「血の復讐が始まった」 “悪魔の兵器”が降り注ぐ、イスラエルで死者続出の惨状

イラン、報復攻撃を開始…クラスター弾使用か、イスラエルで死者相次ぐ

引用:タイムズ・オブ・イスラエル

イスラエルがイランの権力中枢を狙った精密空爆を行い、最高国家安全保障会議事務局長アリ・ラリジャニ氏(68)や、民兵組織バシジの司令官ゴラム・レザ・ソレイマニ氏(61)らが死亡する中、イランが報復攻撃に踏み切った。

ロイター通信やタイムズ・オブ・イスラエルなどによると18日(現地時間)、テルアビブの駅を含む複数の地点でイランのミサイル攻撃があり、70代の夫婦2人が死亡したという。

報道によれば、イランは同日未明、テルアビブに向けてクラスター弾を投下したとのことだ。

引用:ソウル新聞

クラスター弾は一つの爆弾の中に多数の小型爆弾を内蔵した兵器で、上空で母爆弾が炸裂すると内部の子爆弾が広範囲に散布され複数の目標を同時に攻撃する。

第2次世界大戦後、クラスター弾による民間人の死者は5万5,000人から8万6,000人に達するとされ、シリアやイエメン、レバノンなどでは現在も被害が続いている。

民間人への被害が大きいことから、2010年のオスロ条約では一部の国が使用を禁止した。同条約には100カ国以上が参加し、使用だけでなく製造や保有、移転も禁じている。

引用:タイムズ・オブ・イスラエル

公開された映像では、イランのロケットから放出された多数の子爆弾が上空に拡散する様子が確認された。一見すると花火のようにも見えるが、実際には極めて高い殺傷能力を持つ兵器だ。着弾地点では大きな炎が上がり、住民や救急隊員が入り乱れるなど混乱が広がった。

イスラエル紙ハアレツは、クラスター弾が集合住宅の屋根を突き破り、居間で爆発したと報じた。死亡した夫婦は適切な避難が間に合わなかったとみられる。

また、開戦以降、イランのミサイル攻撃によるイスラエル側の死者は計14人に上り、このうち4人がクラスター弾によるものだと伝えた。

イラン「アリ・ラリジャニ殺害に対する報復」

イランは今回の攻撃について、ラリジャニ氏殺害への報復と位置付けている。イスラエルによる相次ぐ指導部の排除を受け、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は声明で「殉教者の血を流したテロ犯罪者には厳しい報復が待っている」として強い対抗姿勢を示した。

この報復攻撃はイランが「血の復讐」を宣言した直後に行われた。

イランの報復空爆予告にもかかわらず、イスラエルはイラン政権の打倒姿勢を崩していない。イスラエル軍はイランの新最高指導者に選出されて以来一度も姿を現していないモジタバ・ハメネイ師についても、追跡して排除すると警告した。

イスラエル軍報道官(准将)は前日の会見で「我々はイラン政権のあらゆる指導部を標的としている」と述べ「モジタバ師を追跡し、最終的に無力化する」と語った。

イラン政権、ナンバー2喪失で戦争能力に影響は

イランの指導部2人目とされるラリジャニ氏の死亡を受け、イランの戦争遂行能力への影響を巡る見方も分かれている。一部では、イラン指導部のナンバー2とされるラリジャニ氏の排除により、政権の戦争遂行能力に一定の影響が出るとの見方が出ている。イスラエルによる今回の作戦の成功を受け、指導部内では自らも標的となる可能性への不安が広がっており、これが戦争遂行能力の低下につながる可能性があるとみられている。

イスラエル情報機関モサドの元幹部シマ・シャインは「指導部で多くの死者が出ており、累積的な影響がある」と述べた。英ガーディアンも「最高指導者アリー・ハメネイ師を失うより大きな打撃となり得る」と分析している。

ただし専門家の間では、ラリジャニ氏の死だけでイラン政権が揺らぐ可能性は低く、むしろ強硬派の台頭を招く恐れがあるとの見方もある。ラリジャニ氏の役割をイラン革命防衛隊出身のより強硬な人物が引き継ぐ可能性があるためだ。

英王立国際問題研究所のサナム・バキル研究員はウォール・ストリート・ジャーナルに対し「ラリジャニ氏は比較的実務的で安定を重視していたが、その死により、より強硬な人物が台頭する可能性がある」と指摘した。

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