコレコレに相見積もり取ってるところなんで、スミマセン(汗)