「簡単なのに激うま!」ケンタの背徳アレンジ3選

KFCのクリスマスキャンペーンは1974年から始まった, オススメレシピ3選をご紹介!, ナゲットから染み出すガーリックオイルが…, 期間限定で展開した「KFC Christmas Restaurant」, 「KFCレストラン」で食べられるメニューも

ケンタッキーのおいしいアレンジレシピを公式に聞きました。写真は『ガーリックTKG』(写真:KFCホームページより)

2025年のクリスマスは平日ということもあり、自宅で家族と過ごすという人が多いようだ。もっともコロナ禍以降の「家で過ごす時間の充実」という価値観の高まりに加えて、物価高による消費控えを背景に、「外食より家でのちょっと贅沢なディナー」は近年の一般的な傾向ともなっている。

【写真を見る】美味しそう…しかも簡単!『ガリバタチキンのピラフ風』『魅惑のガーリックアヒージョ』

日本ではクリスマスの定番料理といえばチキン料理とクリスマスケーキを思い浮かべる人が多いだろう。だが、世界各国を見てみると、チキン料理を食べるというのは一般的とはいえない。

七面鳥やローストビーフ、クリスマスプディング、シュトーレン、ブッシュドノエルなどが定番料理として上がる。ちなみに、19世紀後半イギリスを舞台とするシャーロック・ホームズシリーズには、クリスマスのご馳走としてガチョウが登場する。

アメリカでは、食糧難に陥っていたイギリスの移民に先住民族が七面鳥を贈ったことから、七面鳥を食べる習慣が根付いた。それが日本に伝わったものの、日本で七面鳥が手に入らなかったため、代わりに鶏を食べるようになったという説がある。

KFCのクリスマスキャンペーンは1974年から始まった

ケンタッキー・フライド・チキンの影響も大きいようだ。日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)によれば、日本在住の外国人が七面鳥を手に入れられず、KFCのチキンを食べていた。

これをチャンスと捉えた同社が、1974年からクリスマスキャンペーンを開始した。1985年にはKFCのクリスマスの代名詞ともいえる「パーティバーレル」が発売されるなど、クリスマスのディナーとして同社のオリジナルチキンが定番化する流れが作られていった。

つまりKFCの成長はクリスマスとともにあったともいえる。

特別な日の食べ物と思われがちだが、最近では、オリジナルチキンをアレンジして、普段のメニューにも取り入れる動きが出てきた。ネットやSNSで検索をすると「ケンタッキーのアレンジレシピ」が数多くヒットする。

KFCのサイト「About KFC」でも、アレンジレシピが紹介されているのだ。

なぜ公式でアレンジレシピを紹介しているのだろうか。KFCに聞いたところ、いつ頃からなのかは明らかではないが、「こんなふうにアレンジするとおいしかった」などの声が従業員や、お客さんから多数寄せられるようになっていたという。

また口コミやSNSを通じて、レシピが徐々に広がっていたそうだ。社内でもさまざまな試みを行い、「そのまま食べてもおいしいが、アレンジしてもおいしい」ことを実感。より多くの人に新しいおいしさを体験してもらいたいとレシピを考えるようになった。

「ちょい足し」や「アレンジレシピ」を、公式SNSなどを活用して、積極的に紹介するようになったのが2020年頃から。2021年に、公式サイトでのアレンジレシピコーナーを公開している。現在は和風からちょっとエスニックなメニュー、イタリアン風など、30を超えるレシピが紹介されている。

「当時は、長引くコロナ禍で外出の機会が減っていました。テイクアウトも増える中、たくさん購入してもし余ってしまったとしても、違ったおいしさを楽しんでいただきたい、という思いもありました」(KFC広報)

オススメレシピ3選をご紹介!

また不思議なのが、アメリカ発祥のブランドなのに、こうした動きが日本で特に目立っている点だ。

「海外でどれだけ広がっているかは、情報を持ち合わせておりません。しかし自宅で食事をとる文化や、忙しい共働き世帯や一人暮らしの方に支持される『簡単で経済的』という要素が後押しになって広がっています。

さらに、意外な組み合わせが写真映えすることから、SNSでのアレンジ投稿が盛り上がり、拡散されることで、大きなにぎわいにつながっていると推測しています」(同)

KFCのクリスマスキャンペーンは1974年から始まった, オススメレシピ3選をご紹介!, ナゲットから染み出すガーリックオイルが…, 期間限定で展開した「KFC Christmas Restaurant」, 「KFCレストラン」で食べられるメニューも

