AI時代に「価値が上がる人」と「淘汰される人」の“決定的な違い” 【エンジニア×外資系IT対談】

人間にしかできない仕事は何だ? IT業界では、ほかの業界とは比べ物にならないほど「AIによる仕事の代替」が破壊的に進んでいる。著書『ToDoリストですら使えなかった僕が見つけたすごい仕事術』(フォレスト出版)を発売した上場企業エンジニアのいぐぞーさんと、著書『世界の一流が休むためにやっていること』(朝日新聞出版)を発売した外資系IT米国本社のプロダクト・マネージャー、福原たまねぎさんが、現場で感じるAIの脅威について語った。
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■AIに任せてはいけない仕事
福原たまねぎ(以下、福原):エンジニアが「仕事を受けるか否か」を判断するのは、今のAIにはまだできないと思うんです。どうやって進めるかといった技術的なところはAIで自動化されていくでしょうが、「そもそも何をやるか」という意思決定の部分は残るのではないかと。

いぐぞー:そうですね。社内の人との日々の会話をすべてAIにインプットするのは大変だし、人間しか持っていないコンテキスト(文脈)というのがあるのかなと思います。それを含めて最終的に意思決定するのをAIに任せても、あまり良いパフォーマンスは出ないのではないかなと思いますね。

福原:AIってすごく雑な言い方をすれば、前のテキスト情報から次に書くべき言葉を予測しているだけじゃないですか。仕組みの上では、人間に対する理解がゼロなんですよね。でもビジネスにおける意思決定には、人間の理解が不可欠ですよね。
お客様や取引先はもちろん、社内の仲間に対する理解もそうです。それは、現在のAIにはわからないよなと思います。
いぐぞー: AIには、そもそもそういう情報をインプットする機会がないですから。やっぱり一定、人間の仕事は残るし、むしろそういった人の感情を理解する仕事の比重が大きくなっていきそうですね。
福原:そう考えると、いかに人間がめんどくさいかというのを思いますね(笑)。人間が人間の仕事を催促したりとか、そういう仕事に時間が割かれるのかも。
いぐぞー:確かに、マネージャー的な仕事に時間が割かれるのかもしれません。
■説教で言われた「淘汰される人」
福原:AIによって今の仕事が奪われると感じているエンジニアも多いと思いますが、日本ではその点についてはいかがですか?
いぐぞー:先日、ある人が面白い投稿をしていました。その人は、AIに毎日、人類に対する説教をさせているんです。そのAIが言うには、「AIに仕事が奪われることを恐れる人間は、そもそも仕事を愛していない」と。歴史上、カメラが発明されても画家の仕事はなくならず、むしろ印象派などが発展したことなどを例に挙げていました。これはもう、何も言い返せないなと(笑)。
(※元の投稿はこちら:https://x.com/catnose99/status/2026286244079243456)
福原:面白いですね(笑)
いぐぞー:つまり、本当に仕事が好きな人は、AIを新たなツールとして使って、自分の愛する仕事をやるだけなのではないかと。一方で、中途半端に仕事が嫌いな人はAIに淘汰されていくんじゃないか、と感じてます。
福原:確かに。コードを書く作業の一部を取られたとしても、好きである限りはやる人ははやるでしょうしね。
いぐぞー:AIに仕事を取り上げられても、個人開発で自分や好きなものを作っているでしょうね。そういう人は、コードを書くこと自体が好きなのではなく、プロダクトを作って、動かして、人がそれを使っているのを見るのが楽しいということなんだと思うんです。そういう気持ちこそが大事なのかもしれませんね。
※この記事は、福原たまねぎ『世界の一流が休むためにやっていること』(朝日新聞出版)、いぐぞー『ToDoリストですら使えなかった僕が見つけたすごい仕事術』(フォレスト出版)の発売を記念した対談記事です
構成/白石圭(書籍編集部)
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