54年の歴史に幕「ロッテリア」超得モーニングに涙

ロッテリア2026年1月末のモーニング。トマト&レタスソーセージエッグマフィンセット640円(写真:筆者撮影)
ロッテだからロッテリア!? 実は親会社はすき家のゼンショー

錦糸町駅のガード下にある、ロッテリア錦糸町店。奥に深いつくりになっている(写真:筆者撮影)
「ロッテリア」は、もともとは大手菓子メーカーである株式会社ロッテホールディングスが運営しており、2023年4月には「すき家」「はま寿司」「COCO'S」などを運営する、外食業界売上高1位の株式会社ゼンショーホールディングスの傘下となりました。
【画像26枚】あと2カ月ほどでなくなる…「ロッテリア」のモーニングはこんな感じ
店名の由来も「ロッテのカフェテリアだからロッテリア」だったのですが、現在はロッテの名を冠しながら、経営母体はゼンショーグループという「看板に偽りあり」とも言いたくなる、ちぐはぐなギャップができてしまっています。このパラドクスが、ロッテリアの全店閉店の一因であるということは、想像にかたくありません。

まだロッテリアではありますが、トレイに敷かれているライナーは、ゼッテリアのPRをプリント(写真:筆者撮影)
ゼンショーホールディングスはロッテリアを傘下に収めた後、新たなハンバーガーチェーンの展開を始めました。その名も「ゼッテリア」。表向きは看板商品である「絶品バーガー」の「ゼ」と「カフェテリア」を組み合わせた造語ということですが、「いやいやゼッテリアのゼは、ゼンショーのゼでしょう」と、つい心の中で突っ込んでしまいます。
2023年9月に東京都内で1号店がオープンして以降、既存のロッテリア店舗を改装・転換する形で全国に広がり、2025年末時点ではロッテリア106店に対してゼッテリアは172店と、すでに多数が新ブランドに切り替わっています。このタイミングでの全店閉店は、M&A(買収)の際に、旧ブランド名の使用におおよそ3年程度の猶予期間が設けられていたと考えるのが妥当でしょう。
日本を代表するハンバーガーチェーンのひとつが幕を下ろすとなれば、やはり少し寂しい。センチメンタルな気分にもなりますが、ロッテリアで育った味やノウハウは、きっとゼッテリアの中で生き続けていくはず。そう信じたいところです。
2026年1月、ロッテリアのモーニングメニュー

(写真:筆者撮影)

(写真:筆者撮影)
ロッテリア2026年1月末のモーニングメニュー。メニューは徐々に統合されていっているようで、ゼッテリアと共通のメニューも多い。
ロッテリアの朝限定メニューは、開店から午前10時30分までの提供です。
以前は、ロッテリアのモーニングメニューにはマフィンはなかったのですが、いつの間にやらゼッテリアの朝食メニューである、マフィンも追加され、ラインナップは全14種類と、閉店間際にして大充実していました。
バーガー系のメニューは3パターンから選べる
バーガー系は「単品」、プラス100円の「ドリンクコンビ」、プラス200円の「ハッシュポテト付きドリンクセット」の3パターンから選べます。
・ソーセージエッグマフィン 税込340円
・ソーセージマフィン 税込290円
・トマト&レタスソーセージエッグマフィン 税込440円
・トマト&レタスソーセージマフィン 税込390円
・ベーコンエッグサンド 税込290円
・BLTエッグサンド 税込390円
・BLTサンド 税込340円
・ハンバーガー 税込190円
・絶品チーズバーガー 税込480円
・エビバーガー 税込480円
・チュロ 税込220円
・ハッシュポテト 税込190円
・チキンからあげっと(3本入り) 税込220円
・のび〜るチーズスティック(2本入り) 税込280円
朝限定のマフィンやサンドのほか、ハンバーガーやエビバーガーといった通常メニューもスタンバイ。
甘いもの派にはチュロ、揚げ物系のサイドメニューなど、軽め派からがっつり派まで受け止めてくれる懐の深さがあります。
セットドリンクは以下のとおり。
・コーヒー(Mサイズ)
・カフェラテ(Mサイズ)
・ソフトドリンク(Sサイズ/6種類)
・ウーロン茶(Sサイズ)
・アイスティー(Sサイズ)
・りんごジュース100%