キャッチーな言葉とともにおいしそうなアレンジ料理が並ぶ(写真:KFCホームページより)

では、実際にどのようなアレンジが紹介されているのだろうか。公式のアレンジレシピコーナーの中から、人気のものと社内で評判が高いものという観点から、3つほどおすすめしてもらった。

おすすめ1:11ハーブ&スパイスが、ガリバタと禁断の出会い…!『ガリバタチキンのピラフ風』
KFCのクリスマスキャンペーンは1974年から始まった, オススメレシピ3選をご紹介!, ナゲットから染み出すガーリックオイルが…, 期間限定で展開した「KFC Christmas Restaurant」, 「KFCレストラン」で食べられるメニューも

11ハーブ&スパイスが、ガリバタと禁断の出会い…!『ガリバタチキンのピラフ風』(写真:KFCホームページより)

材料(3〜4人分)

オリジナルチキン…2ピース

コーン缶…100g

米(30分前に研いでざるに上げておく)…2合

A  おろしにんにく…大さじ1

  バター…20g

  塩…小さじ1

パセリ(みじん切り)適量

作り方)

1. 炊飯器に米とAを入れて2合の目盛りまで水を加え、ひと混ぜする。オリジナルチキンとコーン缶を加え、普通に炊く。

2. 炊き上がったらチキンの骨を外して身をほぐし、混ぜ合わせる。

3. 器に盛り、パセリを散らす。

おすすめ2:俺たちの!俺たちの!ケンタッキーガーリックTKG爆誕!! 『ガーリックTKG』
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俺たちの!俺たちの!ケンタッキーガーリックTKG爆誕!! 『ガーリックTKG』(写真:KFCホームページより)

材料(1人分)

オリジナルチキン…1ピース

ご飯…1膳分

卵…1個

バター…5g

フライドガーリック…5g

しょうゆ適量

作り方)

1. オリジナルチキンは骨を外し、身をほぐす。トースターで5分焼く。

2. 器にご飯を盛り、1とバターを乗せ、卵を割り落とす。

3. フライドガーリックを散らし、しょうゆをかける。

ナゲットから染み出すガーリックオイルが…

おすすめ3:ナゲットから染み出すガーリックオイルに、お酒が進んで進んで止まりません...『魅惑のガーリックアヒージョ』
KFCのクリスマスキャンペーンは1974年から始まった, オススメレシピ3選をご紹介!, ナゲットから染み出すガーリックオイルが…, 期間限定で展開した「KFC Christmas Restaurant」, 「KFCレストラン」で食べられるメニューも

ナゲットから染み出すガーリックオイルに、お酒が進んで進んで止まりません...『魅惑のガーリックアヒージョ』(写真:KFCホームページより)

材料(1人分)

A  ナゲット…5個

  マッシュルーム…5個

  にんにく…3片

  唐辛子…1本

  オリーブオイル…150cc

  塩…小さじ1/4

パセリ・バゲット各適量

作り方)

1. にんにくは薄皮をむき、木べらで軽くつぶす。スキレットにAを入れ、火にかける。ひと煮立ちしたら火を弱めて5分煮る。

2. パセリを散らし、バゲットを添える。

どれも手順が3工程以下で手早くでき、またガーリックを合わせた満足度の高い味わいに仕上げてあることが共通点。アルコールにも合いそうだ。

このようにKFCファンの間で自然に始まったアレンジの文化は、今ではKFCのビジネスや取り組みにも取り入れられるようになってきている。

期間限定で展開した「KFC Christmas Restaurant」

例えば、2025年のクリスマスシーズンには、アレンジレシピと組み合わせたキャンペーンを展開。12月2日〜7日の期間限定で、六本木ヒルズ「hills Café/Space」でオープンした「KFC Christmas Restaurant」では、店頭で入手できる商品をアレンジしたクリスマスメニューを提供した。

KFCのクリスマスキャンペーンは1974年から始まった, オススメレシピ3選をご紹介!, ナゲットから染み出すガーリックオイルが…, 期間限定で展開した「KFC Christmas Restaurant」, 「KFCレストラン」で食べられるメニューも

12月2日〜7日の期間限定でオープンした「KFC Christmas Restaurant」(写真:KFC)

いくつか紹介すると、「スモークサーモンとコールスローのグラスサラダ」(500円、税込)は、コールスローにスモークサーモン、クリームチーズ、紫キャベツのラペと、4つの彩りが華やかな1品。お馴染みのコールスローが、ラペの酸味とチーズのまろやかさ、鮭のスモーク感と合わさって、奥深い味わいになっている。

