【秋華賞 細江純子の直前!GⅠパドック講座】カムニャックは前軸が起きて歩けているか注目! 本命は⑨マピュース

細江純子さん
ホースコラボレーター・細江純子さんによる『直前!GⅠパドック講座』第2弾のターゲットは秋華賞(19日、京都、芝2000メートル)。オークス馬か、桜花賞馬か、それとも〝第三の女〟の開花か-。有力各馬のパドックでのチェックポイントはここだ!
⑰カムニャック 前軸が起きて歩けているか注目
この馬の変わり身といえばオークス前。前軸で地面をとらえ、「私、トゥームレイダーのアンジェリーナ・ジョリーです」と、戦う女を感じさせるほどのデキでした。
振り返ると、サンスポ賞フローラSでの馬体重2桁マイナスは、あえてハードに仕上げてのもの。この流れが秋のローズSでも感じられ、馬体は余裕残しの前哨戦というより、既に本番と思わせるような仕上げに映りました。
さて今回、中間のフォトパドックでは少し重心が前に落ちている印象もあり、〝前走の疲れがあるのかな?〟と心配になるものでした。よって当日のパドックで見極めたい重要な点は、前軸がしっかりと起きた状態の中で歩き、人間の引き手がピーンとなっているかどうかだと思います。
前進気勢にあふれる歩きかどうか? 首がうなだれていないか? その点のチェックを。前者ならば、ここ2戦に近い歩きと判断していいように思えます。
⑪エンブロイダリー 返し馬での折り合いは要チェック
走る牝馬特有の顔つきの美しさを持ち、デビュー時から480キロ前後と馬格も十分。パドックでは常に良く見せますし、今回は春よりもさらにトモ(後肢)のボリューム感が増しています。周回においても比較的落ち着いており、パドックでの注文はないように思えます。
それよりも、見るべき点は返し馬での騎手とのコンタクト。前向きすぎてしまうところがあり、オークスでの大敗の原因は折り合い面。距離が2ハロン短縮される点と小回りコースになることはプラスに思え、巻き返しは十二分に考えられるだけに、とにかく返し馬での鞍上との折り合い面のチェックを。
⑬セナスタイル テンションと馬体重に注意
キャリア4戦目で初のGⅠ舞台。容易ではないと思う一方で、2走前は半年以上あいてのキャリア2戦目で、古馬相手にしかもスタートで後手に回りながらの勝利にポテンシャルの高さを感じました。前走のローズSの走りはそれを再認識させるものでした。
さて今回、パドックで見るべき点はテンション。前走は長期休み明け2戦目に加え、初の重賞でもあり、デビュー2戦と比較すると明らかにテンションが高く発汗も目立ち、時折、速歩になるところもありました。このテンションが、スタートの出にも大きく関わるので、力みが少ない状態で周回できているか? 体重に関してはプラスが理想に思えます。

カムニャックのパドックでのチェックポイントは、前軸が起きた状態で歩けているかどうか。人の引き手にも注目だ
そしてここまでの3戦は比較的ゆっくりなスタート。京都内回り2000メートルは器用さが問われる舞台ゆえスタートが何より重要で、その点がポイントだと感じます。
⑨マピュース 多少チャカチャカしていてもOK
もともと490キロ前後と、牝馬にしては大きいこともあり、デビュー時は緩さが際立っていました。それが使うごとにネジが締まってきた印象を受けます。また、前走はこれまでにないほど肌を薄く見せ、毛づやが光り輝いていました。

エンブロイダリー 鞍上はルメール騎手
よって今回のパドックでも見るべきポイントは、緩さがなく体重ほど重たく映らないかどうか、そして毛づやの艶やかさ。テンションはもともとが少し高めなので、多少チャカチャカしていても問題なしとみていいと思います。
初の2000メートルとなりますが、個人的には胴の長さから問題ないと感じており、スタートと、同型との兼ね合い次第ではチャンスありという気もしています。
本命は脚質と馬場から⑨マピュース
オークスあたりから変わり身を感じ、ローズSでも本命にしたカムニャックですが、今回は少し立ち姿勢のバランスに変化が感じられ、それがプラスなのか逆なのかわからず、悩ましいところ。
また、京都内回り2000メートル適性や近走内容から狙っていた2頭も抽選で除外。そこでエンブロイダリーにしようかとも思ったのですが、前半の折り合い面がどう出るのか? もちろん2ハロン短縮はプラスですが、わからないところも…。
よって今回は前走の内容と追い切りの動き、コースが要求する脚質と雨模様での馬場状況から、マピュースを本命にします。もちろんスタートは鍵ですが、⑨番枠と前走のコンタクトから好位での競馬になりそうな予感。横山武史騎手のエスコートにも期待します。
■細江 純子(ほそえ・じゅんこ) 1975(昭和50)年3月12日生まれ。愛知県出身。武豊騎手に憧れ、96年にJRA初の女性騎手としてデビュー。2000年に日本人女性騎手として初の海外勝利(シンガポール)。01年の引退後はホースコラボレーターとしてさまざまなメディアで活躍し、フジテレビ『みんなのKEIBA』、関西テレビ『競馬BEAT』に出演中。Xのフォロワー数は現在22万超。

セナスタイル