お風呂に入るように言ってもサボってしまう“ADHDの子ども”…児童精神科医が解説するマンガに「理解が深まった」の声【漫画】

お風呂に入るように伝えても後回しにされてしまう…

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。

今回は、“ADHDの子どもたち”をテーマとした書籍『最新 マンガでわかるADHDの子どもたち:その子の特性を活かした、独自の処世術』(著:本田秀夫、マンガ:フクチマミ)をご紹介しよう。

同作は、ADHDの子どもとの向き合い方について児童精神科医・医学博士の本田秀夫先生が解説、その図解のイラストをフクチマミさんが担当した一冊。

以前フクチマミさんのX(旧Twitter)に“入浴や歯みがきをサボる子ども”のエピソードが投稿されると、約2000もの「いいね」が寄せられている。そこでマンガ担当のフクチマミさんに、同書について話を伺った。

まったくお風呂に入ってくれない子ども…

『CASE4 入浴や歯みがきをサボる』(1/4)

同書ではADHDの子どもによる様々な行動のケースをフクチマミさんのマンガで再現し、具体的な解説を本田先生が述べてくれる。

例えば小学6年生の娘に、母親が何度もお風呂に入るように注意しても一向に入る気配がなく、結局、翌朝になって「いつの間にか寝ちゃってて~」と娘に言われる。本田先生によれば、ADHDの子どもは特に“気が散りやすい”という特徴があるようで…。

読者からは「読めば読むほど“あるある満載”で没頭してた」「分かりやすい解説のおかげで理解が深まった」といった反響が上がっていた。

マンガ担当のフクチマミさん「まず周りの大人が変わる必要があります」

『CASE4 入浴や歯みがきをサボる』(2/4)

――そもそもの質問で恐縮ですが、『最新 マンガでわかるADHDの子どもたち:その子の特性を活かした、独自の処世術』は、どういった本なのでしょうか?

精神科医で、30年以上発達障害の診察と研究に携わってきた本田秀夫先生の新刊です。一貫してADHDの特性を持つ子と保護者の双方が、ラクにのびのび幸せに生きられることを大切にした視点で書かれています。私はその中に登場する様々なお子さんのケースのマンガを描いています。マンガのディティールがリアルだと好評です(笑)。

――タイトルに「最新」とありますが、改めて“ADHDの子どもの育て方”について新しく知ったことや気づかされたことはありますか?

かつてはADHDの特性を持つ子どもを、日本の社会が考える「普通」や「望ましい姿」に矯正するために、叱ったり罰を与えるような「しつけ」や教育がされていたこともありました。

でもADHDの特性は、どんなに叱られてもなくならないものだったり、大人になるにつれ自然に目立たなくなったりすることがわかってきました。大人になったADHDの人は「もっとこう育てて欲しかった」と言葉にし始めていて、その言葉を本田先生は活かしていこうとしています。

――同書に関して“どういった人に届けたい”とお考えでしょうか。

ADHDの特性(簡単に言うとそそっかしい)を持つ子の保護者や学校の先生、支援者の方に向けた内容ですが、診断がなくても「落ち着きがない」「忘れ物や遅刻をよくする」「お金の使い方にヒヤヒヤする」「約束を破りがち」といった傾向のあるお子さんへの接し方に悩んでる方は、読んでいただけるとかなり参考になると思います。

――同書によって新たに気づかされた点が多々あったのですが、ADHDの子どもについて世の中で誤解されていると思うことはありますか?

「しつけ」がされていない子、育て方のせいだと思われている部分は誤解だなと思います。ADHDの特性は日本社会の文化ではしつけができていないように見えてしまうんです。それが保護者や先生を追い詰めたり、叱られすぎて萎縮して自信や肯定感を持てずに育ってしまう原因にもなります。

本田先生によると、ADHDの子どもは本来明るい子が多いそうです。その子たちが「そそっかしいまま、明るくいられる」ためには、まず周りの大人が変わる必要があります。

――読者へメッセージをお願いします。

この本は2月に発売されて既に「わかりやすい」「愛情に溢れていて力をもらえる」といった感想を多数いただいています。私も読んだ後に「気持ちが軽くなってホンワカするな」と感じました。ぜひチェックしてみてください。