トミー・バストウが語る『ばけばけ』「トキとヘブンの物語は最後まで見てすべてが理解できる」

高石あかりさん(高ははしごだか)主演・連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK総合/毎週月曜~土曜8時ほか)。明治時代を舞台に、怪奇文学作品集『怪談』で知られる小泉八雲の妻、セツをモデルにした物語。ヒロインの松野トキ役を高石あかりさん、夫で小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにしたレフカダ・ヘブン役をトミー・バストウさんが演じ、怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描きます。

【写真】吉沢亮演じる錦織とヘブン

英語教師として来日したヘブン。同僚の英語教師・錦織友一のサポートを受けながら、松江での日々を送ります。女中として働くトキと、怪談を通じて心を通わせるようになり…。

ヘブン役について、トミー・バストウさんがコメントを発表しました。

お互いの文化を尊重できるように

――撮影が進み、明治時代を生きるヘブンを演じて、日本の印象も変わりましたか?

ヘブンを演じるようになって、イギリス人としての自分がより強くなったような気がしています。それは、日本について、以前よりも理解することができたからかもしれません。

お互いの文化を尊重できるように, 時系列通りの撮影で, 「人間」が描かれた脚本, 「家族」という生きがい

(『ばけばけ』/(c)NHK)

私は今、実際に日本に住んで、日本の人たちと一緒にお仕事をさせてもらっていますが、ここで目的を持って過ごすことで、お互いの文化の違いを尊重できるようになったのだと思います。

ヘブンも日本で暮らし、日本の文化を体験し、そこで知った日本の魅力を海外にも伝えたかったのだと思います。

時系列通りの撮影で

――いよいよトキとヘブンは夫婦になります。演じる中で意識していることはありますか?

トキ役の高石あかりさんとは、撮影が始まった頃から夫婦のような空気感があるのを感じていました。

逆に、最初の頃のシーンの方が、夫婦の段階ではないお芝居を意識しなければいけなかったんです。

ほぼ時系列どおりに撮影を進めていただけたので、あまり深く考えずに、ただ台本を読み、現場ではあかりさんとのお芝居を信用して集中し、流れに任せて演じてきた感じです。

お互いの文化を尊重できるように, 時系列通りの撮影で, 「人間」が描かれた脚本, 「家族」という生きがい

(『ばけばけ』/(c)NHK)

トキと夫婦になってから意識的に何かを変えたというよりは、今も自然に関係を築けているような感覚で撮影をしています。

「人間」が描かれた脚本

――ヘブンと錦織との関係性も深まっていきます。錦織役の吉沢亮さんの印象を、改めて教えてください。

錦織は、とても美しい魂を持っている人ですよね。演じる吉沢さん自身が本当にすてきな人で、それが錦織という役にも表れていると思います。共演する中で、本当に優しくて思いやりのある人だと感じていますし、彼と共演したことがある俳優たちからも、同じような印象を持っているという話を聞くので、本当にすばらしい人なのだなと思っています。

彼とは、違う国で、違う言語でお芝居をしてきたという違いはありますが、俳優としての価値観が似ていると感じています。錦織との関係性を深めるお芝居の中でも、その感覚を一番大事にしてきました。

温かい松野家

――トキと夫婦になり、ヘブンにも新しい家族ができます。松野家の印象を教えてください。

松野家の人たちには、本当に温かく迎え入れてもらえて、すごく演じやすかったです。

お互いの文化を尊重できるように, 時系列通りの撮影で, 「人間」が描かれた脚本, 「家族」という生きがい

(『ばけばけ』/(c)NHK)

ただ、最初の頃は、松野家の全員が日本語なので、撮影の合間も上手くコミュニケーションが取れずに悩んだ時期がありました。

しかし、皆さんがすぐにそのことに気づいてくれて、言葉が違う中でどうすればコミュニケーションが取るのかを、一緒に工夫してくれたんです。

特に、私にいつもやさしく辛抱強く付き合ってくださった、松野家の両親にはすごく感謝しています。

「家族」という生きがい

お互いの文化を尊重できるように, 時系列通りの撮影で, 「人間」が描かれた脚本, 「家族」という生きがい

(『ばけばけ』/(c)NHK)

――物語も後半に突入しますが、視聴者の方へのメッセージをお願いします。

『ばけばけ』という作品は、すばらしい物語だと思います。ヘブンとトキは、幼少の頃から大変な苦労をして育ってきましたが、「怪談」を通じて心を通い合わせ、ともに歩んでいくことを決めました。

そして、トキと夫婦になったことで、ヘブンは「家族」という生きがいも手に入れることができました。ただ、2人の物語は、最後まで見てすべてが理解できるものだと思っています。視聴者の皆さんにも、絶対に最後まで見ていただきたいです。

 

ーーーーーー

朝ドラ通算113作目となる『ばけばけ』は、明治時代を舞台に、怪奇文学作品集『怪談』で知られる小泉八雲の妻、セツをモデルにした物語。ヒロインの松野トキ役を高石あかりさん、夫で小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにしたレフカダ・ヘブン役をトミー・バストウさんが演じ、怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描きます。

トキの父・司之介を岡部たかしさん、母・フミを池脇千鶴さん、トキの祖父 ・松野勘右衛門を小日向文世さん、ヘブンをサポートする錦織友一を吉沢 亮さんが演じます。脚本はふじきみつ彦さんが担当。主題歌は、ハンバート ハンバートの『笑ったり転んだり』。