次の支給は12月15日(月)年金制度の今、みんなの平均年金月額とは?《60歳から89歳までの一覧》

厚生年金・国民年金「5パターンでみる平均」

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次の支給は12月15日(月)年金制度の今、みんなの平均年金月額とは?《60歳から89歳までの一覧》

秋風が少し肌寒く感じる10月、年末も少しずつ近づいてきましたね。今年の最後の年金支給日は12月15日です。

公的年金は物価や賃金の動向を踏まえて毎年改定され、2025年度は1.9%の引き上げとなりました。しかし、現在の年金制度では働き方や年金加入状況によって、将来もらえる年金額は大きく変わるのが現実です。

今回は、厚生労働省の公表データをもとに、最新の年金額改定情報に加え、現役時代の「ライフコース別年金額の例」や「年代別平均受給額」を詳細に解説します。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

年金制度の今、2025年度の年金額はいくら?

公的年金の受給額は、物価や賃金の動向を踏まえて年度ごとに見直しがおこなわれます。

2025年4月からの年金額の改定について確認してみましょう。

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出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

2025年度の年金額は、前年度から1.9%引き上げられました。

2025年度の国民年金と厚生年金の年金額例

・国民年金(老齢基礎年金(満額):1人分):6万9308円(+1308円)

・厚生年金:23万2784円(夫婦2人分)(+4412円)

※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)

※厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

年金支給日

公的年金は、「偶数月の15日(土日の場合は直前の平日に前倒し)」に、前月までの2カ月分がまとめて支給されるルールです。

そのため、この改定率は6月に支給された「2025年4月分・5月分」の年金から適用されています。

なお、今回の改定内容公表時、「多様なライフコースに応じた年金額」として、現役時代の働き方や収入別での年金額の例も提示されています。

年金制度の今、厚生年金・国民年金「5パターンでみる平均」

働き方や生き方が多様化する今、「将来、自分はどのくらいの年金を受け取れるんだろう?」と気になっている人もいるでしょう。

厚生労働省は、今回の年金改定の発表と同時に、「多様なライフコースに応じた年金額の例」も示しています。

ここでは、年金加入経歴を5つのパターン(男性2パターン、女性3パターン)に分類し、「2025年度に65歳になる人」を想定した年金額の概算が提示されています。

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出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

ケース①:男性・厚生年金期間中心

《年金月額》17万3457円

・平均厚生年金期間:39.8年

・平均収入:50万9000円※賞与含む月額換算。以下同じ。

・基礎年金:6万8671円

・厚生年金:10万4786円

ケース②:男性・国民年金(第1号被保険者)期間中心

《年金月額》6万2344円

・平均厚生年金期間:7.6年

・平均収入:36万4000円

・基礎年金:4万8008円

・厚生年金:1万4335円

ケース③:女性・厚生年金期間中心

《年金月額》13万2117円

・平均厚生年金期間:33.4年

・平均収入:35万6000円

・基礎年金:7万566円

・厚生年金:6万1551円

ケース④:女性・国民年金(第1号被保険者)期間中心

《年金月額》6万636円

・平均厚生年金期間:6.5年

・平均収入:25万1000円

・基礎年金:5万2151円

・厚生年金:8485円

ケース⑤:女性・国民年金(第3号被保険者)期間中心

《年金月額》7万6810円

・平均厚生年金期間:6.7年

・平均収入:26万3000円

・基礎年金:6万7754円

・厚生年金:9056円

これらの年金額の例を見ても分かるように、厚生年金の加入期間や現役時代の平均収入によって、年金月額は大きく変動します。

特に、現役時代に国民年金と厚生年金のどちらを中心に加入していたかによって、老後の受給額は大きく変わることが見て取れます。

年金制度の今、みんなの平均年金月額とは?《60歳代の一覧》

ここからは、今のシニア世代が実際にどのくらいの年金を受け取れているかを見ていきましょう。60歳代~80歳代の各年齢の平均年金月額を、厚生年金と国民年金それぞれ確認します。

なお、ここで紹介する厚生年金の月額には、国民年金(老齢基礎年金)の月額部分が含まれます。

【厚生年金一覧表】60歳代の平均月額(60〜69歳)

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出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

・60歳:厚生年金9万6492円

・61歳:厚生年金10万317円

・62歳:厚生年金6万3244円

・63歳:厚生年金6万5313円

・64歳:厚生年金8万1700円

・65歳:厚生年金14万5876円

・66歳:厚生年金14万8285円

・67歳:厚生年金14万9205円

・68歳:厚生年金14万7862円

・69歳:厚生年金14万5960円

【国民年金一覧表】60歳代の平均月額(60〜69歳)

