「180万人が死傷」しても誰も止めない、ウクライナ戦争という狂気

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ/ChatGPT

ウォロディミル・ゼレンスキーウクライナ大統領は、戦争が5年目に入る中、ウクライナ側の戦死者は5万5,000人に上ると明らかにした。

ゼレンスキー大統領はフランス紙ル・モンドのインタビューで、2022年にロシアの全面侵攻が始まって以降、ウクライナ軍の兵士5万5,000人が死亡したと語った。大統領は1年前の昨年2月時点でも、累計死亡者が4万6,000人を超え、負傷者が38万人に達するとの認識を示していた。

また、5万5,000人には職業軍人と徴集兵が含まれるとし、行方不明として扱われる人も相当数いると説明した。

ロシアについては、和平合意の期間中にウクライナのエネルギー関連インフラへの攻撃を止めるというアメリカとの約束を破ったと批判した。

さらにゼレンスキー大統領は、ドナルド・トランプ米大統領に追加の武器支援を求めたことに触れ、ウラジーミル・プーチン大統領が恐れる相手はトランプ大統領だけだと強調した。トランプ大統領はプーチン大統領に圧力をかける手段を理解しているとも述べ、経済制裁に加え、米軍の直接介入を望まない場合には、ウクライナへ移転できる兵器がその手段になり得るとの見方を示した。

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一方、ロシア側の損害をめぐっては、推計値が大きく膨らんでいる。シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は先月27日、米英政府の推定などを基に、ロシア軍の死傷者(死亡・負傷・行方不明を含む)は計120万人、死亡者は約32万5,000人に上るとの見立てを示した。ウクライナ軍の死傷者は約60万人規模とし、戦死者は10万~14万人と推定している。

CSISは、双方の総死傷者は最大180万人に達し得るほか、今年春には200万人に迫る可能性もあると指摘した。第2次世界大戦後、これほどの死傷者を出した大国同士の戦争は例がないともしている。死傷者が増えるにつれ、ロシア軍の進撃速度が目に見えて鈍っているとの分析も示した。

ロシアは徴兵制の実施に加え、受刑者を戦闘に投入し、北朝鮮からの派兵も受けてウクライナより優位な兵力規模を保ってきたとされる。ただ、毎月数万人規模の戦力損失が続けば、進撃のペースを落とさざるを得なかった可能性があるという。

アブダビで3者協議、領土問題が焦点

現地時間4日、アメリカ、ウクライナ、ロシアは、戦争終結を議論するため、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで3者協議を再開した。協議は5日までの2日間にわたり行われる予定とされる。

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3か国は先月23~24日にもアブダビで、2022年2月の開戦以降初めてとなる3者協議を実施した。ただ、領土問題で隔たりが大きく、初回は目立った成果を残さずに終わっている。

ロシアはウクライナ東部ドンバス(ドネツク州、ルハンシク州)全域の領有を求める一方、ウクライナは、ドンバスでロシア軍が掌握していない地域まで放棄できないとの立場を崩していない。

この点をめぐり、ゼレンスキー大統領はル・モンドに対し、ロシア軍が1メートル、1キロを占領するためにどれほど大きな代償を払うかをウクライナ側は正確に把握していると述べた。その上で、ロシアがウクライナ東部を掌握しようとすれば、追加で80万人の戦死者を受け入れざるを得ず、進撃速度も極めて遅いため、少なくとも2年かかるとの見方を示した。

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