「米軍の天敵」…第82空挺師団を狙う「イラン最精鋭人間兵器」の正体とは
米第82空挺師団に対抗か、イラン最精鋭特殊部隊の実像

引用:イラン国営メディア
米国が第82空挺師団やネイビーシールズを前方展開しイランへの圧力を強める中、イランも「殺人兵器」とも呼ばれる最精鋭の特殊部隊を公開した。
最近、イラン国営メディアが公開した映像では、重武装した部隊が実弾を使用して実戦さながらの作戦を展開している。映像に映っていたのはイラン陸軍の精鋭として知られる第65空挺特殊部隊旅団NOHED(ノヘド)だ。
ノヘドはイラン革命前のパフラヴィー朝時代から存在する部隊で、落下傘による空挺侵入や奇襲作戦に特化した部隊として知られる。山岳戦や市街戦、特殊潜入など高度な任務を担い、イラン陸軍の伝統的な特殊部隊の中核と位置づけられている。
特にノヘドはイラン革命前に米国との関係が良好だった時期、イランを訪れた米陸軍特殊部隊グリーンベレーや空挺部隊、特殊戦の教官らから特殊作戦や空挺、大テロ戦術の訓練を受けた。
現在、米国と戦争状態にあるイランにとって、皮肉にも米軍の戦術を最も熟知している特殊部隊旅団であり、天敵がまさにノヘドだといえる。

引用:イラン国営メディア
米第82空挺師団やネイビーシールズに対抗する、もう一つのイラン最精鋭部隊がサベリン部隊だ。
イスラム革命防衛隊(IRGC)に属する地上部隊であり、イラン軍の中でも特に政治・イデオロギー色が強い組織とされるサベリンは高リスクの特殊作戦を専門とし、米国やイスラエルの特殊部隊に対抗するため創設された。
IRGC内でも上位に位置する超精鋭だけが所属でき、山岳戦や対ゲリラ戦、特殊潜入、非正規戦など多様な戦術を駆使する。
一部では「イラン版デルタフォース」とも呼ばれ、特に非対称ゲリラ戦の専門部隊として知られる。サベリンはもともと米国やイスラエルのような強大な相手に正面から勝つのは容易ではないとの前提で創設された部隊だけに、相手より劣る戦力でも弱点を突いて崩す戦い方を取るとされる。
このため軍事専門家の間では「イランのサベリンは敵を完全に打ち負かすことよりも、継続的に出血を強いる戦略を取る」との見方が出ている。正面衝突よりも待ち伏せや奇襲、夜間潜入、小規模分散作戦などを多用するという。
このほかイランは、米軍の地上侵入が予想される要衝ごとにアルマスやデフラビエなどの最新型対戦車ミサイルや攻撃用ドローンを前面配備し、米機甲部隊が投入されれば直ちに壊滅させると警告している。
「米兵5万人でも足りない」…懸念が広がる理由
米国は中東に追加兵力を投入し計5万人規模の兵力を集結させたが、それでも全面的な地上戦を遂行するには到底足りないとの分析が米国内でも出ている。
ニューヨーク・タイムズは先月29日「軍事専門家の大半は、現在中東に展開している米軍が5万人を超えていたとしても、大規模な地上作戦を実施するには少ないとみている」と伝えた。
実際、イスラエルは2023年10月に始まったパレスチナ・ガザ地区での戦争で30万人を超える兵力を投入した。2003年の米国主導によるイラク侵攻でも開戦当初に約25万人の兵力が動員された。

引用:イラン軍
さらに、イランの地政学的な位置も米国にとって不利だとの見方が支配的だ。
イランは「天然の防壁」となる山脈に囲まれ、広大な高原と砂漠が入り交じる地形だ。首都テヘランは事実上の要塞に近く、幅の狭いホルムズ海峡もイラン側に有利な地形とされる。
ニューヨーク・タイムズは軍事専門家の話として「5万人の兵力でイランほどの規模と複雑さ、兵器を持つ国を占領することはもちろん、占領後に維持することも不可能だ」と指摘した。
何より現時点でトランプ大統領と米政権、米軍にとって最大の懸念は地上軍投入に伴う大規模な人的被害の可能性だ。
米軍関係者は「占領自体は難しくないが、そこに入った我々の人員を守ることが難しい」と述べ、部隊の保護が「最大の課題」だと指摘した。
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