「じゃあ、あんたが作ってみろよ」“元ネタ説”にラランド・サーヤ言及「竹内涼真さんだから見られる」「ニシダは勝男を粗悪にした感じ」

吉井渚(ラランド・サーヤ)(C)TBSスパークル/TBS

夏帆と竹内涼真がダブル主演を務める連続ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」で、ラランド・サーヤが、山岸鮎美(夏帆)に影響を与える美容師、吉井渚役を好演している。亭主関白思考のザ・昭和的な「化石男」海老原勝男(竹内)の言動と、それに振り回される周囲のドタバタ劇が見どころの1つの本作だが、原作漫画では、サーヤの相方、ニシダの経験が「元ネタ」になっている。サーヤがそんな彼にドラマの話題を振ると、いかにも“ニシダらしい”反応が返ってきたという。

「じゃあ、あんたが作ってみろよ」とは?

「料理を作る」というきっかけを通じて、当たり前と思っていたものを見つめ直し成長していく「再生ロマンスコメディー」。2023年から「comicタント」(ぶんか社)で連載されている漫画家、谷口菜津子さんの人気同名漫画が原作になっている。勝男と別れた鮎美は、第3話(21日放送)で酒屋で働くミナト(青木柚)との交際をスタート。ここまで自分らしさとは何かについて考えてきた鮎美が一歩を踏み出せるように背中を押してきたのが渚で、自分の好きなことに実直な渚は他人に左右されずに自由に生きている。

吉井渚(ラランド・サーヤ)(C)TBSスパークル/TBS

ニシダが「演技指導に入ろうか(笑)」と…

――脚本を読んだ印象は?

「漫画家の谷口さんともお会いして、相方のニシダがラジオでしていた会話をきっかけに着想を得たと聞いていたので、『どんな内容なんだろう』と思いました。これを夏帆さん、竹内さんが演じているから見ることができるけれど、もし竹内さんが演じる勝男をニシダが演じたら…と思うと(笑)」

吉井渚(ラランド・サーヤ)(C)TBSスパークル/TBS

――渚はどんな役柄ですか?

「自分の欲に素直だけれど、人に迷惑はかけない。快活でとてもチャーミングな人だなと思いました。原作や脚本でも渚にはそういった魅力があるので、だからこそ鮎美を励ませるような人柄を前面に出せるように意識しています。また、仲良くしている友人たちの多くが渚のような人柄なので、その友人たちを自分に“降ろして”演じている感覚があります」

――渚に共感する部分はありますか?

「言葉の使い方が上手で、芯を食ったことをさらっと言えるところはうらやましいですね。渚ほど言葉にするのは得意ではないですが、『言いにくいことをどう伝えるか』という感覚は自分に近いと思います。

吉井渚(ラランド・サーヤ)(C)TBSスパークル/TBS

――演じるにあたって、監督からのリクエストは?

「最初の本読みの時に『どれくらい吹っ切るか』を監督と話して、『もっと相手の空気を自分のものにしてしまう感じでやろう』と決めました。しゃべっているだけでその人の空気になる人っているじゃないですか。例えば、小学校の昼休みに、真っ先にボールを持って『ドッジボールしに行くぞ!』と言うような(笑)。そんなリーダーシップを意識して作りました」

――撮影現場の雰囲気や、共演者の皆さんの印象を教えてください

「スタッフさんも含めて世代が近い方が多いので、すごく楽しい現場です。夫・太平役の楽駆さんは、初めは落ち着いていて年上かと思ったのですが、実は1つ下で。静かな人かと思いきや意外とファニーで、落ち着きつつ出る時は出る、まさに太平っぽい方だなと思いました。

夏帆さんとは、最初にバーで渚が踊り狂うシーンを一緒に撮ったのですが、その瞬間の鮎美から“鮎メロ”への劇的な変化に衝撃を受けました。普段おしゃべりしていると繊細で優しく、人を喜ばせたい、見守りたいという雰囲気があって、鮎美にも通じる部分を感じます。

竹内さんは『わりと勝男タイプかも』と話していたのが印象的です。ですが、頼もしさがあって撮影現場の空気を率先して作ってくれる。お芝居も自然に乗っかりたくなる感じで、とても面白い方です」

――本作には“あるある”エピソードが多く登場しますが、特に共感したエピソードは?

「ミナト(青木柚)の元カノがバーに大集結する場面は『こういう人いるよな』と思いました(笑)。元カノと縁を切らずに仲良くできてしまう人は、正直私は苦手ですけど、鮎美や勝男がモヤモヤする気持ちも分かるし、柚くんが演じる魅力的なミナトというキャラクターに惹かれる気持ちも分かる。どちらも正解がないからこそモヤモヤしてしまいました」

――これまでの作品でも、渚のように自分に素直な役を演じてこられましたがそうした配役をどのように受け止めていますか?

「自由な感じに見えているのかなと思います。実際に、大手の芸能事務所に所属せず、個人事務所でやっていたり、音楽活動をしていることもあって、ざっくりと『好きに生きている人』と見られているのかもしれません(笑)。ですが、そういった役を演じるにあたって相違が少ないので、演じていて楽しいです。私には鮎美のように“人に合わせる”役はあまり合わないと思うので、近い部分を濃くして演じることができるのは心地良く感じます」

――最近「当たり前じゃないな」と感じたことは?

「『YouTube』で料理企画をやった時に、ニシダがレンジで温めるご飯を前に『これ、水入れるんだっけ?』と聞いてきて(笑)。普段、彼女に全部やってもらっているんだなと分かって、『当たり前じゃないからな』と思いました。ご飯が出てくることを当然と思っているあたり、勝男をもっと粗悪にした感じなんですよ。だから世の中の“勝男み”のある人にはぜひ見ていただきたいですね。そんなニシダにこのドラマについて話をしたら、『俺なの!?』『演技指導に入ろうか(笑)』と言っていました(笑)」

――最後に、視聴者へのメッセージを

「勝男に共感する人もいれば、鮎美に共感する人もいると思います。自分の立場や状況によって見方が変わるドラマです。渚のように『いい意味で諦める』『切り替える』という感覚を取り入れてみると、生き方が少し楽になるかもしれません。毎話ぜひチェックしてほしいです」