米空軍、F-15C戦闘機の近代化改修を完了!元嘉手納「ZZ」もまだまだ活躍

米空軍、F-15C戦闘機の近代化改修を完了!元嘉手納「ZZ」もまだまだ活躍
ボーイングは、アメリカ空軍F-15Cイーグル戦闘機に対するアップグレード改修を完了したと発表しました。
今回の改修は運用開始から50年が近づくF-15の戦闘能力維持を目的としたもので、新型のミッションコンピューターや、データリンクシステムを搭載するものです。2025年10月6日に公開された画像では、沖縄・嘉手納基地に配備されていた、テールコード「ZZ」の機体が改修を受ける様子が確認できます。

© Boeing米空軍、F-15C戦闘機の近代化改修を完了!元嘉手納「ZZ」もまだまだ活躍
改修作業はルイジアナ州ニューオーリンズのルイジアナ州空軍基地で行われ、ボーイングが作業を担当。4年間にわたって37機のF-15Cに対してアップグレードが行われました。主な改修内容は、新型のミッションコンピューターである「ADCP-II」と、戦術データリンクシステム「MIDS-JTRS」の搭載です。
ADCP-II(Advanced Display Core Processor II)は、戦闘機の頭脳とも言えるミッションコンピューターの最新版で、レーダーなどの各種センサーや電子戦装置から得られる情報をリアルタイムで処理。コックピット内のディスプレイにこれらの情報を統合して表示することで、パイロットは状況認識能力を大幅に向上することができます。
MIDS-JTRS(Multi-Function Information Distribution System – Joint Tactical Radio System)は、友軍機と敵味方・目標位置などの情報を共有する「戦術データリンク装置」の最新版。従来一般的であった「LINK16」に比べて、敵に通信を気づかれない”秘匿性”を持っており、これまで対応しなかったF-22A戦闘機など「ステルス機」とのデータ共有が可能になります。F-22Aは敵からの探知を避けるために従来型のLINK16を使用しておらず、今後はMIDS-JTRSを搭載したF-15Cが中継役となり、F-22Aと他の航空機や地上部隊との情報共有を行います。

© FlyTeam t.hayashiさんネリス空軍基地 2014年11月9日撮影 ロッキード・マーティン F-22A ラプター アメリカ空軍
今回の改修完了により、F-15Cは戦闘能力向上を実現するほか、戦術データリンクの中核となることが期待されています。今後も、防空任務などで活躍を続ける見通しです。