ロッテリアのアイスカフェラテMサイズ。紙コップではなくグラスにたっぷりと入っています(写真:筆者撮影)
個人的には、迷ったらカフェラテをおすすめします。ドリンクの単品価格は税込220〜370円と幅があり、最高値がカフェラテなのでお得感があること、ゼンショー系列はコーヒー系ドリンクのクオリティに定評があることが理由です。
実はロッテリア、経営母体がロッテからゼンショーにかわって以降、価格設計そのものがガラリと変わりました。
たとえば、単品価格190円のハンバーガーに、ハッシュポテトとカフェラテをセットすると税込390円。アイスカフェラテの単品価格は税込370円なので、追加料金20円でハンバーガーとハッシュポテトが付いてくる。ドリンク軸で考えるともはや異常なレベルです。

ドリンクまで50円値引きしてくれる太っ腹なクーポンが、アプリのダウンロードや個人情報の登録をしなくても使えるという大盤振る舞い(画像:筆者提供)
さらに、ホームページには特別クーポンが掲載されており「ソーセージエッグマフィン ハッシュポテトセット」と「トマト&レタスソーセージエッグマフィン ハッシュポテトセット」が50円値引きで買えるなど、ただでさえ安い朝メニューを、さらに値下げ。朝の集客に本気でアクセルを踏んでいる様子が伝わってきます。
※上記価格はロッテリア錦糸町店のものとなり、公式ホームページと一部価格が異なります
モーニングハンバーガーセット390円

ロッテリアのモーニングハンバーガーセット390円(写真:筆者撮影)
ロッテリアでは、朝の時間帯以外は税込230円のハンバーガーを、税込190円と40円も安く設定。モーニング特別価格として販売しています。この時点で、かなり攻めているのに、プラス200円でセットにすれば、ハッシュポテトとドリンクが付いてきます。

バンズにパティを挟んで、ケチャップで味付けた、シンプルな昔ながらのハンバーガー(写真:筆者撮影)
ハンバーガーは、シンプルイズベスト。バンズにパティを挟んで、ケチャップと刻みピクルス入りのピューレで味付けしてあります。余計なトッピングに頼らず、パティのうま味と酸味のきいたピクルスソースでまとめた潔さです。どこか懐かしい、気取らない味わいで、ボリュームも控えめ。食欲がない朝もペロリと食べられる軽やかさがうれしい。
小判型のハッシュポテトは外はカリッ、中はホクッ。「ハンバーガーだけではちょっともの足りない」というお腹と心のスキマを、ちょうどよく埋めてくれる存在です。ドリンクはアイスカフェラテ。Mサイズということですが、「ロッテリア以外では、Lサイズ、下手したらLLサイズなんじゃない!?」と思うほど、大きめサイズのグラスになみなみと入っていました。
しっかりコクのあるコーヒーを、ミルクでまろやかに仕上げた、ゴクゴク飲める1杯は、朝食の飲み物として最適です。

ロッテリアのハッシュポテト。マクドナルドのものよりぎゅっと詰まっていて、お芋感強め(写真:筆者撮影)
ソーセージエッグマフィン ハッシュポテトセットが特別クーポンで490円

特別クーポンを使えば、このボリュームでまさかのワンコイン。ソーセージエッグマフィン ハッシュポテトセット490円(写真:筆者撮影)
通常価格が税込540円のソーセージエッグマフィン ハッシュポテトセットは、ホームページに掲載されているモーニング特別クーポンを使用すれば、50円値引きの税込490円になります。ワンコイン500円以下で、目玉焼きとチーズ入りのボリューミーなマフィンのセットが食べられてしまう。他のハンバーガーチェーンと比較しても、コスパはピカイチです。