KFCのクリスマスキャンペーンは1974年から始まった, オススメレシピ3選をご紹介!, ナゲットから染み出すガーリックオイルが…, 期間限定で展開した「KFC Christmas Restaurant」, 「KFCレストラン」で食べられるメニューも

「スモークサーモンとコールスローのグラスサラダ」(筆者撮影)

「クリスマス バーベキューチキンプレート グリル野菜添え」(1900円、税込)は、クリスマス限定の骨付きもも肉を使った一皿。甘辛いバーベキューソースは大人から子どもまで広く好まれそうだ。

KFCのクリスマスキャンペーンは1974年から始まった, オススメレシピ3選をご紹介!, ナゲットから染み出すガーリックオイルが…, 期間限定で展開した「KFC Christmas Restaurant」, 「KFCレストラン」で食べられるメニューも

「クリスマス バーベキューチキンプレート グリル野菜添え」(筆者撮影)

筆者が個人的に気に入ったのが、「サクサクチキンテンダー ライムミントのタルタルソース添え」(1500円、税込)。

クリスマス限定のチキンテンダーにライム汁とミントを加えたタルタルソースを添えただけだが、ミントが加わることで、やや脂っこいチキンの後口がさっぱりするのはもちろん、驚きのある、ハレの場を盛り上げてくれるような味わいになっている。

KFCのクリスマスキャンペーンは1974年から始まった, オススメレシピ3選をご紹介!, ナゲットから染み出すガーリックオイルが…, 期間限定で展開した「KFC Christmas Restaurant」, 「KFCレストラン」で食べられるメニューも

「サクサクチキンテンダー ライムミントのタルタルソース添え」(筆者撮影)

これら「KFC Christmas Restaurant」の提供料理は、これまでのKFCにおけるアレンジ人気を踏まえつつ、hills Caféのシェフと共同で開発されたものだそう。ワイン専門店エノテカとのコラボレーションにより、料理と相性の良いワインを揃えるなど、ふだんのKFCでは味わえない体験を提供した。

レストランについては開催期間が6日間とあまりにも短かったが、料理のレシピは特設サイトにて公開。自宅で過ごすクリスマスをいつもとちょっと違ったフライドチキンで演出することができる。

なお、「KFC Christmas Restaurant」オープンに際して行われたメディア発表会ではタレントの辻希美さんが登場。辻さんの家庭でもクリスマスには毎年、フライドチキンを食べるとのこと。

KFCのクリスマスキャンペーンは1974年から始まった, オススメレシピ3選をご紹介!, ナゲットから染み出すガーリックオイルが…, 期間限定で展開した「KFC Christmas Restaurant」, 「KFCレストラン」で食べられるメニューも

12月2日〜7日の期間限定でオープンした「KFC Christmas Restaurant」の発表会ではタレントの辻希美さんが登場した(写真:KFC)

さらに、残ったチキンを骨ごと煮込んで作る参鶏湯が翌朝の定番メニューとなっているそうだ。簡単そうだし、チキンを最後まで丁寧に使い切れるところもいい。似たようなレシピが前述の公式アレンジレシピサイトに紹介されているので、興味のある方はご覧いただきたい。

「KFCレストラン」で食べられるメニューも

そのほかアレンジレシピを活用した例としては、東京、名古屋、大阪に3店舗展開されている食べ放題業態の「KFCレストラン」でも「ガリバタチキンのピラフ風」をメニューとして提供している。

また、子ども食堂へのフライドチキン提供の取り組みにおいては、子ども食堂で工夫を凝らした、温かくおいしいアレンジ料理が活躍していることも付け加えておきたい(参考:『ケンタの“売れ残りチキン”が送られる意外な「再就職先」とは?』)。

KFCによると、同社でのクリスマスシーズンの売り上げは過去5年、成長を続けてきているという。クリスマスという、家族や親しい人と分かち合うイベントとともに成長してきたこと、また今、家庭料理にアレンジされるまでに、親しみのあるブランドとして人々の間に定着してきていること。この2つには相関関係があり、「オリジナルチキン」という商品市場の成熟度合いを示している。

一方で、バーガーはまだこれからだ。2022年、商品の名称を以前の「サンド」から「バーガー」へ変更した大きな決断に始まり、バーガー商品の充実、とくに2025年11月には、8年かけてたどり着いた「ケンタの鶏竜田バーガー」を期間限定で発売したことなど、「ハレ需要から日常食へ」「グループ需要から個食へ」の戦略変化を見てとることができる。KFCの今後の新商品が注目される。