エゾフクロウの雛4羽が並ぶ「奇跡の写真」…「またとない瞬間」を収めた記録
野生動物や小鳥たちが一斉に子育てを始める
北海道にも春が来ました。
私が住む北海道留萌地方は、例年、ニュースになるほどの豪雪地帯ですが、
今年は雪が少なく、雪解けも2週間ほど早く進みました。
雪解けが早いということは花が咲くのも早く、桜はゴールデンウィーク前に咲き始め、ゴールデンウィークの終わりには散ってしまいました。
数年前まで、道北では5月10日前後に咲いていたんですが、地球の温暖化を感じてしまいます。
春になり、花が咲き始めると、野生動物や小鳥たちが一斉に子育てを始めます。
北海道で田舎暮らしをしていると、この子育てを観察できることが何よりの楽しみです。
なかでも、私が宇宙一カワイイと思っているエゾフクロウの雛(ひな)を紹介します。
もふもふの毛に覆われクリクリの目に見つめられると、ドキドキします。

写真/佐藤圭
巣穴の前に集う雛たち。
まだ、巣立ち前なので疲れると巣穴に戻り眠ります。
可愛い出会い

写真/佐藤圭
雛を見守るお父さん。
カラスの襲撃を逃れるため、樹洞に避難しました。

写真/佐藤圭
こんな可愛い出会いも。
エゾリスの子どもが遊びに来ました。
エゾフクロウもエゾリスも子どものうちは警戒心が薄く、
お互いに敵と思っていないので、ほのぼのしたシーンになりました。
しかし、あまり居座るとフクロウの親が襲撃に来ます。
雛4羽が並ぶ写真の撮影に成功

写真/佐藤圭
寄り添う森の妖精。
寒い日は、身を寄せて温まります。

写真/佐藤圭
カメラを始めた頃からの夢であったエゾフクロウの雛4羽が並ぶ瞬間を記録することができました。新緑を前ボケに使い穏やかで幸せな様子を表現しました。
雛4羽が並ぶ写真の何が難しいのか?
まず、エゾフクロウは2羽~3羽の雛を産むことが多く、なかなか4羽以上が一緒に生まれて来ることはまずないこと。そして、4羽の雛となると兄弟で成長速度が異なり、体力に差がついてバラバラに行動することが多いのです。
4羽の雛が誕生し、一つの枝で並び、こちらを向いてくれるという状況が奇跡なのです。
廃墟の穴から顔を出す「めんこい子」

写真/佐藤圭
エゾフクロウの雛が大好きですが、
やはり外せないのが、テレビドラマ『北の国から』でお馴染みとなったキタキツネでしょう。
キタキツネの子どもは、例年4月後半から5月はじめに巣穴から出てきます。
しかし、昨年は6月はじめに出て来た子たちがいました。
廃墟の穴から、顔を出す「めんこい子です」

写真/佐藤圭
遅くに穴から出て来た理由は、観察していてわかりました。
明らかに大きく成長した子ギツネが同じ穴から出てきました。
おそらく、大きな子ギツネの子どもたちのお母さんが、まず子どもを生み、
その妹、もしくは娘が同じ穴に子どもを生み、子育てをお手伝いをしてもらったのだと思います。
まだ、子育てが未熟なキツネは、強い大人に頼ることがあります。
この家族のお父さんは、一匹の雄でしたよ。
じゃれ合うキタキツネの兄弟

写真/佐藤圭
明らかに大きなお兄ちゃんに、じゃれる弟。

写真/佐藤圭
沢山、遊んでもらって狩りの技術を磨いていきます。

写真/佐藤圭
同じ巣穴で、のんびりと過ごします。

写真/佐藤圭
生まれたばかりの子ギツネは、斜視です。
これがまだ幼い子だという根拠となります。
エゾタヌキの子を撮影した希少な1枚

写真/佐藤圭
最後に紹介するのは希少な一枚。
滅多に姿を見せることないエゾタヌキの子どもです。
生まれたばかり子ダヌキは真っ黒で子熊のようです。

写真/佐藤圭
お父さんタヌキが子タヌキを優しくグーミング(毛繕い)中です。
子ダヌキはそんな優しいお父さんが大好きです。