民主党支持者ジョージ・クルーニー「トランプ大統領が消えれば、影響はなくなる」

ジョージ・クルーニー(ロイター)

ハリウッド俳優ジョージ・クルーニーが現在の米国にまん延する権威主義を心配するも、「トランプ大統領が消えれば、影響はなくなる」と楽観視している。米メディアFOXニュースが22日、報じた。

クルーニーが米誌バラエティの恒例企画「アクターズ・オン・アクターズ:ブロードウェイ」シリーズに出演し、ブロードウェイの伝説的女優パティ・ルポーンと対談した。同企画は、話題の映画やドラマ、舞台に出演している俳優が1対1で対談し、演技論などを深掘りしていく内容となっている。

先月、クルーニーが米メディアCBSのニュース番組に出演し、トランプ政府を批判したところ、トランプ氏は即座に自らのSNSトゥルース・ソーシャルで、クルーニーを「二流の映画スター」「失敗した政治評論家」と猛批判した。今回の発言はそれに続くものだ。

長年民主党に所属していたクルーニーは、トランプ大統領が退任したら、単に「消えてなくなる」だろうと予想した。クルーニーはルポーンとの政治的サイクルと権威主義的人物の影響についての会話の中でこのコメントをした。

「ジャクソン大統領からジョセフ・マッカーシー、そしてトランプ大統領まで、権威主義者、デマゴーグは、彼らが去れば消えてなくなる。そして、彼は消えるだろう」と話した。

一方で、クルーニーはトランプ氏の魅力を認めざるを得ないとも語った。「共和党には、彼ほどのカリスマはいない。彼はカリスマだ。彼からそれを奪うことはできない。彼はテレビ界のスターなんだから」

また、クルーニーは、この歴史上の時期は、1960年代のような不安定な米国史に比べれば、はるかに危険度は低いとみている。

「われわれはもっと悪い場所にいた。唯一違うのは、情報源とその量と数だ。違うのはそれだけだ。でも、暴力的だと感じても、暴力的とは言い難い。あの時ほど絶望的でもない」

クルーニーは民主党の盟友とみなされてきたが、民主党の指導者を批判することも躊躇していない。昨年の大統領選中の7月、米紙ニューヨーク・タイムズに、バイデン前大統領の精神的な適性を懸念し、選挙から退くよう勧める文章を寄稿した。これがバイデン氏撤退の大きな流れを作った。

民主党の今後について、クルーニーはメリーランド州知事のウェス・ムーア氏、ケンタッキー州知事のアンディ・ベシア氏、ミシガン州知事のグレッチェン・ホイットマー氏といった候補者の名前を挙げた。そして、ルポーンに対し、「民主党には、ユーモアのセンスがあり、目的意識を持った、われわれをよりよく代表してくれる人材が必要だ。より強力な候補者がいれば、民主党は共和党から下院を奪還する大きなチャンスがある。1年半以内に下院を取り戻すと思う。そうすれば権力の抑制と均衡が図れると思う」と語った。