【コープス・リバイバーNo.2のカクテルレシピ】度数や味わい、おすすめのジンなどをバーテンダーが解説

【コープス・リバイバーNo.2のカクテルレシピ】度数や味わい、おすすめのジンなどをバーテンダーが解説
皆さんがカクテルを今まで以上に楽しめるようになることを願い、カクテルを知るための連載としてスタートした「エスクァイア カクテルガイド」。ここではバーテンダーの吉田和裕さんにガイドしていただきながら、知っておきたいクラシックカクテルを中心に、カクテルにまつわるストーリーや味わいなどをご紹介していく。
第21回でフォーカスするのは、吉田さん自身が一番好きなカクテルで、華やかな味わいの「コープス・リバイバーNo.2」だ。

吉田和裕さんホテル学校に入りハイアット リージェンシー 東京で研修を行う中で、バーテンダーに魅了され、同ホテルのバーで勤めることに。その後BAR Noir(ノアール)を経てフリーランスのバーテンダーとして活動したのち、ギンザ サファイア ラウンジのヘッドバーテンダーに。ゲストにとって思い出のひとときとなるようなサービス、ベース感を重視しながらもやさしい味わいのカクテルを提供することを大切にしている。カクテルコンペティションの常連で、自身のInstagramでもクラシックカクテルについて日々発信。 Shiho Akiyama
コープス・リバイバーNo.2とは。名前の意味やストーリーを解説
コープス・リバイバーNo.2は、ジンをベースとしたカクテルだ。
「コープス・リバイバーは創作者違いでNo.1~4まで存在する珍しいカクテルで、このNo.2だけはジンがベースになります。No.2の創作者は、ロンドンのサヴォイ・ホテルでチーフバーテンダーを務めていた伝説的な人物ハリー・クラドック氏。明確にいつ作られたのかまではわかっていませんが、1930年初版のサヴォイ・カクテルブックには記載されていました。
名前は、死者(=Corpse)を復活させる(=Reviver)という意味。その当時のロンドンでは、二日酔いの朝に迎え酒で気分をリフレッシュさせる『リバイバー文化』が栄えており、コープス・リバイバーはその流行の中で生まれたとされています。二日酔いでゾンビのようになっても、これを飲めば蘇ってその日一日を頑張ることができるカクテルだったそうです。
このカクテルは、当時はアルコール同士の組み合わせが主流だった中、レモンジュースを加えている点でもユニークです。同じようにアルコールにレモンジュースを組み合わせた『ホワイトレディ』はこの頃に存在していたかもしれませんが、コープス・リバイバーNo.2はリレ ブランやアブサンを加えることでより華やかな味わいになっており、この時代としては少し異質なものだったのではないかと思います」

Shiho Akiyama
コープス・リバイバーNo.2の味わいや度数(チャート付き)
コープス・リバイバーNo.2は、華やかで爽やかな味わい。今回のレシピのアルコール度数は約30%になる。
「アルコール度数が高いですが非常にさっぱりしていて華やかですので、バーでの最初の1杯におすすめです。もしくは当時のロンドンの人たちのように、朝に迎え酒としても…」

コープス・リバイバーNo.2の材料と作り方
ここからは、コープス・リバイバーNo.2のレシピをご紹介。おいしく作るためのコツもお伝えする。

Shiho Akiyama
材料
・ジン 40ml
・コアントロー 15ml
・リレ ブラン 15ml
・レモンジュース 10ml
・アブサン 1ml
・レモンピール 1枚
作り方
・全ての材料をシェーカーに入れてシェイク。
・グラスに注いだら出来上がり。
「中の氷と液体、空気がミックスするようにシェイクして、ふんわりと仕上げるのがおすすめです。空気を含ませることで香気成分がより開き、このカクテルの特長である華やかさをより感じられるようになるでしょう。
一般的にジン、コアントロー、リレ ブランを同分量にするレシピが多いのですが、ジンの持つ華やかさを際立たせるための分量を研究した結果、この分量にたどり着きました。ただ決してアルコール感が強いわけではなく、お客さまからは『こんなにアルコールが入っていると思えないぐらい華やかでさっぱりしておいしい』というお言葉をよくいただいていました」

Shiho Akiyama
コープス・リバイバーNo.2におすすめのジン
今回のレシピで使ったジンは、「タンカレー No.10」。選んだ理由はどこにあるのだろうか。
「タンカレー No.10はシトラス系の華やかさを持つジンになりますので、コープス・リバイバーNo.2の特長をより際立たせてくれます。他にも、『六』や『ニッカ カフェジン』のような苦みが少ないジンを使うとおいしく作れるでしょう。また、ジンの風味が前に出てくるようなカクテルになりますので、個性のあるジンで作ってみても面白いかもしれません」
◇撮影協力/ギンザ サファイア ラウンジ

GINZA SAPPHIRE LOUNGE
数十年にわたりトップメゾンを率いてきたステファン・ラフェイ氏により、世界を舞台に活躍する大人のための特別な空間として2025年10月に銀座の中心地に誕生した会員制ラウンジ。ダイニングエリアやバー、屋上ガーデンテラス、プライベートサロンなどを備えており、青木淳氏が手掛ける建築や三ツ星出身のエグゼクティブシェフ 佐藤健志氏による美食など、洗練されたさまざまな要素が織りなす非日常の体験を提供する。なお当面の間は、会員以外でも予約できる機会が設けられる。
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