上位3校は公立一貫校! 国公立大の合格者数が10年で増えた「首都圏中高一貫校」ランキング

首都圏に300校以上ある中高一貫校。教育方針や校風、偏差値など、志望校選びの判断基準は多々ありますが、なかでも大学合格実績は重視される要素の一つです。各校がどんな大学に強いのかを知るために、首都圏の中高一貫校をさまざまな切り口の大学合格実績でランキングにしました。本稿では、国公立大の合格者数が伸びている学校のランキングを紹介します。
■国公立大学の合格者が増えている学校は?
首都圏の中高一貫校のなかには、古くから高い大学合格実績を挙げている伝統校もあれば、新設や学校改革によって、近年急激に実績を伸ばしている学校もあります。この10年で、合格者数が増えている学校はどこなのでしょうか。
今回は、全国の国公立大学の合計合格者数を2015年と2025年で比較し、合格者の増加数が大きい学校のランキングを紹介します。

■1位の横浜サイエンスは10年で78人増
上位3校に、公立中高一貫校が並びました。1位は横浜市立の横浜サイエンス(横浜市)です。国公立大の合格者数は2015年の34人から2025年は112人になり、78人増加しています。2位も同じく横浜市立の中高一貫校である南(横浜市)です。2015年の20人から2025年は77人となり、増加数は57人です。
横浜サイエンスは2009年に高校が開校し、2017年に付属中が開校した比較的新しい公立校です。南は1954年創立の市立高校に2012年、中学校が開設されました。いずれも2015年時点では中高一貫生の卒業生は出ておらず、中高一貫校化したあとに飛躍的に合格者が増えていることがわかります。
3位には茨城県立の並木中教(茨城県つくば市)がランクインしました。2015年の37人から2025年には93人に増え、増加数は56人です。同校は2008年に開校しており、2015年は中高一貫生の卒業生が出始めた時期にあたります。「10年間で徐々に合格実績が向上し、さらに優秀な生徒が集まるようになってきたのではないでしょうか。また、卒業生数が2015年の114人から2025年は150人と1クラス分増えていることも、合格者増の要因の一つです」(大学通信情報調査・編集部の雫純平さん)
同じく増加数56人で3位に並んだのが東京都市大等々力(東京都世田谷区)です。14人から70人に増加しています。同校は1939年開校の東横商業女学校を母体とする女子校の東横学園が2009年に現在の校名に改称、翌2010年に共学部を開設し、2016年に完全共学化しました。
4位は広尾学園(東京都港区)で、2015年の28人から2025年の78人に、50人増加です。1918年創立の順心女学校を前身とする順心女子学園が2006年に特進コースを開設、翌2007年に共学化して現在の校名に改称し、インターナショナルコースを設置しました。2015年には中学に医進・サイエンスコースを開設しています。
■10年前に1ケタだった合格者数を飛躍的に伸ばした中央大附横浜
10年前に1ケタだった合格者数を大きく伸ばした学校もあります。42人増で9位の中央大附横浜(横浜市)は、2015年に5人だった国公立大合格者が、2025年には10倍近い47人にまで増えました。
「同校は、もとは横浜山手女子という名称の女子校でしたが、2010年に中央大の付属校となり中央大横浜山手に改称、2012年に共学化して翌2013年に現在の校名となりました。付属校となったことで中央大への大きな内部推薦枠ができたわけですが、一方で国公立大の合格者数も着実に増えていることがわかります」(雫さん)
このように上位には、共学化や新コース設置、公立校の中高一貫化など、近年大きな改革を実施している学校が多く並びました。国公立大合格者数の増加は、学校改革の成果の一つと見ることもできそうです。
(文/白井裕子)
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