54年の歴史に幕「ロッテリア」超得モーニングに涙

ロッテだからロッテリア!? 実は親会社はすき家のゼンショー, 2026年1月、ロッテリアのモーニングメニュー, バーガー系のメニューは3パターンから選べる, モーニングハンバーガーセット390円, ソーセージエッグマフィン ハッシュポテトセットが特別クーポンで490円, モーニングエビバーガーセット680円, モーニングは終わらない。ロッテリアからゼッテリアへ

ロッテリア2026年1月末のモーニング。トマト&レタスソーセージエッグマフィンセット640円(写真:筆者撮影)

大小さまざまな飲食チェーンの朝メニューを食べ歩き、その最強のモーニングを探し求める本連載。今回は少し寄り道気分の番外編です。というのも、大手ファストフードチェーン「ロッテリア」が今年3月末をもって、国内全店を閉店するというニュースが飛び込んできたから。
1972年の創業以来、54年にわたり私たちの空腹を支え、小腹を満たしてきた、ハンバーガー業界の古参。その朝食を記録すべく、半ば使命感、半ば食い意地で、ロッテリアのモーニングを味わってまいりました。
(今回はアーカイブの意味も含めて写真を撮りまくってきました。本文ではご紹介しきれなかったため、ぜひ画像ページもご確認ください)

ロッテだからロッテリア!? 実は親会社はすき家のゼンショー

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錦糸町駅のガード下にある、ロッテリア錦糸町店。奥に深いつくりになっている(写真:筆者撮影)

「ロッテリア」は、もともとは大手菓子メーカーである株式会社ロッテホールディングスが運営しており、2023年4月には「すき家」「はま寿司」「COCO'S」などを運営する、外食業界売上高1位の株式会社ゼンショーホールディングスの傘下となりました。

【画像26枚】あと2カ月ほどでなくなる…「ロッテリア」のモーニングはこんな感じ

店名の由来も「ロッテのカフェテリアだからロッテリア」だったのですが、現在はロッテの名を冠しながら、経営母体はゼンショーグループという「看板に偽りあり」とも言いたくなる、ちぐはぐなギャップができてしまっています。このパラドクスが、ロッテリアの全店閉店の一因であるということは、想像にかたくありません。

【画像26枚】あと2カ月ほどでなくなる…「ロッテリア」のモーニングはこんな感じ
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まだロッテリアではありますが、トレイに敷かれているライナーは、ゼッテリアのPRをプリント(写真:筆者撮影)

ゼンショーホールディングスはロッテリアを傘下に収めた後、新たなハンバーガーチェーンの展開を始めました。その名も「ゼッテリア」。表向きは看板商品である「絶品バーガー」の「ゼ」と「カフェテリア」を組み合わせた造語ということですが、「いやいやゼッテリアのゼは、ゼンショーのゼでしょう」と、つい心の中で突っ込んでしまいます。

2023年9月に東京都内で1号店がオープンして以降、既存のロッテリア店舗を改装・転換する形で全国に広がり、2025年末時点ではロッテリア106店に対してゼッテリアは172店と、すでに多数が新ブランドに切り替わっています。このタイミングでの全店閉店は、M&A(買収)の際に、旧ブランド名の使用におおよそ3年程度の猶予期間が設けられていたと考えるのが妥当でしょう。

日本を代表するハンバーガーチェーンのひとつが幕を下ろすとなれば、やはり少し寂しい。センチメンタルな気分にもなりますが、ロッテリアで育った味やノウハウは、きっとゼッテリアの中で生き続けていくはず。そう信じたいところです。

2026年1月、ロッテリアのモーニングメニュー

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(写真:筆者撮影)

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(写真:筆者撮影)

ロッテリア2026年1月末のモーニングメニュー。メニューは徐々に統合されていっているようで、ゼッテリアと共通のメニューも多い。

ロッテリアの朝限定メニューは、開店から午前10時30分までの提供です。

以前は、ロッテリアのモーニングメニューにはマフィンはなかったのですが、いつの間にやらゼッテリアの朝食メニューである、マフィンも追加され、ラインナップは全14種類と、閉店間際にして大充実していました。