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出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

・60歳:国民年金4万3638円

・61歳:国民年金4万4663円

・62歳:国民年金4万3477円

・63歳:国民年金4万5035円

・64歳:国民年金4万6053円

・65歳:国民年金5万9599円

・66歳:国民年金5万9510円

・67歳:国民年金5万9475円

・68歳:国民年金5万9194円

・69歳:国民年金5万8972円

老齢年金の一般的な受給スタート年齢は原則65歳。

65歳未満は繰上げ受給(※1)を選んだ人や、特別支給の老齢厚生年金(※2)の報酬比例部分のみを受給している人の年金額となるため、厚生年金・国民年金ともに65歳以降よりも少なめです。

65歳から69歳までの平均年金月額は、厚生年金14万円台、国民年金5万円台となっています。

※1 繰上げ受給:老齢年金を60歳~64歳までで前倒しして受け取ること。繰上げた月数に応じて年金が減額(0.4%/月)され、一度決まった減額率は生涯変わりません。

※2 特別支給の老齢厚生年金:昭和60年の法改正により厚生年金の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられた際、受給開始年齢を段階的に引き上げるために設けられた制度。年齢など一定条件を満たす場合に受け取ることができます。

年金制度の今、みんなの平均年金月額とは?《70歳代の一覧》

70歳代の各年齢の平均年金月額を見ていきます。

【厚生年金一覧表】70歳代の平均月額(70〜79歳)

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出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

・70歳:厚生年金14万4773円

・71歳:厚生年金14万3521円

・72歳:厚生年金14万2248円

・73歳:厚生年金14万4251円

・74歳:厚生年金14万7684円

・75歳:厚生年金14万7455円

・76歳:厚生年金14万7152円

・77歳:厚生年金14万7070円

・78歳:厚生年金14万9232円

・79歳:厚生年金14万9883円

【国民年金一覧表】70歳代の平均月額(70〜79歳)

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出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

・70歳:国民年金5万8956円

・71歳:国民年金5万8569円

・72歳:国民年金5万8429円

・73歳:国民年金5万8220円

・74歳:国民年金5万8070円

・75歳:国民年金5万7973円

・76歳:国民年金5万7774円

・77歳:国民年金5万7561円

・78歳:国民年金5万7119円

・79歳:国民年金5万7078円

70歳代の平均年金月額は、厚生年金14万円台、国民年金5万7000~8000円台でした。

年金制度の今、みんなの平均年金月額とは?《80歳代の一覧》

80歳代の各年齢の平均年金月額はどうでしょう。

【厚生年金一覧表】80歳代の平均月額(80〜89歳)

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出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

・80歳:厚生年金15万1580円

・81歳:厚生年金15万3834円

・82歳:厚生年金15万6103円

・83歳:厚生年金15万8631円

・84歳:厚生年金16万59円

・85歳:厚生年金16万1684円

・86歳:厚生年金16万1870円

・87歳:厚生年金16万2514円

・88歳:厚生年金16万3198円

・89歳:厚生年金16万2841円

【国民年金一覧表】80歳代の平均月額(80〜89歳)

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出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

・80歳:国民年金5万6736円

・81歳:国民年金5万6487円

・82歳:国民年金5万6351円

・83歳:国民年金5万8112円

・84歳:国民年金5万7879円

・85歳:国民年金5万7693円

・86歳:国民年金5万7685円

・87歳:国民年金5万7244円

・88歳:国民年金5万7076円

・89歳:国民年金5万6796円

80歳代の平均受給額は、厚生年金15万円~16万円台、国民年金5万6000円~8000円台です。

いずれの年代においても、平均年金月額に大きな年齢差は見られませんでした。しかし、これはあくまでも「各年齢の平均」である点には留意が必要です。

老後に受け取る年金額は、現役時代の年金加入状況によって人それぞれとなっています。

年金制度の今、もらえる年金に個人差・男女差はある?

