COP30会場で火災、各国パビリオンなど出展エリアが火元か…「開幕前から様々なトラブル」証言も
【ベレン=中根圭一、鬼頭朋子、大月美佳、西原寛人】20日午後2時過ぎ、ブラジル北部の都市ベレンで開催中の国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の会場で火災があった。ロイター通信によると、出火から6分後に鎮火したが、13人が煙を吸い込んで手当を受けた。

COP30の会場で火災が起き、避難する人たち(20日午後2時10分、ブラジル・ベレンで)=中根圭一撮影
閉幕予定日の21日が近づく中、各国の交渉や会談は中断を余儀なくされ、交渉再開や合意の時期は見通せていない。
会場にはサイレンが鳴り、政府代表団ら参加者は退避を命じられ、現場は騒然とした。COP30に出張中の石原環境相をはじめとする日本政府代表団は無事に避難した。

火災が起きたCOP30会場で火元となったゾーンB(奥)(20日午後2時42分、ブラジル・ベレンで)=中根圭一撮影
COP30事務局によると、火元は各国政府などがパビリオンを出展するエリアだった。出火した会場の裏手には消防車や救急車が集まり、出火原因を調べている。
会場内で交通整理のボランティアをしていたブラジル人のヘベリン・カンポスさん(18)は「火はとても大きく、煙が充満して、皆が消火器を持って走り回っていた。煙がこっちまで入ってきて息ができなかった。煙を吸わないように外国人の女性がジャケットをかぶせてくれた。すごく走った。とても怖かった」と話した。書類も含めて荷物は全て置いてきたという。

COP30の会場に集まる人たち(10日、ブラジル北部ベレンで)=AP
欧州のパビリオンで開幕時からスタッフとして働く女性(42)によると、会場内では開幕前から様々なトラブルが発生していた。「あちこちが煙臭く、所々で電源がショートし、健康や安全性に懸念を感じていた」と語る。2台のコーヒーマシーン、音響、空調も電源がショートして動かず、屋根からの雨漏りもあり、機材をゴミ袋で覆って対処していたという。「運営会社に訴えても『直した』と言われるばかり。大きな問題が起きるのは時間の問題だった」と語る。