バーガー系のメニューは3パターンから選べる

バーガー系は「単品」、プラス100円の「ドリンクコンビ」、プラス200円の「ハッシュポテト付きドリンクセット」の3パターンから選べます。

・ソーセージエッグマフィン 税込340円

・ソーセージマフィン 税込290円

・トマト&レタスソーセージエッグマフィン 税込440円

・トマト&レタスソーセージマフィン 税込390円

・ベーコンエッグサンド 税込290円

・BLTエッグサンド 税込390円

・BLTサンド 税込340円

・ハンバーガー 税込190円

・絶品チーズバーガー 税込480円

・エビバーガー 税込480円

・チュロ 税込220円

・ハッシュポテト 税込190円

・チキンからあげっと(3本入り) 税込220円

・のび〜るチーズスティック(2本入り) 税込280円

朝限定のマフィンやサンドのほか、ハンバーガーやエビバーガーといった通常メニューもスタンバイ。

甘いもの派にはチュロ、揚げ物系のサイドメニューなど、軽め派からがっつり派まで受け止めてくれる懐の深さがあります。

セットドリンクは以下のとおり。

・コーヒー(Mサイズ)

・カフェラテ(Mサイズ)

・ソフトドリンク(Sサイズ/6種類)

・ウーロン茶(Sサイズ)

・アイスティー(Sサイズ)

・りんごジュース100%

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ロッテリアのアイスカフェラテMサイズ。紙コップではなくグラスにたっぷりと入っています(写真:筆者撮影)

個人的には、迷ったらカフェラテをおすすめします。ドリンクの単品価格は税込220〜370円と幅があり、最高値がカフェラテなのでお得感があること、ゼンショー系列はコーヒー系ドリンクのクオリティに定評があることが理由です。

実はロッテリア、経営母体がロッテからゼンショーにかわって以降、価格設計そのものがガラリと変わりました。

たとえば、単品価格190円のハンバーガーに、ハッシュポテトとカフェラテをセットすると税込390円。アイスカフェラテの単品価格は税込370円なので、追加料金20円でハンバーガーとハッシュポテトが付いてくる。ドリンク軸で考えるともはや異常なレベルです。

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ドリンクまで50円値引きしてくれる太っ腹なクーポンが、アプリのダウンロードや個人情報の登録をしなくても使えるという大盤振る舞い(画像:筆者提供)

さらに、ホームページには特別クーポンが掲載されており「ソーセージエッグマフィン ハッシュポテトセット」と「トマト&レタスソーセージエッグマフィン ハッシュポテトセット」が50円値引きで買えるなど、ただでさえ安い朝メニューを、さらに値下げ。朝の集客に本気でアクセルを踏んでいる様子が伝わってきます。

※上記価格はロッテリア錦糸町店のものとなり、公式ホームページと一部価格が異なります

モーニングハンバーガーセット390円

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ロッテリアのモーニングハンバーガーセット390円(写真:筆者撮影)

ロッテリアでは、朝の時間帯以外は税込230円のハンバーガーを、税込190円と40円も安く設定。モーニング特別価格として販売しています。この時点で、かなり攻めているのに、プラス200円でセットにすれば、ハッシュポテトとドリンクが付いてきます。

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バンズにパティを挟んで、ケチャップで味付けた、シンプルな昔ながらのハンバーガー(写真:筆者撮影)

ハンバーガーは、シンプルイズベスト。バンズにパティを挟んで、ケチャップと刻みピクルス入りのピューレで味付けしてあります。余計なトッピングに頼らず、パティのうま味と酸味のきいたピクルスソースでまとめた潔さです。どこか懐かしい、気取らない味わいで、ボリュームも控えめ。食欲がない朝もペロリと食べられる軽やかさがうれしい。

小判型のハッシュポテトは外はカリッ、中はホクッ。「ハンバーガーだけではちょっともの足りない」というお腹と心のスキマを、ちょうどよく埋めてくれる存在です。ドリンクはアイスカフェラテ。Mサイズということですが、「ロッテリア以外では、Lサイズ、下手したらLLサイズなんじゃない!?」と思うほど、大きめサイズのグラスになみなみと入っていました。

しっかりコクのあるコーヒーを、ミルクでまろやかに仕上げた、ゴクゴク飲める1杯は、朝食の飲み物として最適です。

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ロッテリアのハッシュポテト。マクドナルドのものよりぎゅっと詰まっていて、お芋感強め(写真:筆者撮影)

ソーセージエッグマフィン ハッシュポテトセットが特別クーポンで490円

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特別クーポンを使えば、このボリュームでまさかのワンコイン。ソーセージエッグマフィン ハッシュポテトセット490円(写真:筆者撮影)

