ストレスとは無縁だと思っていた——高1の塾帰り、ふと目に入ったベンチと、初めて聞こえた「声」

ふと駅のベンチに目が止まった

中高6年間を女子校で過ごしたもつおさん。人の視線や言葉に敏感だった彼女は、SNSや授業中に回ってくる手紙の何気ないひと言に不安を募らせていきます。

「悪口を言われている?」「嫌われているかも…」そんな膨らむ不安を抑えようとするうちに、もつおさんの中には「自分を見張る存在」が生まれていきます。「食べなければ悪いことは起きない」「触り続ければ大丈夫」——その「声」に従い、食事を避け、物を執拗に触り続ける日々。当時15歳だったもつおさんの日常は、急速に崩れていきました。

家族にも医師にさえも説明できなかった「声」からの命令。摂食障害と強迫性障害に向き合った過去を振り返り、その実体験を克明につづったエピソードをご紹介します。

※本記事はもつお著の書籍『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』から一部抜粋・編集しました。

高校1年生の時 私の毎日は忙しかった

私のことかな?

その日はなんだか落ち込んでいた

このベンチを触れば明日のテストは最下位いじゃないかもしれない

なんかこのベンチに触りたい…

私はなんだかとてもすっきりした気分になった

これが私と神様の最初の出会いだった

著=もつお/『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』