習近平の面子が丸つぶれ…!トランプが「新型コロナ・中国の責任」を断定して迎えた「米中交渉新局面」、その危ない展望

習近平の面子が丸つぶれ…!トランプが「新型コロナ・中国の責任」を断定して迎えた「米中交渉新局面」、その危ない展望
米中交渉「“取引前”の駆け引き」が激化
トランプ米大統領は4月17日「米国が中国に対する大規模関税を発表して以降、中国側から頻繁に協議の申し出があり、協議を行っている。中国とのディール(取引)は実現すると思う」と楽観的な見通しを示した。
中国政府としても一刻も早く本格的な交渉に入りたいのが本音だろう。
だが、面子を重んじる中国政府は「現在の状況では交渉を開始することができない。中国に極端な圧力をかけることを止め、敬意を示すことが前提条件だ」としている。
これまで合成麻薬フェンタニルの問題が交渉開始の躓きの石となっていたが、トランプ政権はさらなる難癖をつけてきた。
それが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに関する中国政府への責任追及だ。
トランプが“あっさり”開けた「パンドラの箱」
米ホワイトハウスは18日、リニューアル公開された新型コロナのパンデミックに関するウェブサイトに「実験室流出」と題する文書を掲載し、同ウイルスは中国の武漢ウイルス研究所の実験室で作られ、これが誤って流出したと結論づけた。内容は共和党主導の連邦下院監視委員会が昨年公表した報告書と同じだ。
バイデン前政権は新型コロナの起源について結論を出さなかったが、トランプ政権は「中国に責任がある」と断定したというわけだ。
これに対する中国側の反応は出ていないが、憤懣やるかたないだろう。「新型コロナのパンデミックについて一切の責任はない」と主張してきた中国政府にとって、言いがかり以外の何ものでもない。これほどの嫌がらせはないだろう。
トランプ氏の見込みとは裏腹にこの文書が災いして、関税問題を巡る米中交渉は当分の間、不可能になってしまったのではないかと筆者は考えている。
中国政府は国際社会に米国の悪弊をアピールする姿勢を強めているからだ。
習近平が繰り出す「アメリカ批判」が行きつく先
習近平国家主席は先週、ベトナム、マレーシア、カンボジアを歴訪し、米国の「一方的ないじめ」に反対するよう、呼びかけた。中国政府は国連に対し、トランプ関税への対応を議論するため安保理の非公式会合を開催するよう要請している。
だが、国際社会が中国側になびくことはないだろう。
その理由については、つづく後編記事『米中・貿易戦争で追い込まれる習近平…!「ドル売り」と「レアアース輸出規制」で返り血を浴びる「中国経済」、最悪の末路』で詳しくお伝えしていこう。