通常価格が税込540円のソーセージエッグマフィン ハッシュポテトセットは、ホームページに掲載されているモーニング特別クーポンを使用すれば、50円値引きの税込490円になります。ワンコイン500円以下で、目玉焼きとチーズ入りのボリューミーなマフィンのセットが食べられてしまう。他のハンバーガーチェーンと比較しても、コスパはピカイチです。

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単品でオーダーすると合計900円が490円。抜群のコスパで朝からニンマリ(写真:筆者撮影)

空気をたっぷりと含んだ、スポンジケーキのようなマフィンはふんわり軽やか。黒コショウがピリリと効いたソーセージパティを優しく包み込みます。ぷりぷりの目玉焼きと、オレンジ色のコクのあるスライスチーズで、おいしさを足し算。マヨネーズタイプのソースのまろやかな酸味がすべてをまとめます。けっこう重い、だからこそ満足度が高い。

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断面を見れば一目瞭然。マフィンは空気たっぷりでふわふわ食感(写真:筆者撮影)

モーニングエビバーガーセット680円

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ロッテリアの大人気メニュー、エビバーガーのモーニングセット680円(写真:筆者撮影)

ロッテリアのシグネチャーメニュー(看板バーガー)と言えば、このエビバーガーをあげる人は多いのではないでしょうか?朝でもエビバーガーが食べられるあたり、いかに人気があるのかを物語っています。

ぷりぷり食感のエビがごろごろ入ったエビカツは、エビフライでもなく、エビコロッケでもありません。エビのすり身をはんぺんにしてフライにした、ロッテリアでしか食べられない味です。タルタルソースと千切りキャベツとの相性も抜群で、センタースリット入りのふわふわバンズで挟んだら、これぞ唯一無二のロッテリア的完成系です。

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カツの中はエビがゴロゴロ入ったすり身。プリッと食感と薄衣のサックリ感のコントラストが絶妙(写真:筆者撮影)

単品価格が税込480円、セットが税込680円とモーニングメニューの中では、お高めの価格帯ではありますが「今日はがんばるぞ」という朝に、奮発する価値アリ。朝からエビっていう贅沢は、やる気をフルスロットルにぶち上げてくれそうです。

モーニングは終わらない。ロッテリアからゼッテリアへ

我が家の近所にあったロッテリアは、すでにゼッテリアになっていたため、今回はロッテリアを求めて三千里。電車を乗り換え錦糸町まで向かいました。スタッフの方にいつゼッテリアになるのか伺ったところ、詳細は不明ながら「多分2月中は、ロッテリアのままだと思います」とのこと。

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カウンター全席にコンセント付き。コンセントご自由にお使いくださいと書かれたステッカーも貼ってある(写真:筆者撮影)

平日朝10時半、30席ほどの決して大きくはない店内ながら、中央に通路を広く取り、右手にカウンター席、左手にテーブル席と、使いやすいレイアウト。

ひとり客からグループまで受け止める、実にファストフードらしい合理設計です。奥に喫煙席を10席以上確保してあることもあり、常連らしき男性客の姿がちらほら。

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ゼッテリアの店名の由来にもなった、絶品チーズバーガー。バンズがやわらかすぎてくしゃっとなってしまい、見た目はイマイチだが、素材のすべてがおいしく、ワンランク上の味わい(写真:筆者撮影)

イートインスペースにいるのは常時5人ほどで、風通しが良い状態なのですが、静かな客席とは対照的に、厨房だけがフル回転。注文カウンターはフードデリバリーで大にぎわいでした。常に配達員が複数人ピックアップのために待機しています。

まもなく閉幕

ロッテリアはゼッテリアになり、イートインよりもデリバリーのニーズが増えていることに時代の変遷を感じずにはいられません。当たり前は日々更新されていく。「あるのが当然」だったロッテリアは、まもなく幕を閉じます。

こういう節目に立ち会えるのも、食べ歩き冥利。時代の狭間に立ち会い、ハンバーガーと一緒に、別れと始まりを同時にかみしめる朝です。

【もっと読む】ゼッテリアの「490円モーニング」に軽く感動した朝 ゼンショーに買収されたロッテリアの新業態 では、大木奈ハル子さんが「ゼッテリア」を訪問。そのモーニングの魅力を詳細に解説しています。

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編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の為替変動、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。