NHK紅白歌合戦、「松田聖子」に「矢沢永吉」で復権!お祭り騒ぎと存在意義

松田聖子

「放送100年の節目と謳った2025年、視聴者離れを食い止めるためにも、NHKは何としてでも看板番組の紅白歌合戦を成功させたかった。まさになりふり構わずという感じで、大物アーティストにぎりぎりまで粘り強く交渉。そのため特別枠をたくさん設けることになりましたが、賛否両論はあるにせよ、視聴率的には良い結果を出せた。今月、18年ぶりのプロパー昇格で新会長になる井上樹彦氏も明るい話題で弾みがついたとご機嫌です」(NHK関係者)

第76回NHK紅白歌合戦のエンディング

昨年大みそかの「第76回NHK紅白歌合戦」第2部の平均世帯視聴率は35.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録。紅白がオワコンと揶揄され視聴率が右肩下がりのなか、合格点とされる35%を超えたのは3年ぶりで、瞬間視聴率(白組優勝発表のタイミング)も5年ぶりの40%超えに回復した。

やはり紅白は「お祭り」だ

大物アーティストが紅白に呼び戻した視聴者

やはり視聴者を取り込んだのは世代を超えて愛される大物アーティストだ。「zakⅡ」が紅白出演をスクープした“究極の大トリ”松田聖子もそのひとり。

「愛娘・神田沙也加さんが亡くなったのは2021年12月18日で、聖子さんは同年の紅白に出場予定でしたが、25日に辞退が発表されました。その回以降、出演依頼があってもずっと辞退してきた。沙也加さんは過去、紅白に2回出場していますが、初出場は『上を向いて歩こう』の親娘デュエットで、聖子さんは舞台本番でそれを思い出してしまうと悲しみから声が出なくなる可能性もある。そうした不安もあって、ずっと出場を固辞してきたのですが、今回は紅白側の特別な配慮に心動かされてオファーを受けたそうです」(別のNHK関係者)

今回を含め計25回紅白に出場した聖子は過去に「あなたに逢いたくて」や「赤いスイートピー」で大トリを務めている。しかし彼女が選んだのは自身の紅白初出場曲「青い珊瑚礁」だった。

松田聖子に秘められた紅白出場の理由

聖子の思いの詰まった歌唱は感動的であったが、現在Jポップの頂点にあるMrs.GREENAPPLEの大トリが霞んでしまったのではないか、という声もある。ファンからすれば紅白の締めを飾る彼らが見たかったであろう。

本来の紅白対抗戦という構えが崩れ、特別枠やコラボ企画が先行しているのではという意見が、毎回飛び出しているのも事実である。しかし敢えて言うならば、そんな批判や問題提起が出てくるうちが花なのかもしれない。誰も関心を持たなくなった時点で存在意義は失われるからだ。

「TUBEが『あー夏休み』を歌いながらワッショイワッショイとお神輿に乗って盛り上げていましたが、あれこそが紅白の醍醐味“お祭り感”なんです。かつて北島三郎がやっていたのと同じムードといえるでしょう。AKB48が古参メンバーを交えて歌って踊るのもそう。そしてアンパンマンのメドレーはお茶の間で子どもたちが一緒に歌っているのが目に浮かびます。いろんな世代の視聴者がワクワクを共有できる歌番組は、やはり紅白が一番ではないでしょうか」(同前)

元気いっぱいの新進アイドルから玉置浩二や矢沢永吉といった大物が一度に見られる紅白は、明るく年をまたぐための“お祭り”なのだろう。