世界が称賛する日本の「新幹線」:米ハーバード大学も認める高速列車のすごさとは
世界トップレベルの高速列車

称賛を集める高速列車

運行本数が多くて時間に正確、スピードが速くて安全性もピカイチ。新幹線は日本人はもちろん、世界中から訪れる来日客の間でも高い称賛を集めている。
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1964年の東京五輪にあわせて開通

1964年の東京五輪に合わせて開業した新幹線は日本の鉄道網に大きな革命をもたらし、現代社会に欠かせない存在となった。ひいては各国の高速鉄道のモデルともされている新幹線、その魅力をみてゆこう。
8路線が営業

新幹線とは、時速200km以上で走行する区間がある幹線鉄道のこと。日本初の新幹線は東京駅と新大阪駅を結ぶ東海道新幹線(1964年開業)で、現在は8路線が営業している。
最高速度は時速320km

新幹線の最高速度は時速320km。東北・秋田新幹線の「はやぶさ」と「こまち」が宇都宮~盛岡間を走行する際の速度だ。ちなみに山陽新幹線の最高時速は300km、東海道新幹線は 285km、上越新幹線は275km、北海道新幹線、北陸新幹線、九州新幹線、西九州新幹線は260kmとなっている。
画像:Fikri Rasyid /Unsplash
在来線とは2倍以上の速度の差

在来線で最も早いのは、時速160kmで走行する京成電鉄の特急「スカイライナー」。しかし、多くの特急は時速130kmを最高速度としており、新幹線とは2倍以上の速度の差がある。この差はどうして生まれるのだろうか。
画像:Kyodo / Kyodo News Images
直線に近い路線

従来線には多くの停車駅とカーブがあり、速さよりも地域密着型の輸送を重視している。新幹線は停車駅が少なく、トンネルなどでカーブや勾配が緩い直線に近い路線を作るので、高速走行を維持することができる。
踏切がなく、レール幅が広い

また、道路と交差しないよう高架線を走るので、踏み切りでスピードを落とす必要がない。さらに、2本のレール幅を在来線より広くとることで、高速でも安定して走ることができる。
強力なモーター設備

車両の軽量化、高性能のモーターやブレーキシステムなどの技術開発も速度向上に大きく貢献している。例えば東北・秋田新幹線の「はやぶさ」や「こまち」は、在来線の2倍以上の出力があるモーター(総出力9,600kw)を搭載している。
空気抵抗を最小限に抑えるデザイン

車両のデザインにも速さの秘密がある。空気抵抗を最小限に抑えるために流線型のデザインを採用。そして、新幹線特有の先頭の形状は高速走行の安定性を高め、トンネル内での圧力波を軽減する。トンネルに突入する際の騒音を抑える効果もあるという。
画像:Kyodo / Kyodo News Images
清掃スタッフ

速いのは新幹線だけではない。東京駅にはピンクの制服に身を包んだ36人の整備スタッフが新幹線を待ち構える。折り返し新大阪方面に向けて出発するまでの10分弱に、1300席以上の座席の向きを回転させ、ヘッドカバーを交換し、瓶や缶などを回収し、床やトイレなどを清掃するのだ。
「清掃員を連れて帰りたい」

『読売新聞』によれば、この見事な清掃風景は、米CNNなどの海外メディアで「奇跡の7分間」として報道された。また、米ハーバード大学のビジネススクールでは、新幹線の車内清掃が必須科目で取り上げられているという。視察に訪れたフランス国鉄総裁は感極まりこうコメントを残した:「これだけはかなわない。清掃員を連れて帰りたい」
画像:Kyodo / Kyodo News Images
強力な助っ人

以前はぬれを検知するセンサーを組み込んだ小型ほうきで1席ずつ清掃していた。現在はサーモグラフィーカメラで一両全座席を撮影すると、人口知能(AI)が濡れている座席の位置を検知してくれる。これにより、さらに清掃の効率が上がったと『東京新聞』が報じている。
驚異的なダイヤ

新幹線は速いだけではない。運行本数が多いことも利便性を高めている。2020年以降、東海道新幹線はピークの時間帯に1時間17本運行している。平均3分30秒の運行間隔は、通勤電車並みの驚異的なダイヤだ。
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平均遅延時間は12秒

また、新幹線は遅れない。東海道新幹線は1日320本を運行し、乗客46万人を運ぶ。東京駅ではピーク時に約3分ごとに新幹線が出入りするが、1列車あたりの平均遅延時間はわずか12秒だと『TBSニュース』が報じている。
安全性と乗り心地の良さ

さらに新幹線はきわめて安全だ。50年以上の歴史の中で、車内の乗客が死亡する列車事故を一度も起こしたことがない。広々としたスペース、座り心地の良いシート、揺れの少ない走行で、乗り心地の良さも高く評価されている。
グランクラス

東北新幹線、北海道新幹線、北陸新幹線、上越新幹線には飛行機でいうファーストクラスの「Gran Class(グランクラス)」がある。ゆとりのあるスペースに人間工学に基づいて座り心地を追求したシートを配置し、長時間の移動でも快適に過ごすことができる。
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グランクラスでの食事

グランクラスには専任のアテンダントがつき、食事や飲み物をはじめ最上級のおもてなしを提供している。2019年からは「飲料・軽食なし」の価格帯の低いグランクラスも導入した。
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はやぶさ

独特のフォルムとカラーで子供たちから絶大な人気を誇る「はやぶさ」。『週刊アスキー』誌によれば、新幹線の中でも特に前頭部が長いのは、トンネルが多い東北新幹線ならではの工夫だという。この形状が、トンネル走行時の騒音や振動を抑えるからだ。
こまち

前述の「はやぶさ」と共に国内最速の新幹線として有名な秋田新幹線の「こまち」。秋田を象徴する「なまはげ」をイメージした赤色が特徴で、東京~秋田間を3時間37分で結んでいる。
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ドクターイエロー

乗車は出来ないが、隠れた人気を持つのがドクターイエロー。ダイヤ非公開でそうそう目にすることができないため「見ると幸せになれる」と噂されている。『朝日新聞』によれば、2023年に有料公開された際には、抽選倍率が100倍を超えたという。
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点検用の新幹線

東海道と山陽新幹線区間で使用される点検用の新幹線で、車体が黄色いことからドクターイエローと呼ばれるようになった。最高時速270キロで走行しながら、線路や電気設備を検査。7両編成で、車両ごとに各種データの測定、処理などの機能が分かれているという。『読売新聞』が報じた。
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リニア中央新幹線

そして現在、世界で最も早い新幹線の建設が進められている。東京と大阪を結ぶ「リニア中央新幹線」で、最高速度は時速505kmに達するという。完成は2027年以降とされ、完成後は東京~名古屋間を40分、東京~大阪間を67分で走行することになる。
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