ここからは、全受給権者(60歳~90歳以降)の年金月額の個人差・男女差も確認していきます。

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出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

厚生年金《平均月額の男女差・個人差に着目》

〈全体〉平均年金月額:14万6429円

・〈男性〉平均年金月額:16万6606円

・〈女性〉平均年金月額:10万7200円

※国民年金部分を含む

年金月額階級ごとの受給者数

・1万円未満:4万4420人

・1万円以上~2万円未満:1万4367人

・2万円以上~3万円未満:5万231人

・3万円以上~4万円未満:9万2746人

・4万円以上~5万円未満:9万8464人

・5万円以上~6万円未満:13万6190人

・6万円以上~7万円未満:37万5940人

・7万円以上~8万円未満:63万7624人

・8万円以上~9万円未満:87万3828人

・9万円以上~10万円未満:107万9767人

・10万円以上~11万円未満:112万6181人

・11万円以上~12万円未満:105万4333人

・12万円以上~13万円未満:95万7855人

・13万円以上~14万円未満:92万3629人

・14万円以上~15万円未満:94万5907人

・15万円以上~16万円未満:98万6257人

・16万円以上~17万円未満:102万6399人

・17万円以上~18万円未満:105万3851人

・18万円以上~19万円未満:102万2699人

・19万円以上~20万円未満:93万6884人

・20万円以上~21万円未満:80万1770人

・21万円以上~22万円未満:62万6732人

・22万円以上~23万円未満:43万6137人

・23万円以上~24万円未満:28万6572人

・24万円以上~25万円未満:18万9132人

・25万円以上~26万円未満:11万9942人

・26万円以上~27万円未満:7万1648人

・27万円以上~28万円未満:4万268人

・28万円以上~29万円未満:2万1012人

・29万円以上~30万円未満:9652人

・30万円以上~:1万4292人

厚生年金(国民年金を含む)の場合、月額1万円未満となるケースから、30万円以上の高額受給者まで、幅広い受給額ゾーンに分布しており、個人差の大きさが分かります。

また、男女全体の平均年金月額は14万円台ですが、男性平均は女性平均よりも6万円ほど多くなっています。

国民年金《平均月額の男女差・個人差に着目》

〈全体〉平均年金月額:5万7584円

・〈男性〉平均年金月額:5万9965円

・〈女性〉平均年金月額:5万5777円

年金月額階級ごとの受給者数

・1万円未満:5万8811人

・1万円以上~2万円未満:24万5852人

・2万円以上~3万円未満:78万8047人

・3万円以上~4万円未満:236万5373人

・4万円以上~5万円未満:431万5062人

・5万円以上~6万円未満:743万2768人

・6万円以上~7万円未満:1597万6775人

・7万円以上~:227万3098人

国民年金の平均年金月額は、男女ともに5万円台です。

3万円未満の低年金となる人も一定数存在するものの、ボリュームゾーンは「6万円以上~7万円未満」。満額に近い受給額を受け取る人が少なくないことがうかがえます。

年金制度の今、年金から何が天引きされる?

老齢年金からは、所得税や介護保険料などの各種税金や保険料が差し引かれます(※)。

このうち、所得税の基礎控除額が「令和7年度税制改正」で改定されました。

令和7年分の所得税の源泉徴収と還付イメージ

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出所:日本年金機構「令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について」

そのため2025年10月の年金支給時までは「改正前の所得税額」で源泉徴収をおこない、2025年12月の年金支給時に、「改正後の金額と改正前の金額の差額」が還付されることになっています。

※年金からの天引きとはならないケースもあります。

年金制度の今、年金見込み額を把握して老後資金の備えをはじめよう

今回は、令和の年金事情について詳しく見てきました。記事内では、ライフコース別の年金額も紹介しました。今は、働き方も自由なため新卒で会社員として働いてもある程度経験を積んだ後は自営業やフリーランスとして働く方も珍しくありません。ただし、自営業やフリーランスは受け取れる年金が主に国民年金のみです。

国民年金の受給額は満額で月額69308円(※令和7年4月分(6月13日(金曜)支払分)からの年金額)のため、年金だけで日々の生活を送るには非常に厳しい金額となっています。

自営業やフリーランスの方はiDeCoやNISA、保険商品などを活用して老後資金をしっかり準備しておくことが大事でしょう。また、結婚や子育てを機に働き方をパートに変えたり、仕事を辞めて家庭に入った女性も年金額は少なくなりがちです。夫の年金があるからと安心せずに、しっかり老後資金を準備しておいた方が良いでしょう。

最後に、老後資金をどう準備するかを一人で計画を立てるのは意外と難しいものです。難しいなと感じた場合は、FPやIFAなどお金の専門家に相談するのも一案です。

参考資料

・厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」II 各種世帯の所得等の状況

・厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」

・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」

・日本年金機構「厚生年金保険の保険料」

・日本年金機構「国民年金の第3号被保険者制度のご説明」

・日本年金機構「令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について」

・政府広報オンライン「年金の手続。国民年金の第3号被保険者のかたへ。」