単品でオーダーすると合計900円が490円。抜群のコスパで朝からニンマリ(写真:筆者撮影)
空気をたっぷりと含んだ、スポンジケーキのようなマフィンはふんわり軽やか。黒コショウがピリリと効いたソーセージパティを優しく包み込みます。ぷりぷりの目玉焼きと、オレンジ色のコクのあるスライスチーズで、おいしさを足し算。マヨネーズタイプのソースのまろやかな酸味がすべてをまとめます。けっこう重い、だからこそ満足度が高い。

断面を見れば一目瞭然。マフィンは空気たっぷりでふわふわ食感(写真:筆者撮影)
モーニングエビバーガーセット680円

ロッテリアの大人気メニュー、エビバーガーのモーニングセット680円(写真:筆者撮影)
ロッテリアのシグネチャーメニュー(看板バーガー)と言えば、このエビバーガーをあげる人は多いのではないでしょうか?朝でもエビバーガーが食べられるあたり、いかに人気があるのかを物語っています。
ぷりぷり食感のエビがごろごろ入ったエビカツは、エビフライでもなく、エビコロッケでもありません。エビのすり身をはんぺんにしてフライにした、ロッテリアでしか食べられない味です。タルタルソースと千切りキャベツとの相性も抜群で、センタースリット入りのふわふわバンズで挟んだら、これぞ唯一無二のロッテリア的完成系です。

カツの中はエビがゴロゴロ入ったすり身。プリッと食感と薄衣のサックリ感のコントラストが絶妙(写真:筆者撮影)
単品価格が税込480円、セットが税込680円とモーニングメニューの中では、お高めの価格帯ではありますが「今日はがんばるぞ」という朝に、奮発する価値アリ。朝からエビっていう贅沢は、やる気をフルスロットルにぶち上げてくれそうです。
モーニングは終わらない。ロッテリアからゼッテリアへ
我が家の近所にあったロッテリアは、すでにゼッテリアになっていたため、今回はロッテリアを求めて三千里。電車を乗り換え錦糸町まで向かいました。スタッフの方にいつゼッテリアになるのか伺ったところ、詳細は不明ながら「多分2月中は、ロッテリアのままだと思います」とのこと。

カウンター全席にコンセント付き。コンセントご自由にお使いくださいと書かれたステッカーも貼ってある(写真:筆者撮影)
平日朝10時半、30席ほどの決して大きくはない店内ながら、中央に通路を広く取り、右手にカウンター席、左手にテーブル席と、使いやすいレイアウト。
ひとり客からグループまで受け止める、実にファストフードらしい合理設計です。奥に喫煙席を10席以上確保してあることもあり、常連らしき男性客の姿がちらほら。

ゼッテリアの店名の由来にもなった、絶品チーズバーガー。バンズがやわらかすぎてくしゃっとなってしまい、見た目はイマイチだが、素材のすべてがおいしく、ワンランク上の味わい(写真:筆者撮影)
イートインスペースにいるのは常時5人ほどで、風通しが良い状態なのですが、静かな客席とは対照的に、厨房だけがフル回転。注文カウンターはフードデリバリーで大にぎわいでした。常に配達員が複数人ピックアップのために待機しています。
まもなく閉幕
ロッテリアはゼッテリアになり、イートインよりもデリバリーのニーズが増えていることに時代の変遷を感じずにはいられません。当たり前は日々更新されていく。「あるのが当然」だったロッテリアは、まもなく幕を閉じます。
こういう節目に立ち会えるのも、食べ歩き冥利。時代の狭間に立ち会い、ハンバーガーと一緒に、別れと始まりを同時にかみしめる朝です。
【もっと読む】ゼッテリアの「490円モーニング」に軽く感動した朝 ゼンショーに買収されたロッテリアの新業態 では、大木奈ハル子さんが「ゼッテリア」を訪問。そのモーニングの魅力を詳細に解説しています。
登録すれば本連載の最新記事が届く《こちら》の「著者フォロー」ボタンから。